ON AIR REPORT オンエアレポート

2016年が生誕150年のエリック・サティに注目!

16/01/11


今夜もお聴きいただきありがとうございました。

2016年がアニバーサリーイヤーの作曲家をみてみると・・
フェルッチョ・ブゾーニ(イタリア)、エリック・サティ(フランス)が生誕150年(1866年生まれ)
フランチェスコ・トスティ(イタリア)、エンリケ・グラナドス(スペイン)、マックス・レーガー(ドイツ)は没後100年(1916年没)
アルベルト・ヒナステラ(アルゼンチン)、アンリ・デュティユー(フランス)生誕100年(1916年生まれ)などなど少々地味ですね。

ここからエリック・サティの作品を特集しました。お送りした曲は・・
♪M1 サティ《3つのジムノペディ》から 第1番 
   高橋悠治(ピアノ)
♪M2 サティ《パラード》から「アメリカの少女」
   ジェローム・カルダンバック指揮、ナンシー歌劇場交響楽団
♪M3 サティ作曲《スポーツと気晴らし》から第8曲「海水浴」
   アルド・チッコリーニ(ピアノ)
♪M4 サティ《ソクラテス》から第3曲「ソクラテスの死」 
   スザンヌ・ダンコ(ソプラノ)、ダリウス・ミヨー(指揮)、ローマRAI交響楽団

エリック・サティの生涯を見てみると・・
1866年5月17日フランスのノルマンディー地方、オンフルール生まれ
13歳でパリ音楽院に入学、20歳で軍隊に入るものの1年で除隊し、
パリの文学酒場「黒猫」のピアニストとなります。このころ、「ジムノペディ」を作曲します。
39歳で、パリ音楽院のライバル校、スコラ・カントルムに入学、最優秀で卒業、
周囲の予測を裏切ります。
「サティはきっとあまのじゃくな性格、皮肉がたっぷりの作風にも現れていますね」と横山さんはおっしゃっていました。

当時最先端の芸術家、ピカソやコクトーらと交流をもち、てがけたロシア・バレエ団の音楽「パラード」の
「アメリカの少女」は、タイプライターやピストルの音も使われたユニークなものでした。

ピアノ曲につけるタイトルは「犬のためのぶよぶよした真のプレリュード」「ひからびた胎児」・・、
楽譜にかかれた指示は「頭を開きなさい」「あなた自身を頼みにして」・・・
言葉と音楽が一致しているようなしていないような、わかるようなわからないような・・
「そこがサティの魅力。すべてのものが理論どおりでなくてもよいというような、音楽のいろいろな側面を感じられます。」と
横山さん。

晩年の「ソクラテス」は、「ソクラテスの対話篇」のフランス語訳からサティがテクストを抜粋し構成した穏やかで美しい曲です。
 有名な作曲家、ダリウス・ミヨーの指揮でお聴きいただきました。

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