ON AIR REPORT オンエアレポート

3月18日 ゲストは鮫島有美子さん

12/04/04


3月第3週は、日本を代表するソプラノ歌手として国際的に活躍されている、鮫島有美子さんにお越し頂きました!鮫島さんとは3月12日に六本木の「スイートーベイジル139」で行われた『Chopin Love Night』(歌&朗読:鮫島有美子、脚本&構成:横山幸雄)で共演させて頂きました。ショパンの生きた時代の人間模様や社会背景など、歴史的史実に基づきながら、僕なりの解釈を加えて、ショパンの若き日の恋人マリアだったらこういう台詞を言ったんじゃないかな、ジョルジュ・サンドだったら・・・と想像を膨らませて脚本を書かせて頂きました。鮫島さんには、朗読に加えて、ショパンの数少ない歌曲も(オリジナルはポーランド語ですが、今回はなんとドイツ語で!)歌って頂きました。

ショパンは、ピアノ曲を中心に遺しているため、歌い手にとっては、実はあまり馴染みがない作曲家の一人かと思います。ピアノ曲と比べると、歌曲は旋律もピアノ伴奏も非常にシンプルに書かれているのですが、ショパンの故郷であるポーランド的な、民族的な感じがとても自然で、ショパンの原点を垣間見ることができるように思います。鮫島さんにとっても、ショパンの歌曲を歌われる機会はほとんどないそうです。今回ショパンの歌曲を歌われて、やはりシンプルだからこそ、自分のイメージをどんどん広げて行かなければならないし、繰り返しの中で、どうやって変化に富みながら楽しんで聴いてもらえるかなどを工夫されたそうです。言葉からどれだけのイメージを持てるか、どんなシーンを思い浮かべるかは人によって異なりますが、歌い手にとってやはり想像力は不可欠のようです。今回の『Chopin Love Night』での共演、そしてこの番組もとても楽しく、また勉強になる共演でした!鮫島さん、どうもありがとうございました。



【オンエア楽曲】
♪M1 アーン作曲<わが歌に翼ありせば>
    歌:鮫島有美子、ピアノ:ヘルムート・ドイチュ(『愛のよろこび』(1990)より)
♪M2 ショパン作曲<ノクターン第8番 op.27-2>
    朗読:鮫島有美子、ピアノ:横山幸雄
♪M3 ショパン作曲<リトアニアの歌 op.74-16>
    歌:鮫島有美子、ピアノ:横山幸雄
(M2,3 :3月12日「スイートーベイジル139」での『Chopin Love Night』ライブ録音より)