ON AIR REPORT オンエアレポート

松本健司さんを迎えて(前編)

16/02/22


今夜もお聴きいただきありがとうございます!

今週と来週は、クラリネット奏者の松本健司さんをゲストにお迎えしています。

NHK交響楽団の首席クラリネット奏者として活躍される松本さん、
ソロ・ニューアルバム『アパッショナート』を、2月25日にリリースされます。
これは、昨年12月の紀尾井ホールで行われた、
ピアノに横山幸雄さん、チェロの藤森亮一さんを迎えたリサイタルのライブ録音が中心になったCDです。

実は、この演奏会の日、横山さんは体調が悪く、それでもできあがったCDの演奏に支障なかったことを、
ラジオの収録中に確認して、うれしそうでした。

おふたりは、10代のころ、サン=サーンスの「クラリネット・ソナタ」で共演して以来の友人で、
横山さんいわく”幼なじみ”。
1987年から横山さんが、1993年から松本さんがパリ高等音楽院で学んだ共通点もあります。

今回のCDは、ブラームスの「クラリネット・ソナタ 第1番」の第一楽章「アパッショナート」にちなんで
タイトルをつけたそうです。
この曲は、ブラームスの晩年の曲ですが、作品番号1番のピアノ・ソナタのモチーフを使い、
また、クラリネットの名手、ミュールフェルトとの出会いによって刺激を受け、創作したということで、
年老いた寂寥感と、若さのアパッショナート、両方を感じることができるそうです。
ピアニストでもあるブラームスですが、横山さんによると、素晴らしい曲だが、ピアノ・パートはひきにくい曲、
松本さんは、クラリネットは指使いの無理なところもなく、よく楽器を理解して書いていると思う、
ミュールフェルトのアドバイスもあったのかもしれない、と、お話がはずみました。
来週もお楽しみになさってください!

M1 F.ドゥヴィエンヌ「クラリネット・ソナタ第3番 変ホ長調」から第1楽章
     松本健司(クラリネット)、横山幸雄(ピアノ)

M2 ブラームス作曲クラリネット・ソナタ第1番から 第1楽章
     松本健司(クラリネット)、横山幸雄(ピアノ)


そして、24日のイベント、たくさんのご応募ありがとうございました!
当選者には、招待状を発送いたしました。
イベントの模様は、3月6日と13日に放送する予定です。