ON AIR REPORT オンエアレポート

12月19日 「音楽と季節」

11/01/06


こんばんは、横山幸雄です。
今夜は「音楽と季節」をテーマにお送りしました。

音楽には、聴いていると不思議と季節を連想させるようなものがありますよね。
例えば今の季節ですと<クリスマス・オラトリオ>のように宗教的な意味合いのものもありますし
日本での年末の<第九>のように、ある地域に特有の風習も関係しますよね。
地域といえば、作曲家の出身地とその作品との関連もありそうですし、
または曲名に季節を表す言葉が入っていたりもしますよね。

例えば今の時期、曲名に「冬」に関連する言葉が入ったものでは・・・
シューマンの《ユーゲントアルバム》より<冬の時><サンタクロース><大晦日の夜>
チャイコフスキーの《四季》より<トロイカ><クリスマス>
ドビュッシーの《前奏曲第1集》より<雪の上の足跡>や、《子どもの領分》より<雪は踊ってる>等。
他にも冬にまつわる曲はたくさんあります。全体的にすこし寂しい感じを受ける音楽が多いですよね。
それに対して「春」の曲も多数あります。冬と比べると、春の喜びが全面に溢れている感じでしょうか。

このように音楽にはタイトルと密接な関係を持つものから、
タイトルはそれほど関係ないものまでいろいろなものがあります。
例えば僕自身も演奏会のプログラムをつくる際、季節ものを盛り込むこともありますが、
ショパンのように、何かを連想させるようなタイトルではない曲が多い場合、
ほとんどタイトルは気にしません。

音楽はもちろん、タイトルとは関係なく、季節も関係なく一年中楽しめるものですが、
たまには季節感を感じながら音楽を聴くのも面白いのではないでしょうか。

<オンエア楽曲〜冬に関連する曲〜>
♪1 シューマン《子供の情景》より第7曲<トロイメライ>、第8曲<炉端にて>
♪2 リスト《超絶技巧練習曲集》より第12曲<雪嵐>