しかも…校長が書いているのは黒板じゃなく…
iPad!(笑)
そんな今日の“黒板”は・・・
『 想い出の場所 』
SCHOOL OF LOCK!は本日、いつもの生放送教室を飛び出し、とある場所よりお届けしています。
そのとある場所というのは、本日のゲスト講師、amazarashiの秋田ひろむ先生の想い出の場所!
amazarashi先生は、メディアに一切出ないアーティスト。
雑誌のインタビューもメールインタビューのみ、ライブも幕を張ってライブをするという、徹底っぷり…!
そんなamazarashi先生が今年の4月に、SCHOOL OF LOCK!に奇跡の初登場!
しかもその時、初登場にして初スタジオライブをやってくれました…!
(SCHOOL OF LOCK!を聴いてくださっていた、いたという事実も発覚しましたね!)
今夜は、そんなamazarashi先生が2度目のメディア出演!
しかも生放送教室ではなく、amazarashi先生の想い出の場所よりお届けするという、これまた奇跡的な授業です。
で、本日SCHOOL OF LOCK!が来ている場所はというと…。
練馬区のスタジオ『STUDIO MOTHER HOUSE』。
アーティストがレコーディングするようなスタジオではなく、練習に来るリハーサルスタジオ。
ここは本日のゲスト講師 amazarashiの秋田ひろむ先生が、amazarashi結成以前に
かつて通っていた想い出のスタジオです。
ここで何があったのか?どんな思いでここに通っていたのか?
そして何があって、青森に帰ったのか?
今夜は話を聞いて行きたいと思います。
そして生徒のみんなからもメッセージ待ってます。
「今何かと戦っているヤツ」「今しんどい思いをしているヤツ」
学校掲示板に書き込みをしてくれ!
そして、マザーハウスのCスタジオ内、校長&教頭の前には既にいます。
今日のゲスト講師…
amazarashi秋田ひろむ先生!!!!!
秋田ひろむ先生(amazarashi Vo,Gt)
秋田先生「よろしくお願いします」
とーやま校長「お元気でしたか?」
秋田先生「はい、元気にしてました」
前回は、我が校の音楽室で、そして今回は、このスタジオでお会いできることになりました…!
とーやま校長「このスタジオを使っていたんですよね…?」
秋田先生「はい、東京でバンドをやっている時に通っていました」
とーやま校長「一言で言うと、どういう思い出があるんですか?」
秋田先生「なんか…すごい青春って感じで、みんなでバンドをやっていて、苦い思い出もありますね…」
練馬に住んでいたという秋田ひろむ先生。
自分が住んでいた頃に比べて、街も少し綺麗なったと感じたそうです。
今回、SCHOOL OF LOCK!から秋田ひろむ先生に“一番辛い思いをした場所はどこですか?”という質問をしました。
その答えが、この練馬の『STUDIO MOTHER HOUSE』でした。
とーやま校長「どうですか?」
秋田先生「懐かしいですね」
よしだ教頭「やっぱり、当時の事が蘇ってくるんですか?」
秋田先生「はい、チャリで通っていた事や、コンビニに行って事とか…」
このスタジオで毎回約3時間練習をしていそう。
とーやま校長「amazarashi先生を含めてアーティストの方々も、生徒のみんなも使っているスタジオから始まっているんですよね」
今日はamazarashi先生に、
このスタジオで何があってど
んな想いを感じたのか
聞いていきます。
普通のバンドマンも使っているこのスタジオで、秋田先生はどんな時間を過ごしていたのでしょうか?
