5月12日 「入魂のショパン」振返り
13/07/07
5月第2週は、5月3日に行った「横山幸雄 “入魂のショパン”」リサイタル当日の模様を振返ってお送りしました。2010年、ショパン生誕200年に合わせて始めた、東京オペラシティでのショパン・リサイタル。今年で無事に4回目を終えることができました。会場にいらして下さった皆さま、どうもありがとうございました!
今回は、遺作も含めた全曲ではなく、各ジャンルでみたときに、より重要な作品に絞った点、そしてショパンの若い頃のオーケストラとの作品6曲をピアノソロバージョンで演奏した点が新しい点だったと思います。プログラムもジャンルごとに大きくまとめました。そうすることで、ジャンルごとの特徴が非常に分かりやすくなったのではないかと思います。例えばポロネーズを弾いた第3部は、マズルカなど、ショパンの生まれ祖国ポーランドの香りがする作品をまとめましたが、ショパンがマズルカで何を言いたかったのか、ポロネーズで何を表現したかったのかが僕自身、改めて分かったように思います。またお客様もショパン朗読の詩を聴いているような気分になったのではないでしょうか。ソロヴァージョンの6曲も、もう少し光をあてて演奏してみたいなと思いました。演奏することの難しさに対して入念な準備さえできれば、かなり魅力的な作品ではないかということが今回確認できました。
ゴールデンウィークのショパン・リサイタル。1年に一度、ショパンに正面から向き合う日。ショパンを俯瞰できて、ますますショパンに近づけるような・・・そんな気がしています。毎年、少しずつ形を変えながら続けてきたこのショパン・リサイタルも4年目を終え、ショパンの遺作を含め、現在ピアノ作品として楽譜になっている曲は全て取り上げたことになります。その他歌や室内楽の作品もありますが、それらは20代に行った全曲演奏会の際にすでに取り組んでいます。5年目にあたる来年は、さて何をやろうかなと今から構想を練っているところです!
【オンエア楽曲】
♪M1 ショパン《ラ・チ・ダレム・ラ・マーノ変奏曲》op.2
ピアノ:横山幸雄(5月3日東京オペラシティ「入魂のショパン」ライブ録音より)
♪M2 ショパン《演奏会用ロンド「クラコヴィアク」》op.14
ピアノ:横山幸雄(5月3日東京オペラシティ「入魂のショパン」ライブ録音より)