ON AIR REPORT オンエアレポート

鈴木優人さんをお迎えして(前編)

18/02/26


今夜もお聴きいただきありがとうございます!
今週と来週は、指揮者、チェンバリスト、オルガニスト、ピアニスト、作曲家、プロデューサーなど大活躍の鈴木優人さんをお迎えします。

今夜は、チェンバリストとしてのソロ・アルバム『rencontre』を聞きながらお送りしました。

<PLAY LIST>
M1 J.S.バッハ:フランス組曲第4番 アルマンド BWV815/鈴木優人(チェンバロ)
M2 リゲティ:ハンガリアン・ロック / 鈴木優人(チェンバロ)  

「ピアノが弾けるならチェンバロも弾けると普通の人は考えてしまいがちですが、そうではない。チェンバロは難しい!」と横山さん。
1曲目のフランス組曲を聞きながら、バロック音楽のピッチの話で盛り上がります。
バロック時代の音楽は現代よりも低いと一般に考えられていますが、鈴木さんによれば地域によってピッチが違っていたそうです。それは、街ごとの教会にあるオルガンのピッチに合わせるため。また、ドイツの一部では、オルガンの管の長さが短くて現代のピッチよりも高いのだとか。それは材料費をうかせるため、というところも現実的なお話です。この時代の旅する音楽家たちはかえの管をたくさんもっていてその街にあわせて演奏できなくてはなりませんでした。
さらにお二人は朝起きたとき、自分の耳が今日は何ヘルツかな?と思うんだそうです。風邪薬を飲んだり、お酒を飲んだり、オーケストラを指揮する夢を見た後は、ピッチが変わっているとか!

鈴木優人さんの今後の予定
◎バッハの生誕日に捧ぐ−鈴木優人チェンバロ・リサイタル
3月21日(水・祝)夕方6時開演、トッパンホール
≪ゴルトベルク変奏曲≫(クラヴィーア練習曲集 第4巻)BWV 988/プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」変ロ長調 BWV 992
使用楽器:フレンチハープシコード:ヴィレム・クルスベルヘン製作(ユトレヒト、1987年)

ぜひお出かけ下さい!

来週は、鈴木さんがプロデューサーをつとめる調布国際音楽祭の話題、鈴木さんが家でこっそり楽しむピアノ曲などお聞きします!
お楽しみに!

Yokoyama san_Suzuki Masato san