とーやま校長「このスタジオを使っていたのは何年前の話なんですか?」
秋田先生「5、6年前ですね」
とーやま校長「どのくらい使っていたんですか?」
秋田先生「3、4年です。東京にいる間はずっとこのスタジオを使っていました」
とーやま校長「その頃って…amazarashiの結成の前ですよね」
秋田先生「はい、普通にバイトをやって、週3で練習して、ライブがあって…週末は路上ライブをやっていました」
とーやま校長「その時はどうでした?」
秋田先生「すごい楽しかったです。貧乏だったし、辛い思い出もあったんですけど、メンバーで力を合わせてやっているのが楽しかったです」
とーやま校長「それでも、この場所が一番辛い場所なんですか…?」
秋田先生「そうですね、解散した場所でもあって…………」
とーやま校長「…ここで解散の話をされた?」
秋田先生「はい、しましたね」
とーやま校長「どういう話をされていたんですか?」
秋田先生「その時、バンドとして上手く行っていて、レーベルからも話が来ていたんです。だから良い曲を作らなきゃと思って…でもそれがプレッシャーになって」
とーやま校長「結構、色々な方と関わらなきゃいけなくて、それが原因で歯車が狂っていったのでしょうか?」
秋田先生「そうですね…。良い人達だったんです、レーベルの人もバンドメンバーも。それが余計にプレッシャーに感じてしまって。それで無理だった思って、練習している時に言ったんです。自分が作詞作曲をするのが仕事なので…」
とーやま校長「思い出させてすみません」
秋田先生「いえ…」
そして解散後、秋田先生は青森の実家に帰ったそう。
とーやま校長「例えば…解散した後、に東京でやっていく選択肢はなかったんでしょうか?」
秋田先生「色々おかしくなっちゃって…外にも出れなくなってしまったんです。すごい自意識過剰になっちゃって、人に笑われている感じがして、そこからバイトも行けなくなりました。お金も無くなるし。…それが一番辛かった時期ですね」
そんな時、秋田ひろむ先生が作った曲が、明日にリリースになるamazarashi先生のニューアルバム『あんたへ』に収録されている、この曲でした。
♪ あんたへ / amazarashi
とーやま校長「この曲は以前生徒と一緒に聴かせてもらったんですけど、これは何年前に作られたんですか?」
秋田先生「これは青森に帰ってからだったんで、5、6年前ですね」
とーやま校長「これはどういう想いがあったんですか?」
秋田先生「本当に、青森に帰ったら音楽をやめるつもりだったんですけど、青森が思っていたよりも良くて。人も温かくて、居心地が良くて、“これなら音楽をやってもいいかな”って思えたんです」
とーやま校長「その頃に作った曲が今回のアルバムに入ったのは、どういう経緯だったんですか?」
秋田先生「辛い時期に作った曲なんで、いま出す事で報われるんじゃないかって思えて。『あんたへ』は自分のために作った曲だったけど、今なら人のために歌えるんじゃないかと」
とーやま校長「“あんたへ”って秋田先生自身に向けてだったんですね」
秋田先生「そうです。自分自身に向けてです」
よしだ教頭「うん……!」
とーやま校長「これって、今の秋田先生が5、6年前の自分に歌っているじゃないですか?当時の自分にはどんな想いを伝えたいですか?」
秋田先生「“意外と間違ってないよ”って言いたいですね。“どうせ売れないし、こんな仕事はできない”って思ってやっていたので、やっぱり今、出来ていて嬉しいですね」
よしだ教頭「当時は“間違い”って思っていたんですか?」
秋田先生「はい、悩みながらやっていて、でも音楽しかないからずっとやっていました」
とーやま校長「『あんたへ』もそうなんですけど、今回のアルバムはすごい前向きな曲で“メッセージをみんなに届けたい”じゃないですけど、前に誰かがいて、その人に届けようって想いが聴こえて来て」
秋田先生「そうですね。今回は特に意識しました。今までamazarashiはメッセージ性がある曲だって言われていても、“自分達のため”って言っていたんです。でもそれも“逃げだな”って思って。なので一度、ここでメッセージ曲だって言おうと決めたんです」
とーやま校長「amazarashi先生の曲を必要としているやつは沢山います。沢山の人に聴いてほしいけど、本当に必要としているやつに深く聴いてほしいですね」
秋田先生「そうですね…そうなるのが一番ですね。自分の作った曲がそうなるのが、一番綺麗なゴールじゃないかって思います」
秋田先生の言葉を聞いた生徒から、書き込みが沢山届いています。
■ 変化
あんたへのメッセージを受ける側から贈れる側に変われるのは乗り越えられたからだよね
まっちゃのいちご
女/17/愛知県
2013/11/19 22:47
とーやま校長「こういうメッセージ、嬉しいですよね」
秋田先生「嬉しいです」
ここからは、“今、何かと戦っている”ことについて書き込みをしてくれた生徒と直接話をしていきます。
さき 岡山県 19歳 女
絵を描く仕事をするのが夢だという RN さき。
でも周りが自分よりどんどん先に行ってしまい、中々追いつけず、その追いつけない怖さに慣れた自分がいる事を感じている。
自分の中に黒い、汚い感情が渦巻いていくのが怖い。そしていつか褒められていた物まで無くなるのも怖いという。
とーやま校長「今は美術系の学校にいるの?」
さき「はい、デザイン系の学校に通っています」
将来は、コスチュームデザイン、キャラクターデザインをする仕事に就く事を目指しているそう。
とーやま校長「それで、今はちょっとしんどいのか」
さき「周りがすごい絵を描くのが上手くて、夢を諦めそうになってしまうのが怖いんです……」
とーやま校長「学校で発表とかがあるの?」
さき「はい、先生からと、周りの講評があるんですけど、上手い人ばかり褒められて、“自分は何で出来ないんだろう”って思って」
よしだ教頭「周りに置いてかれているってあるけど、自分の中ではどうなの?“今回はできた”って作品は無いの?」
さき「最近は、評価される事ばっかりきにしちゃって。“これじゃダメだ、これじゃダメだ”って思ってばかりで、自分で納得できるものが描けていないです」
