ON AIR REPORT オンエアレポート

11月13日 ゲストは林英哲さん①

11/12/12


11月第2週目は、ゲストに太鼓奏者の林英哲さんお迎えしました!クラシック音楽番組にご出演される機会は珍しいそうです。太鼓との出会い、太鼓の特徴などいろいろとお話を伺いました。

太鼓奏者として、今年演奏活動40年を迎えられた林さんですが、これまでの日本の伝統にはなかった、「和太鼓の独奏」という新しいスタイルを打ち出し、ジャズやロック、クラシックなど、ジャンルを超えたコラボレーションにも積極的に取り組まれています。

【林英哲さんのプロフィール】
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1952年 広島県生まれ
1971年 グラフィックデザイナーを目指して上京後、 「佐渡・鬼太鼓座(おんでこざ)」の創設に参加
1981年 自身が命名した「鼓童(こどう)」結成に参加
1982年 太鼓独奏者として活動を開始
1984年 初の和太鼓ソリストとしてカーネギー・ホールでデビュー。国際的に好評を博す
1997年芸術選奨文部大臣賞を受賞、2001年日本文化藝術振興賞を受賞。
2011年 演奏活動40周年
2012年 ソロ活動30周年 / 「天真北斗」演奏で出演。

* 国際的に様々な演奏活動を展開、ベルリンフィルなどオーケストラとの共演も多数。
*伊藤若冲、高島野十郎、藤田嗣治、浅川巧(朝鮮民芸研究家)といった美術家をモティーフにしたコンサートを開催。
*洗足学園音楽大学客員教授。
*著書に「あしたの太鼓打ちへ」。CD、DVD作品多数。
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19歳のときに、新潟県の佐渡島に職人大学を設立するための資金づくりをするためにはじまった太鼓グループ「佐渡・鬼太鼓座」に参加されたことが、太鼓との出会いだったという林さん。そのまま佐渡で共同生活をし、朝4時に起きて20キロ走り体を鍛え、テレビやラジオはなし、個人行動もなし、という、いわば修行僧のような生活を送りつつ、同時に太鼓の猛特訓を続けたそうです。4年後、ボストンで演奏する機会があり、皆で同じリズムを打つというユニゾンで演奏するスタイルが受け、さらに修行生活の雰囲気を身にまとったまま演奏する姿が視覚的にもインパクトがあり、たまたまその時聴きにいらしていた小澤征爾さんに声をかけられ、以降次々と演奏の機会が舞い込んできたそうです。「鬼太鼓座」、「鼓童」の後、ソロ活動を開始した林さんは、単なる郷土芸能ではない太鼓の世界を開拓していきます。ちょうど1982年のことです。(次週に続く・・・)



【オンエア楽曲】
♪M1 ヴィタリ《シャコンヌ》
 /ヴァイオリン:古澤 巌、オルガン:鈴木隆太、太鼓:林英哲
♪M2 松下功 《和太鼓協奏曲「飛天遊」》、
 /太鼓:林英哲、指揮:岩村力、東京交響楽団

【林さんの今後のご予定】
● みずほフィナンシャルグループ 第23回 成人の日コンサート2012
*林さんは第1部、尾上菊之丞さんとの「天真北斗」演奏で出演されます!
日時:2012年1月9日(月曜・祝日)
会場:東京・サントリーホール
開演:15:00
出演:第1部 成田達輝(ヴァイオリン)
       林 英哲/英哲風雲の会〈上田秀一郎/田代 誠/はせみきた/服部博之/辻 祐〉
      /尾上菊之丞(日本舞踊)
 第2部 佐藤美枝子(ソプラノ)/ジョン・ハオ(バス)/大沼 徹(バリトン)/
    鈴木 准(テノール)/吉原圭子(ソプラノ)/鵜木絵里(ソプラノ)/語り:伊礼彼方
指揮:大友直人/管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団/合唱:栗友会合唱団
料金:A席¥6,000/B席¥5,000/C席¥4,000/学生¥2,000