ON AIR REPORT オンエアレポート

10月25日 ラヴェルの弟子

15/10/26


2015年はモーリス・ラヴェルの生誕140年。
10月31日に、フランス・パリの日本文化会館で、横山さんはラヴェルの全曲演奏会を行います!

今夜お送りした曲は・・

M1 ラヴェル作曲《ソナチネ》から第2楽章
    ピアノ:モーリス・ラヴェル(ウェルテミニヨン社のピアノ・ロールによる録音)

M2 ラヴェル作曲《水の戯れ》
    ピアノ:ヴラド・ペルルミュテール

M3 ラヴェル作曲、《夜のガスパール》から第3曲スカルボ
    ピアノ:私・横山幸雄でした。
    2015年8月2日 三鷹芸術文化センターVoyage第10回ライヴ録音より


モーリス・ラヴェルは、現在でも演奏会で数多くの作品が演奏され続けており、
近代フランスの作曲家としてはドビュッシーと並んでたいへん人気のある作曲家ですが、
完成された作品としては、およそ40ほどしか作曲していません。
ピアノのための作品としては13の作品があり、そのうち7つは管弦楽に編曲されています。

2曲目の、ピアニスト、ヴラド・ペルルミュテールは1904年5月26年に、
当時ロシア帝国領のコヴノ(現在はリトアニア領のカウナス)に生まれました。ラヴェル自身から直接、ラヴェル自身のピアノ曲の演奏について指導を受けたことで有名です。

ペルルミュテールは、横山さんがパリ音楽院で師事したジャック・ルヴィエ先生の先生であり、横山さん自身もプライベートレッスンを受けていたそうです。

3曲目は、難しい曲として有名です。「クープランの墓」のトッカータの緻密なむずかしさや、「オンディーヌ」のデリケートなコントロールのむずかしさに比べると、「スカルボ」は、高度な技術を繊細さのほうに用いて、ピアノから色彩感をひきだしている曲、だそうです。

横山さんにとってラヴェルは、1995年に初の全曲演奏会を行った作曲家、また身近でもある大切な作曲家です。