映画「ちはやふる」の脚本も手がけている小泉徳宏監督をお迎えして、小論文対策講座を開講!小泉監督に小論文、文章の書き方についてお伺いしていきます。インタビュアーは、文章を書くのが大好き!という新聞部部長、広瀬すず。小論文に挑む生徒はぜひ参考にしてみてください。
広瀬:今、SCHOOL OF LOCK!を聞いている生徒の中には「文章なんて書いた事ない!どうしよう!何からはじめていいのかわからない!」という方もいると思うんですが、まず、何から始めればいいですか?
小泉:難しいけど…小論文は「正解」を出す必要はないと思うんですよね。私はこう思う!こうである!もしくは、こうではない!という事が言えればいいと思うので、まずは「仮説」をたてて、こういう事なのではないだろうか?という文章からはじめてみる。その次はその仮説について考える「検証のパート」。そして、最後に「考察のパート」。検証の結果…仮説は正しかった、正しくなかった、という3つのパートで文章を組み立てていけばいいと思います。科学の実験と一緒ですよね。
広瀬:「自分でもすごい!神的シーンが書けた!」と思う事はありますか?
小泉:年に1回ぐらいですけど、あります。映画「ちはやふる」にもありました。詳しくは映画を見て欲しいですが「ちはやふる」の中では「運命戦」ですね。でも、それもはじめから分かって書いていたわけではなく、仮説があって、あれこれ検証して、戻ってやりなおして、結果あのシーンができました。分からなくても、まずは手を動かす。それもコツかもしれないですね。失敗しても、分からなくても、とりあえず書き始める事が大事なのかもしれません。
広瀬:最後にこれから受験に挑む生徒の皆さんにメッセージをお願いします。
小泉:今、すごく辛いと思うんですけど、ここを通り抜ければきっと素晴らしい未来がまってると思います。映画でも、つらいシーンがあって、最後に解放されて、みんなが豊かな気持ちになる、という流れがあると思うんですが、まさに今ここが踏ん張りどころです。受験も間違いなく青春です。精一杯やって、素敵な未来をつかんでください。