ON AIR REPORT オンエアレポート

チェロ・ソナタの魅力

16/01/18


今夜もお聴きいただきありがとうございました。

寒い季節は、室内楽の演奏会やレコードに親しんだり、楽器が弾ける人は友人と合奏などできたら楽しいですね。
今回は、チェロとピアノが共演するチェロ・ソナタの名曲をお送りしました。

お送りした曲は・・・
♪M1 ベートーヴェン作曲《チェロ・ソナタ第3番》から第1楽章
ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ(チェロ)、スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
♪M2 ショパン作曲《チェロ・ソナタ》作品65から第1楽章
趙静(チェロ)、横山幸雄(ピアノ)、2013年 Voyage Vo.5 、三鷹市芸術文化センターでのライブ録音
♪M3 フォーレ作曲《チェロ・ソナタ第2番》作品117から第1楽章
フレデリック・ロデオン(チェロ)、ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)

M1は、チェロとピアノが対等な役割を持って展開される最初の作品。
1807年から1808年の作曲で、ベートーヴェンが、「交響曲第5番」など、
傑作をつぎつぎに作曲した時期の作品です。
ベートーヴェンの5つのチェロ・ソナタの中で、横山さんも最も弾く機会の多いのがこの第3番だそうです。

M2は、ショパンの作品の中で、作曲したのも、作品番号も最後の65番。
親友のチェリスト、オーギュスト・フランショームとショパンのピアノで初演されました。
「派手ではないが、チェロという楽器の魅力とともに、胸に染み入ってくる曲です」と横山さんはおっしゃっていました。

M3は、フランスの作曲家フォーレの最晩年(76歳)の作品です。
「チェロ・ソナタ1番」も魅力的ですが、「旋律がつぎつぎにつながって、和声もひとつの方向に向かうのではなく、漂っているような、
その2つが巧みに組み合わされているこの第2番も傑作です」。

「チェロという楽器は、豊かな低音の魅力とともに、意外と高い音も出せる表現力豊かな楽器ですが、
演奏すると音が大きくないので、バランスが大切」なんだそうです、名曲ぞろいでした。
お楽しみいただけましたか?


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