ON AIR REPORT オンエアレポート

エチュードに注目!セルヴィアーノで「革命のエチュード」を

16/02/08


今夜もお聴きいただきありがとうございました!
今週は、横山幸雄さんの月に一度のCELVIANO Grand Hybridでの演奏をお送りしました。

2月24日の、TOKYO FMホールでの公開収録では、
さらにたくさんの曲をお楽しみいただきます。ぜひご応募くださいね。

M1 ショパン作曲《12の練習曲》作品10から第12番
ハ短調「革命」
横山幸雄(カシオのCELVIANO Grand Hybrid、ベルリングランドの音色)

M2 スクリャービン作曲《12の練習曲》作品8から第12番
横山幸雄(ピアノ) 『ラ・カンパネラ 〜 ヴィルトゥオーゾ名曲集』より 2006年

M3 ドビュッシー《12の練習曲》から第11番
内田光子(ピアノ)




受験勉強の季節、技術の試験もあるかたは、受験練習、が、必要な方もいらっしゃいますよね。
という連想から、今週は、「エチュード」に注目しました。
「エチュード」=練習曲には、
テクニックの習得や鍛錬を重視したものから、テクニックに焦点をあてながらも、演奏会用の作品として書かれたものまで
さまざまあります。今夜は、「演奏会用練習曲」から、ショパンに関連する3曲をお送りしました。

M1の通称<革命のエチュード>を含む、ショパンの『12の練習曲』は、作品番号10番。
ショパンが若いときの作品で、ショパンの作品を弾くためのエッセンスが詰め込まれている、と横山さん。

M2のスクリャービンは、『12の練習曲』の第12番を<革命のエチュード>を意識して書いたといわれています。

M3は、ドビュッシーが、フランスの出版社の依頼でショパンの作品を校訂し、練習曲から得るところが大きく、
みずからの『12の練習曲』を作曲するに至りました。
第11番には「組み合わされたアルペッジョのために」、などすべてに演奏技術のキーワードがつけられているのが特徴です。
第1次大戦で、無力感にとらわれていたドビュッシーに再び創作の刺激を与えたと言われています。

最後に横山さんは、「練習曲」といっても、ツェルニーなどからショパンにたどり着くのはたいへんなことですが、
ここを通り抜けると、さまざまなすばらしい演奏が可能になります!とおっしゃっていました。

M1でお送りした<革命のエチュード>は、このHP右側のアイコンからお聴きいただけます。
ぜひアクセスしてみてくださいね。