ON AIR REPORT オンエアレポート

10月6日 生誕200年 ヴェルディ特集

13/10/19


10月第1週は、今月誕生日を迎える作曲家の中から、今年生誕200年ということで大注目のイタリアのオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディを特集してお送りしました。イタリア・オペラの代名詞ともいえるヴェルディ。代表作は《リゴレット》《椿姫》《アイーダ》《オテロ》など多数。ショパンやリスト、シューマンと同世代で、クラシック音楽の全盛期、ロマン派に活躍しました。今年は、同じく生誕200年のドイツのオペラ作曲家、リヒャルト・ワーグナーとともに、世界中で様々な演奏会が開催されていますね。

まずご紹介したのは《椿姫》。ヴェルディ中期の傑作であり大変よく知られたオペラ作品です。オペラの醍醐味は、なんといっても「総合芸術」であること。歌とオーケストラのハーモニーはもちろん、 ストーリーや演劇、舞台美術など、あらゆる要素、あらゆる魅力がつまった総合芸術です。しかし、歌手にオーケストラに舞台セット、衣装・・・など一回上演するのも、なかなか大変というのが実情です。そのため19世紀には、オペラの作品をピアノに編曲するということがしばしば行われていました。今回最後にご紹介したのは、ヴェルディの大ヒットオペラを、同時代に活躍した編曲の天才、そしてピアノの名手であったリストがピアノ用に編曲した作品です。オリジナルのオペラ《リゴレット》は1851年ローマにて初演され、不動の人気オペラとなりました。



【オンエア楽曲】
♪M1 ヴェルディ 歌劇《椿姫》より第1幕の前奏曲
   指揮:ジュゼッペ・シノーポリ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
♪M2 ヴェルディ 歌劇《椿姫》より<花から花へ>
   指揮:カルロ・リッツィ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   ソプラノ:アンナ・ネトレプコ、テノール:ローランド・ビリヤソン
♪M3 リスト《リゴレット・パラフレーズ》
   ピアノ:横山幸雄(2006年のアルバム『ヴィルトゥオーゾ名曲集』より)