ON AIR REPORT オンエアレポート

1月15日 ゲストは宮崎陽江さん

12/01/31


1月第3週目は、スイスと日本を拠点に幅広い活動をされている、ヴァイオリニストの宮崎陽江さんをゲストにお迎えしてお送りしました。

宮崎さんのプロフィールを簡単にご紹介すると・・・
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*ニューヨーク州生まれ、幼少期をパリで過ごし、3歳よりヴァイオリンを始める。
*桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。
*1997年ジュネーヴ高等音楽院をプルミエ・プリ(一等賞)にて卒業、同音楽院教育法ディプロマ取得。 名匠ジャン=ピエール・ヴァレーズ氏の薫陶を受ける。
*現在、スイスと日本を拠点にソリスト、室内楽奏者として活躍。ラジオスイスロマンド放送出演多数。ヨーロッパ各地での演奏会、国際音楽祭に多数出演。
*日本では2007年札幌キタラホール、08年銀座王子ホール、09年カザルスホール、各地でリサイタルを行い、好評を博す。
*2008年よりオクタヴィア・ジャパンよりCDリリース(これまでに4枚)、
*音楽の源流、また作曲家の足跡を求め、ヨーロッパ各地で取材・撮影されたDVDシリーズ(6枚)の制作など、多方面にわたる活動を展開している。
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もともと日本で音楽教育をうけていた宮崎さん。桐朋学園大学を卒業後、名匠ジャン=ピエール・ヴァレーズ氏の指導を受けるために、スイスのジュネーヴ高等音楽院へ。先生のレッスンでは、音楽の指導以外にも「赤ワインを飲みなさい!良いビブラートのためには血から変えなさい。」と言われたそうです。宮崎さんをそれを真面目にきいて実践したそうですよ(笑)素敵な子弟関係ですね。いつも僕がうらやましく思うのは、例えばヴァイオリンの方は師匠と一緒に演奏できるんですよね。ピアノはなかなか・・・師匠との共演は、楽しそうでいいなと思います。

そして、宮崎さんの演奏を聴きながら、ヴァイオリンの魅力についてもお話しました。ヴァイオリンという楽器は人間の声に近いように思います。ピアノは楽器の構造上、音が減衰していくのですが、それを感じさせないように演奏するわけです。ヴァイオリンはビブラートに代表されるように、技術によって変幻自在な音色が出せる。さらに音を出してから音色を変化させられる。そこがうらやましいですね。

最後に宮崎さんに今後チャレンジしてみたいことを伺ったところ、「流れのままに・・・いろいろな出会いを通して新たな曲も発掘していきたいですし、ソロ活動も深めて行きたいと思っています。」と語って下さいました。これからも宮崎さんの益々のご活躍を楽しみにしています。


【オンエア楽曲】
M1 サン=サーンス《序奏とロンド・カプリチオーソ》 / ヴァイオリン:宮崎陽江
M2 バッツィーニ 《妖精の踊り》 / ヴァイオリン:宮崎陽江
        (2011年12月19日「浜離宮朝日ホール」でのライブ録音より)