原田慶太楼さんをお迎えして 後編
18/06/18
6月17日
今夜もお聴きいただきありがとうございました!
先週にひきつづき、指揮者の原田慶太楼さんをお迎えしました。お楽しみいただけましたか?
<Play List>
M1 ビゼー作曲: オペラ『カルメン』より前奏曲/フランス国立管弦楽団、小澤征爾(指揮)
M2 ジョン・ウィリアムズ作曲: E.T.―フライング・テーマー/ ジョン・ウィリアムズ(指揮)、ロンドン交響楽団
この秋、ブルガリア国立歌劇場の新作「カルメン」の日本ツアーを指揮をする原田さん。芸術監督のカルターロフは「芯」や「中心」というイメージを日本の「能」に見出し、「カルメン」は「能」とギリシア劇がブレンドされ、ステージに円があるだけで、登場人物がその上にずっと立っているといった斬新な演出だそうです。でも、原田さんがフランス語のセリフを書いて、物語をわかりやすくしているので、初めてオペラを見るという方にもとってもおすすめなんだそう。そして、ヒロインを演じるナディア・クラスティヴァは、カルメンを歌うために生まれてきた!と言いたい大スター。そして、ブルガリア歌劇場の若手、ゲルガーナ・ルセコーヴァも注目です!
オペラを指揮することも多い原田さん。尊敬する指揮者、ロリン・マゼールに手紙を書いて、彼のオペラハウスが3つある!という自宅に住んで音楽祭のアシスタントなどの経験を積んでいます。指揮がうまくなるためには、やはり尊敬できる人のできるだけそばにいていろいろなことを吸収することが大事だと考えてのことだそうです、その行動力、情熱、素晴らしいですね!
そして、映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズとも、タングルウッド音楽祭を通じて仲良くなり、高齢のジョン・ウィリアムズのコンサートのリハーサルコンダクターをしたり、現在世界で人気を集めている「スターウォーズ」などの映画を生のオーケストラで楽しむイベントや、ジョン・ウィリアムズ作品を楽しむコンサートなどでも指揮者の一人に選ばれています。
オーケストラは、その指揮者と仲良くなれるか3分で判断する、といわれます。原田さんが考える指揮者の役割は、演奏者、オーケストラが表現したいことをくみ取り、作曲家の魂を理解しながらもっとよくできるところを引き出していくこと。シンフォニーならペーシングが最も大切だと考えるそうです。曲の構成を覚えるために小節数、速さ、楽章などを書いたグラフを考えただし、ノートも見せてくださいました!
HARADA san SECRET NOTE BOOK
原田さんの今後の予定
7月7日、PMFオープニングコンサート、ジェイミー・バーンスタイン(レナード・バーンスタインの娘さん)とともにトークとバーンスタイン「キャンディード序曲」など 札幌 芸術の森野外ステージ
7月21日 新日本フィルとバレエ「火の鳥」など すみだトリフォニーホール
7月28日、群馬交響楽団デビュー 群馬音楽センター
9月2日、ジョン・ウィリアムズコンサート 大阪フィルと
9月24日 東京交響楽団と木嶋真優(ヴァイオリン)、子供のためのコンサート、フィリップ・グラス「ヴァイオリン協奏曲」など サントリーホール
9月29日、大谷康子 大阪交響楽団、 ヴァイオリン・コンチェルト・コンサート ザ・シンフォニー・ホール
10月5日、6日 オペラ『カルメン』ブルガリア国立歌劇場、東京文化会館
10月8日オペラ『トゥーラン・ドット』ブルガリア国立歌劇場、東京文化会館