ON AIR REPORT オンエアレポート

10月7日 パガニーニ特集

12/12/29


10月第1週目は、今月生まれの作曲家の中からニコロ・パガニーニ(1782年10月27日〜1840年5月27日)をご紹介しました。パガニーニといえば19世紀を代表するヴァイオリニスト。圧倒的な技術力で「悪魔に魂を売った」と噂されるほどだったそうです。パガニーニの演奏や楽曲は、同時代の音楽家に多大な影響を与えています。リストは「自分がピアノのパガニーニになる!」と言ったり、ショパンは《パガニーニの思い出》という作品を作ってりしています。

パガニーニの影響力は絶大で、様々な作曲家がその主題によるパラフレーズや変奏曲を書いています。1曲目にご紹介した《ヴァイオリン協奏曲 第2番》の終楽章<鐘のロンド>も有名ですし、2曲目にお届けした《24のカプリース》の最終曲、第24番はいろいろな作曲家がテーマとして繰り返し用いています。リストが書いた変奏曲が大変有名ですが、その他にもラフマニノフ、ブラームス、ルトスワフスキなどもピアノ作品に編曲しています。同じテーマを基にしていても、作曲家それぞれの個性によって全く異なった作品になっていますので、聴き比べてみるのも面白いのではないでしょうか。


【オンエア楽曲】
♪M1 パガニーニ《ヴァイオリン協奏曲 第2番 ロ短調 作品7》より 第3楽章 
 指揮&ヴァイオリン:ジャン=ジャック・カントロフ、オーヴェルニュ室内管弦楽団
♪M2 パガニーニ 《24のカプリース》作品1 より 第24番 イ短調
 ヴァイオリン:五嶋みどり
♪M3 ブラームス 《パガニーニの主題による変奏曲》作品35 より 第24番 イ短調
 フランソワ・ルネ・ドュシャーブル