ON AIR REPORT オンエアレポート

7月7日 ベートーヴェン特集③

13/07/28


7月第1週目は、ベートーヴェン特集第3回目ということで、20代後半の作品を中心にご紹介しました。1曲目にご紹介したのは、ソナタ第19番。この作品は、1805年に出版されたことから「第19番」のタイトルが付けられていますが、作曲されたのは20代後半の頃で、おそらくソナタ第3番と第4番の間に作られたと考えられています。自身によって「やさしいソナタLeichte Sonate」の名がつけられており、他のソナタと比べると、音楽的、技術的にもシンプルで、ピアノ学習者にとっても挑戦しやすい作品といえるかもしれません。2曲目にご紹介したのは、第19番のソナタと対になっているソナタ20番です。若々しいベートーヴェンの魅力にあふれた非常にシンプルな作品です。そして最後にご紹介したのは、「グランド・ソナタ(偉大なソナタ、大きなソナタ)」と書かれたソナタ第4番です。名前の通り長大な作品で、ベートーヴェン初期を代表する本格的なソナタの一つです。
若き巨匠・ベートーヴェンの姿を感じ取ることができるのではないでしょうか。その他にも、この時期にはピアノ協奏曲や室内楽曲、歌曲なども多数遺していますので、次回の特集では、ソナタ以外の作品にもスポットをあててみたいと思います!


【オンエア楽曲】
♪M1 ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第19番 op.49-1》より第1楽章
  ピアノ:横山幸雄
♪M2 ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第20番 op.49-2》より第2楽章
  ピアノ:横山幸雄
♪M3 ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第4番 op.7》より第1楽章
  ピアノ:横山幸雄
             ( 『ベートーヴェン12会』より )