ON AIR REPORT オンエアレポート

Happy New Year!2017年がメモリアルイヤーの作曲家

17/01/02


みなさまあけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします!

今夜は、2017年にメモリアル・イヤーを迎える作曲家を3人紹介しました。

<プレイリスト>
M1 ヨーゼフ・シュトラウス 《芸術家の挨拶》op.274 
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、リッカルド・ムーティ(指揮)

M2 グラナドス 《スペイン舞曲集》より 第9曲<ロマンティカ>
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)

M3 グリーグ 《 ピアノ協奏曲 op.16》より 第2楽章
横山幸雄(ピアノ)、エーテボリ交響楽団、 ネーメ・ヤルヴィ(指揮)
 (1998年のアルバムより。1997年東京芸術劇場でのライブ録音)


ヨーゼフ・シュトラウスはヨハン・シュトラウス1世の次男(ヨハン・シュトラウス2世の弟)で、今年、生誕190年。ベートーヴェンが亡くなった年に生まれたということになります。この曲「芸術家の挨拶」は1870 年 1 月 5 日、皇帝臨席のもとウィーン楽友協会の落成式が執り行われ、1 月 15 日に開場記念舞踏会が黄金ホールで開催された折に披露されました。

2017年がメモリアル・イヤーの音楽家、ピアニストにとって特に注目されるのは、生誕150年のグラナドス、生誕220年のシューベルト、没後190年のベートーヴェン、没後80年のラヴェルあたりでしょうか。

その中で、今年生誕150年を迎えるグラナドスを1曲ご紹介しました。グラナドスといえば、アルベニスと並び、スペインを代表する国民的作曲家です。また優れたピアニストとしても活躍しており、ピアノ曲の分野でも素晴らしい作品を遺しています。民族色の強いアルベニスの音楽と比較すると、グラナドスの音楽は民族性に加えて、ロマン的な性格が強く、シューマンや、ショパン、さらにドビュッシーからの影響もみられます。『スペイン舞曲集』は、グラナドスの代表的な1曲、「アンダルーサ」は有名ですが、今日は第9曲「ロマンティカ」を、お聴きいただきました。この曲「マズルカ」とよばれることもありますが、ワルツのように聞こえます、ショパンにあこがれて作られたのかもしれません。

最後は、没後110年を迎えるノルウェーの作曲家、グリーグ。グリーグもメンデルスゾーンやシューマンの影響を受け、故郷に戻って国民学派の流れを受け継ぎました。初期の傑作「ピアノ協奏曲 Op.16」から、今夜はしっとり第2楽章をお送りしました。
横山幸雄さんとネーメ・ヤルヴィのCDは、先日、高音質で再リリースされています。ぜひ!

2017年の横山さんは、1月21日、サントリーホールでのデビュー25周年のリサイタル、さらに、5月には、恒例、東京オペラシティコンサートホールで、入魂のショパン、9月には、同じ会場で、ベート―ヴェンプラス、と大きなスケジュールに向かって走り出します!

横山幸雄さんのセルヴィアーノ・グランドハイブリッドでの演奏もこのHPからお楽しみください!