ON AIR REPORT オンエアレポート

2016年下半期を振り返って

16/12/19


今夜もお聴きいただきありがとうございます!
今週も2016年後半を振り返って、初登場のライブ音源を3曲、お送りしました!

<プレイリスト>
M1 ベートーヴェン  《ピアノ協奏曲 第2番》 より 第3楽章
M2 ベートーヴェン 《ピアノ協奏曲 第4番》 より 第1楽章 
演奏、横山幸雄(ピアノ)、トリトン晴れた海のオーケストラ
「ベートーヴェンプラスVol.4」より。 2016年9月22日、東京オペラシティコンサートホールでのライブ録音。

M3 ラヴェル 《博物誌》 より <ほろほろ鳥> 
演奏、林美智子(メゾ・ソプラノ)、横山幸雄(ピアノ)
「Voyage」第11回より。2016年11月27日、三鷹市芸術文化センター 風のホールでのライブ録音。

「ベートーヴェンプラス」は、2020年のベートーヴェン生誕250周年に向けた全部で8回のシリーズで、今年は4回目、デビュー25周年の特別バージョンで、ピアノ協奏曲全5曲を演奏しました。

ピアノ協奏曲全5曲は、いずれも大曲かつ傑作ですが、第1番と2番は20代半ばの若々しいベートーヴェンの作品、そこから少し間をあけて30代に入って書かれた第3番には、より一層ベートーヴェンらしさが表れています。さらに30代半ばから後半にかけて作られた第4番、5番からは、作曲家として成熟度を増してきた姿を感じることができるのではないでしょうか。

横山さんは、1日で全5曲を弾くのは3回目、最初の全曲演奏会も今回と同じく矢部達哉さん率いる少数精鋭のオーケストラでした。今回も、矢部さんを中心にしたオーケストラ、指揮者をおかないアンサンブルスタイルです。ちなみに2回目は、山田和樹さんと横浜シンフォニエッタとのジルベスターコンサートでした。
「ピアノ協奏曲第4番」の第1楽章は、横山さんにとってショパンコンクールの前、ロンティボーコンクール本選で弾いた思い出の曲です。
「ベートーヴェンプラスVol.5」の来年はピアノソナタ13番から。14番「月光」17番「テンペスト」とたくさんの傑作を演奏します。

2016年振り返り特集、最後は、11月27日に行ったばかりの「Voyage」から。ショパンから、ショパンに関連する作曲家へと旅をするこのシリーズも11回目。前回につづいてラヴェルの特集でした。今回は、前半はピアノ作品、後半は歌曲というプログラム。パリでの学生時代、たくさんの歌曲の伴奏をしてきた横山さんですが、今回は初めての作品でした。メゾソプラノは林美智子さんです。