ON AIR REPORT オンエアレポート

8月11日 スペイン音楽!

13/08/23


8月第2週は、「スペインの音楽」を取り上げました。スペインの作品は以前もご紹介していますが、ちょうど今年は、日本とスペインの交流400周年にあたり、様々な交流事業が展開されており、その一貫として音楽分野でも例年以上に「スペイン」が注目されているのではないかと思います。

スペインの音楽家といえは、アルベニス(1860〜1909)やグラナドス(1867〜1916)、ファリャ(1876〜1946)、モンポウ(1893〜1987)の他、ギター音楽の分野で活躍したタレガ(1852〜1909)、アンドレス・セゴビア(1893〜1987)、ロドリーゴ(1901〜1999)などがいますね。とりわけ19世紀以降に多くの音楽家を輩出していますが、時代的には、それまでのイタリア・フランス・ドイツといった国々の音楽が中心だった古典派やロマン派の時代を経て、近隣諸国の音楽が台頭してきた時代と重なります。また、この時代は国同士の交流がより活発になった頃でもあるため、スペインの土着の音楽に、フランスの洗練された音楽の要素が加わったり、「スペイン風の音楽」が流行ったり、互いに影響を及ぼしています。スペインという国・文化は、ヨーロッパの他の国からみても異国情緒漂う魅力的なものだったようです。近隣諸国の作曲家によって「スペイン」をモティーフにした作品がたくさん生まれたのもこの頃です。リストやラヴェル、ラロ、リムスキー=コルサコフなどもスペインを題材にした作品を遺しています。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。


【オンエア楽曲】
♪M1 ファリャ《4つのスペイン小品》より<アンダルーサ>
  ピアノ:アリシア・デ・ラローチャ
♪M2 アルベニス《組曲「イベリア」》より<トリアーナ>
  ピアノ:アリシア・デ・ラローチャ
♪M3 ラヴェル《道化師の朝の歌》
  指揮:ダニエル・バレンボイム、シカゴ交響楽団