VOL.328「チームエナセーブ 未来プロジェクト 愛知県瀬戸市 海上の森」
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100年後の未来に語り継ぎたい里山が、
愛知県瀬戸市に広がっています。
「海上の森(かいしょのもり)」。
様々な生き物が暮らしていて、
生態系の頂点に君臨する“オオタカ”もいます。
この自然がいつまでも豊かであるように、
森林や里山の魅力を伝えている地域のグループが、「NPO法人 海上の森の会」。
里や森を守るための活動や自然体験の提供など、
全部で6つのグループに分かれて活動しています。
同NPO・石川明博さんのお話です。
「だいたい植物では900種類以上、鳥は130種類以上、昆虫は2000種以上ですかね。
トンボにいたっては、愛知県で見られるトンボの72%は、
この“海上の森”で見られるということですから、
それだけ、生物多様性の豊かな森だと思うんですね。
私の場合は、普段、植物や鳥、昆虫の暮らしから、
いろいろな驚きを得ているんですね。
そうやって楽しませてくれている自然の魅力を、
ぜひ、みなさまに紹介したいという想いで活動しています。」
名古屋という大都市の近くにありながらも、
驚くほどに豊かな生態系を誇る「海上の森」。
この自然をいつまでも守っていきたい、
そんな想いに賛同して協力しているプロジェクトが、
環境保護活動に参加しました。
「ダンロップ」と「日本ユネスコ協会連盟」による、
「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」。
この日、おこなったのは、
日本固有種である「ギフチョウ」を守るための「笹刈り」です。
「今日、活動しているこの場所は、
かつては、ギフチョウという蝶々の幼虫の食草である植物、
“スズカカンアオイ”がたくさん生えていました。
ですが、どんどん笹が生い茂ってきました。
そうすると、蝶々は、“スズカカンアオイ”を見つけることが難しくなってしまうんですね。
大切な固有種のギフチョウのために、
笹を刈ろう、ということで、みなさまにもお手伝いいただきながら活動をしています。」
※スズカカンアオイ
「海上の森の会」とともに、
笹刈りをおこなった「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」について、
プロジェクトを推進している方にもお話を伺いました。
「住友ゴム工業株式会社」、タイヤ国内リプレイス営業本部・販売管理部部長、
高嶋 理さんです。
「“チーム エナセーブ”とは何かというと、
わたしたち、DUNLOPによる、低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズの売上の一部を活用して、
DUNLOPとその商品を使うお客様が、
一緒になっておこなっている環境保全活動なんですね。
その活動の1つが、“チームエナセーブ 未来プロジェクト”です。
日本の美しい自然や文化を継承していくために、
日本ユネスコ協会連盟と協働して、
全国各地の方々と一緒に環境保護活動に取り組んでいます。」
「日本ユネスコ協会連盟」は、
教育や文化の普及を軸に、国際協力を通じて、
SDGsの達成や世界平和に貢献しています。
「 “100年後の子供たちのことを想って、美しい自然や文化を未来へ繋ぐ”
という想いのもとにおこなっている活動なので、
一過性のものとなってはだめですよね。
何より、継続していくことが大切なんです。」
海上の森での活動も含めて、これからも続けていきたい、
高嶋さんはそう話してくれました。
未来へ向けて、美しい里山の自然を残していこうという取り組み。
当日は、多くの人が参加し、
辺り一面、生い茂っていた笹も、活動の後にはすっきりしました。
普段は職場でしか会うことのないメンバーが、
家族と共に、自然の中で過ごした1日。
楽しい!と思える時間が、
「この里山を守っていきたい」という気持ちに変わっていくのも納得ですね。