ON AIR REPORT オンエアレポート

3月17日 J.S.バッハ特集

13/04/29


3月第3週目は、3月生まれの作曲家の中からヨハン・セバスチャン・バッハを取り上げました。3月生まれの作曲家といえば、3月1日:フレデリック・ショパン(1810-1849)、3月4日:アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1740)、3月7日:モーリス・ラヴェル(1875-1937)、3月21日:ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)、3月21日:モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)、3月31日:フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)、さらにスメタナ、J.シュトラウス、テレマン、リムスキー=コルサコフ、バルトークなど・・・いずれも有名な音楽家ばかりですね!

J.S.バッハは18世紀に活躍したドイツの大作曲家。毎週行われるミサのために宗教作品を多く遺していますが、ヴァイオリン、ヴィオラ、オルガンの演奏、さらに即興演奏も素晴らしかったと言われていますし、様々な方面で活躍しました。教育的な作品も多数書いています。ピアノを習ったことがある人は、バッハというと《インベンションとシンフォニア》、《フランス組曲》や《平均律》など弾いた覚えがあるのではないでしょうか。そもそも当時はピアノという楽器ではなくオルガンやチェンバロを想定して書かれた作品ですが、バッハは演奏技法・作曲技法を含め、鍵盤楽器のもつ可能性を飛躍的に発展させた人物ともいえるでしょう。

まず1曲目に取り上げたのは《ゴルドベルク変奏曲》。繰り返しまで含めると、全部で1時間を超える長大な作品です。お聴き頂いた第25変奏は、曲中でも最も深淵で、人間のもつ苦しみが描かれているように感じます。続く第26変奏からは再び徐々に輝かしさを取り戻し、フィナーレに向かっていきます。そして2曲目には、バッハが壮大なスケールをもつ現代ピアノを前にしたらどんな作品を作っただろうか・・・ということを彷彿させるような作品、《シャコンヌ》をご紹介しました。原曲は《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番(BWV. 1004)》で、それをブゾーニがピアノ用に編曲したものです。J.S.バッハの作品は後世の作曲家に大きな影響を与え、様々な形で編曲されています。オリジナルとはまたひと味違った魅力を味わえると思いますので、興味をもたれた方は、ぜひ他も聴いてみてくださいね。


【オンエア楽曲】
♪M1 J.S.バッハ《ゴルドベルク変奏曲》より第25変奏〜
   ピアノ:横山幸雄
♪M2 J.S.バッハ/ブゾーニ《シャコンヌ》
   ピアノ:横山幸雄