ON AIR REPORT オンエアレポート

6月26日 ゲストはマリオ・ヘリングさん

11/06/27


今夜は、若手ピアニストとして注目されるマリオ・ヘリングさんをゲストにお迎えしました。
マリオ君は、お父様はドイツ人、お母様は日本人というハーフで、現在21歳!ドイツ在住、ハノーファー音楽大学の2年生に在籍されています。これまでに、スタインウェイ国際コンクールやドイツ青少年音楽コンクールなどで、多数の優勝経験を持ち、すでにベルリン、ハンブルク等のドイツ国内を中心に世界各地で活発な演奏活動を展開されています。先日6月16日に、日独交流150周年記念&リスト生誕200周年記念コンサートで日本での正式デビューを飾りました。

ご両親がともにヴァイオリニストというご家庭に育ったマリオ君。3歳でヴァイオリンとピアノを始められたそうですが、13歳のときに、一つの楽器にしぼるということで、ピアノを選んだそうです。その時すでにプロの音楽家になろうと決心していたということです。それから間もなく2003年ベルリンのフィルハーモニーで、ベルリン交響楽団とショスタコーヴィチの《ピアノ協奏曲 第2番》でオーケストラ・デビュー!その後もハイドン、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ラフマニノフ、リスト等のピアノ協奏曲でヨーローッパ各地のオーケストラと共演を重ねています。バッハ、モーツァルトなどの古典が特に好きというマリオ君。その他にもロシアのプロコフィエフ、ストラヴィンスキー、フランスのラヴェル、ショパンなども弾かれるそうです。幅広いですね!

今回は、横山幸雄のプロデュースする渋谷の「リストランテG」で収録したのですが、マリオ君はモーツァルトの《ピアノソナタ第12番 K.332》より第2楽章、第3楽章を演奏してくれました。そして二人でブラームスの《ハンガリー舞曲》より第6番を連弾で演奏しました。いかがでしたか?この作品は、即興的な部分もあり、自由な表現が楽しめる曲ですが、オーケストラでもよく弾かれますよね。僕自身、この6番はとても好きな作品です。

最後にマリオ君に今後の目標を伺ったところ、ソロだけでなく室内楽など幅広い分野で、積極的にコンサートをしていきたいとのことでした。国内外でマリオ君の演奏が聴けるのを楽しみにしています!また機会がありましたら、この番組にも遊びに来て下さいね。



【オンエア楽曲】
♪M1モーツアルト《ピアノソナタ第12番 K.332》より第2楽章 /マリオ・ヘリング
♪M2モーツアルト《ピアノソナタ第12番 K.332》より第3楽章 /マリオ・ヘリング
♪M3 ブラームス《ハンガリー舞曲》より第6番
               /第1ピアノ:マリオ・ヘリング、第2ピアノ:横山幸雄

【横山幸雄の今後の予定】
●“デビュー20周年を祝う会” 〜横山幸雄とベルリン・フィル八重奏団〜
日時:6月28日(火)、午後7時〜9時
場所:めぐろパーシモンホール
曲目 ベートーヴェン:ピアノと管弦楽のための五重奏曲 作品16
      シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」 作品114/D.667

●プレイエルによるショパン ピアノ独奏曲全曲演奏会 第10回
日時:7月5日(火)、午後7時〜9時
場所:上野学園、石橋メモリアルホール
曲目:バラード第3番 変イ長調Op.47、2つのノクターン Op.48、バラード第4番 変イ短調Op.52、ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」Op.53 他

●横山幸雄ピアノ・リサイタル
日時:7月16日(土)、午後2時〜4時
場所:(神奈川県)鶴見区民文化センター