メッセージ
today's topic

『何かくるぞ…何かくるぞ…わ〜〜〜!!!!!』。「無伴奏」を読んでいる間の心の動きを言葉で表現するとこんなカンジでしょうか。小川さんはそんなドキドキを読者に抱かせる作家・小池真理子さんのことを「予感作家」と表現していらっしゃいました。ところで小川さんは小池さんと対談したことがあるそうで、『女優さんといってもおかしくないぐらい大変な美人。でも“美しい”という点で勝負をしていなくて、サバサバしていて…本当に素敵な方なんですよ』と話してくださいました。そんな小池さんが描く作品の中の女性達も、これまた大変魅力的です。
(アシスタント:藤丸由華)

2009年02月01日
エルネスト・チェ・ゲバラ
『モーターサイクル・ダイアリーズ』

2009年01月25日
北杜夫
『夜と霧の隅で』

2009年01月18日
新美南吉
『手袋を買いに』

2009年01月11日
ゲーテ
『若きウェルテルの悩み』

アーカイブ
カノン(パッヘルベル)/イ・ムジチ合奏団/ピーナ・カルミレッリ(ヴァイオリン)
バロック喫茶「無伴奏」で初めて会った日、渉が響子のためにリクエストする曲。リクエストを書いたコースターの文字が滲み、「低く響き渡る低音にヴァイオリンの高音部が果てのない追いかけっこのように重なっては逃げていく・・」。2人の恋を暗示するようなシーンです。
やさしい訴え(ジャン・フィリップ・ラモー)/グスタフ・レオンハルト
一人で「無伴奏」に行く響子。「低くたれこめるようなチェンバロの響きを聴きながら私は店のドアをあけた」・・。小川洋子さんの「やさしい訴え」は、このチェンバロ曲がタイトルです。不思議なご縁で「無伴奏」と「やさしい訴え」は結ばれています。
アイ・アム・ア・ロック/サイモンとガーファンクル
ある秘密を知り響子が心の中で思い出す1曲。若者の心、そしてこの小説が描く時代を象徴している曲です。小川さんは「(響子より)渉の心こそ傷ついて岩のようになっていたのではないかと思います」。

 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。