秋田先生「作品を出すのが怖いとか人に評価されるのが怖いって気持ちはわかります。何度もあったので。そういう時って、自分を良く見せようとして、無理をしちゃっている時にあるんですよね。偉そうな事は言えないけど、そういう時は一度、“何で絵を書きたいのか”モチベーションに向き合うことが大事です」
とーやま校長「秋田先生もそういうことがあるんですか」
秋田先生「はい、人に褒めてもらいたい事ってあると思うんですけど、それを一度ひっくり返すの大事だと思います」
とーやま校長「どう、さきちゃん。秋田先生の話を聴いて」
さき「なんか、忘れていた事があって…!周りの絵ばっかり気にしていて、“好きな事だから始めた”って思い出しました…!!」
とーやま校長「今、しんどくて嫌いになりかけたって言ってたじゃん。それは絵が好きだからそうなっちゃうんだよ。amazarashi先生の曲にもあるけど戦っている証拠だよ」
さき「はい…!」
よしだ教頭「さき、絵はどこが好きなの?」
さき「今まで、色んな事が苦手だったけど、絵だけは褒めてもらえて。自分も夢中になれたので……やめてたくないです…!」
絵に対する想いが溢れてきて、思わず泣いてしまう RN さき。
よしだ教頭「今はしんどくなっちゃったけど、描きたいんだな」
さき「はい…描きたいです」
とーやま校長「秋田先生もこういう事を感じる時ってあるんですか?」
秋田先生「ありますね。描いていて、真っ黒に感じる事はきっと大事なんだと思います。絵を描く仕事ってそういう黒い感情も大切だと思うので、間違いじゃないです」
とーやま校長「さき、間違いじゃないぞ。全然間違いじゃない。カッコいいぞ!」
さき「……はい!!」
とーやま校長「話してくれてありがとな」
さき「絶対、プロになります!」
とーやま校長「うっし!!」
好きで始めたのに、嫌いになってしまう事は誰しもあると思う。
何でこうなるって思って、どこに向かって行けばいいかわからない。自分の場所もわからなくなる。
でもそれを突破した時に強くなるんだ。
■ なんだか…
話聞いてて泣けてきた。あたしもはじめの時の気持ちを思い出そう。さきちゃんがんばってください。あたしもがんばります。
やまだーそん
女/16/岐阜県
2013/11/19 23:38
■ amazarashi先生
中学生なんですけど、最近学校行きたくないんです。でも友達にその理由を聞かれてちゃんと自分が納得できる答えが出せないんです。「辛いから。苦しいから」って。でもあんたへ聴いてこれって違うんだ。って。続けてるから辛いんだって。いつか報われるって。自分自身、自分が救えるって。
まぢめん れっぴ
女/14/栃木県
2013/11/19 22:49
■ amazarashi先生
今まではなんていうか、自分とは住む世界の違う人たちっていうイメージがamazarashi先生にはありました。歌のかっこよさとか強さとか別格だし、メディアにもなかなか出ないし。だから今夜は自分にとってホントに嬉しい生放送です。秋田先生の話をきいて、amazarashi先生を身近に感じることができてます。
べらぼーマン
男/16/鹿児島県
2013/11/19 22:58
とーやま校長「みんな、戦っているんだ。今この電波が届いてる範囲にいるやつ、ラジオを聴いているやつ、みんな戦っているんだ」
それでは本日の黒板の時間となりました。
今夜は、黒板の代わりにamazarashi 秋田ひろむ先生に、この練馬のスタジオから生演奏を届けていただきます!!
とーやま校長「今日、何かと戦っていると書いてくれたやつも、書くことができなかったやつも、この演奏を聴いてほしい。秋田ひろむ先生…お願いします」
♪ あんたへ(アコースティック生演奏) / amazarashi
とーやま校長「ギリギリで踏ん張っていてもダメだって思ったやつも、これを聴いて。まだ体に力が残っているって気付いて、また戦っていけます。
曲にもう気持ちを全部込めてくれたので、もう俺からは聞くことは無いです」
よしだ教頭「絶対、聴いている生徒はまた踏ん張っていくと思います」
とーやま校長「後はちゃんと笑えるようになればいい!秋田ひろむ先生!今日は本当にありがとうございました!!」
秋田先生「ありがとうございました!」
秋田ひろむ先生、今日はありがとうございました!!
是非、また来てください!!
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【FAXイラスト】
(印刷が切れてしまってラジオネームが見えませんでした…!
教えてくれるとありがたい!!)
教えてくれるとありがたい!!)
RN オズの魔女 茨城県 14歳
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【逆電リスナー】
さき 岡山県 19歳 女
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【オンエアリスト】
22:05 冬が来る前に / amazarashi
22:12 ラブソング / amazarashi
22:26 そのドレスちょっと待った / back number
22:37 あんたへ / amazarashi
23:10 ファンファーレがきこえる / Base Ball Bear
23:20 senkou_hanabi / Base Ball Bear
23:35 ドブネズミ / amazarashi
23:44 あんたへ(アコースティック生演奏)/ amazarashi
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涙ふけよ、とうたってくれる、だから泣いてもいいんだよ。
amazarashi先生、ありがとう。
校長のとーやま
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amazarashi先生の「あんたへ」
僕は、この曲に出会えてよかった
よしだ教頭
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