ON AIR REPORT オンエアレポート

7月14日 ラ・マルセイエーズ

13/07/28


7月第2週は、7月14日=フランスの建国記念日にちなみ、フランス国歌、<ラ・マルセイエーズ>に関連した作品をご紹介しました。もともとは、行進曲としてマルセイユから集結した義勇兵達によって歌い広められ、後に今日の『ラ・マルセイエーズ』の名で定着した歌ですが、同時代のいろいろな作曲家の手によって編曲、アレンジされています。例えば、シューマン 《ウィーンの謝肉祭の道化 op.26》第1楽章、チャイコフスキー《序曲 1812年 op.49》、ドビュッシー《前奏曲集第2集》終曲などにも使われています。

国歌をもとにした作品は実は他にもいろいろあり、例えばベートーヴェンもイギリス国歌をもとにした変奏曲を書いていますね。作曲家は、自作の中にそっと国歌のメロディーをしのばせることがあります。愛国心や音楽的な興味から引用することもあれば、「革命」、「平和」、「自由」など、何かしらのメッセージを伝えるために用いていることもあるかもしれませんね。

【オンエア楽曲】
♪M1 ルジェ・ド・リール作曲/ベルリオーズ編曲《ラ・マルセイエーズ》
   テノール:プラシド・ドミンゴ、指揮:ダニエル・バレンボイム、
   シカゴ交響楽団、シカゴ交響合唱団
♪M2 ドビュッシー《前奏曲集 第2集》より第12曲<花火>
  ピアノ:横山幸雄
♪M3 ベートーヴェン《イギリス国歌による7つの変奏曲》
  ピアノ:エリカ・ヘルツォーク