ON AIR REPORT オンエアレポート

CELVIANO Grand Hybridで1月生まれのモーツァルト!

16/01/04


明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!

今夜は、1月27日(1756年)生まれのモーツァルトの変奏曲に注目してお送りしました。

M1 モーツァルト 《きらきら星変奏曲》K. 265
横山幸雄(CELVIANO Grand Hybrid、ウィーン・グランドの音色で、この番組のためのスタジオ録音)

M2 モーツァルト《弦楽四重奏曲第18番》イ長調K.464から第3楽章アンダンテ
アルバン・ベルク弦楽四重奏団

M3 モーツァルト《ピアノ協奏曲第22番》K.482から第2楽章アンダンテ
アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)、サー・ネヴィル・マリナー(指揮)、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

M1の「きらきら星変奏曲」は、演奏旅行先のパリで流行っていた歌をモーツァルトが変奏曲にしました。
のちに、子供のための歌「きらきら星」にこのメロディーが用いられ「きらきら星変奏曲」と呼ばれるようになりました。

「変奏」は長い歴史をもつ様式ですが、一つの主題を提示して、次第にメロディーを複雑にしていく「主題と変奏」というスタイルは
18世紀から19世紀に確立、発展しました。
モーツァルトは、変奏曲を得意とした作曲家。
形式にしばられず、作曲者が自由にふるまえる「変奏」、
最初の16小節ができればあとは簡単、早書きのモーツァルトにあっていたのかもしれません。
天才でなければ無理ですね、と横山さん。

弦楽四重奏、ディヴェルティメント、ピアノ三重奏曲、クラリネット五重奏曲、ピアノ協奏曲にも変奏を用いました。

「ピアノ協奏曲第22番」は、モーツァルト円熟期(30歳目前)の作品で、
モーツァルトにしては深刻なムード、自分の内面を次第にうちあけるような作品を書くようになりますが
それで聴衆が離れてしまう、ということにもなっていくのでした。

ピアノ曲、弦楽四重奏、コンチェルトはオーケストラとの対話、という風に
どれもちがう表情の変奏を聴くことができました。