ON AIR REPORT オンエアレポート

2月20日は・・・「カール・チェルニー」に注目&「フランツ・リスト紹介」 5回目

11/02/25


2月21日は、カール・チェルニーの誕生日でした。

カール・チェルニーとは・・・ウィーンのピアニスト、ピアノ教師、作曲家。
「練習曲」で有名で、ピアノ学習者にとってはなじみのある作曲家です。

・練習曲以外にも、実はたくさんの作品を遺しています。(その数1000曲以上!)
・さらにベートーヴェンの弟子であり、さらにフランツ・リストの師匠でもあり、
 音楽歴史上、大変重要な人物でもあります。

●カール・チェルニーについて〜〜

・10歳でベートーヴェンに師事し、そのピアノ作品の演奏でピアニストとして高い名声を得た。
・べートーヴェンに才能を認められ、ピアノ協奏曲第5番初演のソリストに選ばれている。
・著述家としても、ピアノ奏法や即興演奏のための手引き、作曲教本など遺している。
・教師として活躍したツェルニー。弟子にはタールベルク、リストがいた。
・リストが生涯でピアノを師事した唯一の教師。
・しかし期間はわずか1年数ヶ月。(1821〜22年頃)
・リストがウィーンで行ったデビュー演奏会(1821年12月)に対して、
「わずか1年で彼を聴衆の前で演奏させることができた」と教師としての功績を自負している。


●そして、今年生誕200年の「フランツ・リスト」についてもご紹介しました!
 5回目の今回は「ヴィルトゥオーソ時代到来」
・マリー・ダグー伯爵夫人とスイスやイタリアでゆっくりとした充実した時間を過ごしたリスト。
・充電期間を終え、1839年、本格的な演奏活動を再開します。ヴィルトゥオーソ時代の幕開け。
・1839年3月8日、西洋音楽史上、初の「独奏会=リサイタル」を開催します。
(当時の演奏会では、様々なジャンルの作品が複数の演奏家によって演奏されるのが一般的。)
・1839〜1847年にかけ、多数のリサイタルを行ったリスト。演奏したのは・・・
 バッハ、ベートーヴェン、ショパン、シューマンなど当時の現代作品まで。
 さらに、オーケストラ曲、歌曲、オペラのパラフレーズまで多岐に渡る。
・ ピアニストは自作を演奏することが当たり前だったこの時代としては、まったくの異例!


★★★2月27日の放送内容予告★★★
   素敵なゲストを迎え、
   番組から日頃のご愛聴感謝プレゼントをご用意致します。
   お楽しみに♪

〜OA曲〜

M1 カール・チェルニー <ピアノソナタ第1番>より第1楽章  / マーティン・ジョーンズ

M2 カール・チェルニー <30番練習曲>より第1番 / 深沢亮子

M3 フランツ・リスト <半音階的大ギャロップ S.219> / ジョルジュ・シフラ