ON AIR REPORT オンエアレポート

すべて横山幸雄ライブ録音で「舟歌」特集!!

15/11/30


今夜もお聞きいただきありがとうございました。

おおくりした曲は、

M1 ショパン《舟歌 嬰ヘ長調》作品60 
     ピアノ、横山幸雄  2015年2月15日 三鷹市芸術文化センターVoyage vol.9のライヴ録音

M2  フォーレ《舟歌 第4番 変イ長調》 作品44
     ピアノ、横山幸雄  2015年2月15日 三鷹市芸術文化センターVoyage vol.9のライヴ録音

M3 ラフマニノフ《2台のピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」》作品5から、
    第1楽章「バルカローレ」
     ピアノ、横山幸雄 務川慧悟  2013年10月13日(日)のVoyage vol.7のライヴ録音


「舟歌」・・・
もともとは、はりめぐらされた運河の街・ベネツィアのゴンドラの船頭が船を漕ぎながら歌う
「バルカローレ」や「ゴンドラの歌」が芸術へと発展、
18世紀から19世紀にかけて、声楽曲やピアノで人気を博しました。

ピアノ曲では、なんといってもショパンの「舟歌」が有名です。
30代後半に入ったショパンのやや規模の大きい曲のひとつ、ジョルジュ・サンドと
ベネツィアに行く計画があり、そのことをイメージして作曲されたのかもしれません。

フォーレは、舟歌を13曲も書いています。フォーレ独自のハーモニーのセンスが感じられる作品で、のちのドビュッシーやラヴェルに影響を与えたことがわかります、と横山さん。

ラフマニノフは、若い時の作品、レールモントの詩の一節が引用されています。
憂いを帯びた旋律、ロマンティックで、技巧的な作品。
弟子の一人で日本音楽コンクール1位、現在パリに留学中の務川慧悟さんとの共演を
横山さんもスタジオで懐かしく聞きました。

特定のジャンルから芸術へと昇華させる音楽家のインスピレーションを感じることができる
「舟歌」、新しい舟歌をみつけたら、知っている作品と並べて聴いてみてください。