1/10 ピアノでめぐり逢い ゲストは宮田大さん!
10/01/10
横山幸雄です。
今日は、スペシャルゲストに昨年11月にパリで行われた、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで見事優勝された宮田大さんをお迎えしました。
宮田さんは、1986年生まれ。
桐朋学園大学ソリスト・デイプロマコース卒業して現在ジュネーヴ音楽院、
クロンベルク・アカデミーに在籍しています。
昨年の2009年11月、ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールにて第1位!
このロストロポーヴィチ国際チェロコンクールとは、
世界的チェリストだったムスチスラフ・ロストロポーヴィチ氏にちなんで設けられ、
およそ4年に1回開かれている世界的なチェロコンクールです。
宮田さんは、そのときのことを
コンクールというと間違えないようにということばかり意識してしまいがちだけれど、
自分の演奏が出来れば良い、という気持ちで臨んだ、と振り返っていました。
そんな宮田さんと、
今日はサン・サーンス作曲 組曲≪動物の謝肉祭≫より <白鳥>を
共演しました。
そして、宮田さんとともにショパンの24歳頃を振り返りつつ、
ショパン作曲 <マズルカ 作品24-1,2,4>をピアノの生演奏でお送りしました。
この作品24は4曲でひとまとまりの作品で、1834年−35年頃
ショパンが24歳から25歳の頃に作曲されました。
ちょうどショパンがパリで活動を開始して4、5年が経ち、
作曲家としてもピアニストとしても波に乗り、充実した日々を送っていた時期です。
1834年5月には、メンデルスゾーンに招待されてドイツでの音楽祭に出かけたり、
12月にはパリでベルリオーズやリストの演奏会に出演したりと、
ショパンの人生の中でもこの頃は最も忙しく充実した日々だったのではないでしょうか。
また、マズルカは作品6、7、17とこれまでも何度かお届けしてきましたが、
ショパンの生涯で作曲したマズルカは60曲以上と、ショパンが最も多く作品を残したジャンルです。
マズルカを辿っていくと、
その時々のショパンの心情がまるで日記のように表れている感じがします。
来週も宮田さんとともに共演したいと思います。
是非お聴きのがしなく!
横山幸雄