聴取期限 2023年3月10日(金)PM 10:00まで
音を学ぶ "音学(おんがく)の授業"、サカナLOCKS!。
今回は年末に番組から出ていた宿題『2022年のフェイバリットソング』に提出された、生徒のメッセージを紹介していきます。そして生徒の中から3名には、一郎先生の自宅倉庫で見つけた激レア・アイテム "一郎先生がスタッフ用に作った非売品の『メタリカ風サカナクションTシャツ』" をプレゼントします!
山口「はい、授業を始めますから席についてください。Twitterを開いている人はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている人はサカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業を始めますよ。」
「さて今夜は、生徒の皆さんに宿題として出していた『2022年フェイバリットソング』を紹介していきたいと思います。生徒が昨年1年間どんな曲を聴いていたのか、どんな曲がフェイバリットソングだったのかというのをやろうと思うんだけど……もう今ね、3月3日ですよ。なんで3ヶ月経ってから今これをやるかっていうと、この宿題を出したのが草刈(愛美)先生と岡崎(英美)先生の副担任'sが授業を担当した日だったらしいんですよ。だから、私はこの宿題を出していたのを知らなかったんです。……シンプルに、連絡ミス!バンド内連絡ミスです、これ。じゃあ、早速ですけど……今更ですが、2022年フェイバリットソングを紹介していきたいと思います。」
「メッセージを見ていると、生徒の2022年のフェイバリットソングは、2022年にリリースされた曲とは限らないんだよね。これもサブスク時代が到来している。"古い曲も知ればその瞬間新曲になる" という、山口一郎の格言が……サカナLOCKS!内での格言がありますけども。まさにそうなっているんじゃないかと思いますね。」
「ということで今回は、生徒の2022年フェイバリットソングを年代に遡って紹介していこうと思います。」
私の2022年のフェイバリット・ソングはPEOPLE1の「銃の部品」です!
ポップなイントロからの荒んだ音色、
2番でサビの前に1番にはなかったフレーズが混ざるところなど、
全編に渡って視聴者飽きさせない趣向が凝らされており、とても完成度の高い楽曲です。
歌詞も、「やりたくないことはやりたくないし やりたいことだってホントはやりたくないんだ」「ああ言ったってこう言われるから上手く説明はできない」など、自分の無力感を激しく歌うところにかなり共感してしまいました。
PEOPLE1は2019年に結成されたバンドですが、シンガーソングライターがもてはやされる今の音楽シーンにPEOPLE1のようなバンドがいることはとても意味のある事だと思っています。
アニメ「チェンソーマン」でエンディングを担当したバンドのひとつでもあり、チェンソー同じくエンディングを担当したTOOBOEが歌ったバージョンの「銃の部品」もあるのですが、そちらも高い完成度で素晴らしいのでぜひ皆さんにも聴いてほしいです。
宮城県/19歳/男性
(リリース日:2022年4月20日)
「なるほどね。こういう感じの曲なんですね。へー。「チェンソーマン」の仕掛けみたいなのは先生の元にも届いていて、いろんなミュージシャンがエンディングを担当したりするんですよね。」
「なんていうのかな……いろいろ崩壊している感じがあっていいね。楽曲の中で崩壊感がすごい良いのかなと思いますけどね。これが負け魚さんのフェイバリットソングだったんですね。ありがとうございます。」
今年の曲!
私が2022年1番聴いた曲は、サカナクションの「フレンドリー」です。
アダプトの中で1番好きな曲でもあり、学校の登下校中、授業の合間にいつも聴いていました。
時々、学校に行くのが億劫になる日があったけれど、この曲を聴いて頑張ることができました。本当に大好きな曲です。
サカナクションも大好きです。
今更ですが、サカナクションデビュー15周年おめでとうございます。
これからも応援してます!
長野県/16歳/女性
(リリース日:2022年3月30日 ※アルバム『アダプト』)
「ありがたいねー。ありがとうございます。……いいねー。サカナクション、やっぱいいねー。かっこいいねー。ふふふ(笑)。「フレンドリー」はね、僕もすごい好きな曲なんですけど。こうやって16歳の女の子が好きって言ってくれるなんてすごい嬉しいね。そんなことあるんだね。「フレンドリー」って今あんまり伝わらない人も、歳をとってくるとこの曲の良さが分かってくるんじゃないかなと思うんでね。すごくサブスクリプションの時代向きの曲になったんじゃないかと思います。ありがとうございます。」
私の2022年のフェイバリットソングは、Jagwar Twinの「Loser」です。
年内に受けた第一志望の学校に落ち、ずっと「私だけがこんな辛い思いしてるんや…」と落ち込んでいました。
気分転換としてYouTubeを漁っていた時に、Loserという曲名に惹かれて再生していました。
自分は「負け犬」ということは認めても、自分だけではないと相手にも強要しているところが、
「周りにも同じ辛い思いをしてる人はいるから、自分だけじゃないんやで」と
私の背中を押してくれました。
この曲の支えがあって、今は次の受験に向けて頑張っています!
兵庫県/18歳/女性
(リリース日:2019年4月19日 ※アルバム『Subject To Flooding』)
「おー、よくできた曲ですねー。非常に世界観がはっきりしている良い曲だと思いますね。限界受験生さんは受験に落ちちゃって、また次の受験に向けて頑張っていると……前向きになれているのは素晴らしいことだと思います。受験の失敗なんてね、長い人生のことを考えたらすごい些細なことだと思うんですよ。頑張ってきたかどうかっていうことが一番大事だと思うので。それを音楽に寄り添ってそういう気持ちになれているというのは素晴らしいことだなと思います。頑張ってね、限界受験生ちゃん。」
私が2022年に聴いた中でお気に入りの曲は、H ZETTRIOの「黄昏ウィークエンド」という曲です。
YouTubeで公開されているこのバンドのライブ映像で初めて聴いて、とても癒やされて好きになりました。
歌がなく、たった3つの楽器の音だけで聴く人の気持ちを動かせることに感動した曲でもあります。
2022年は音楽を聴く環境が変わったので、自分の音楽との付き合い方も少し変わり始めた年だったかなと思います。2023年はアプライしていけるように頑張ります!
今年は去年よりもいろいろな音楽を聴いてたくさんライブに行きたいです。
サカナクションもたくさん応援します!今年もよろしくお願いします!
北海道/19歳/女性
(リリース日:2013年12月4日 ※アルバム『★★★』)
「こういう曲が好きっていうのは素晴らしいですね。19歳でね。結構生々しくて良いジャズのテイストがある素晴らしい曲ですね。教えてくれてありがとう。19歳の女の子……へー……もっと今年はいろんな音楽と今頃は出会っているのかな?そういう新しい音楽を見つけるきっかけを作れると良いですね、このサカナLOCKS!も。頑張っていきたいなと思います。ありがとね。」
2022年のフェイバリットソングは、ジェイムス・ブレイクの「Love What Happened Here」です。
現在大学4年生で、今年の3月からは本格的に就職活動が始まり、面接をたくさん受けていったもののなかなか良い結果が得られない状況が続いていました。
そんななかでジェイムス・ブレイクのメランコリックな音世界や、この曲の叙情的なシンセのフレーズやオルガンと、心の曇りを晴らすような透き通るリバーブ感は、塞ぎがちな当時の自分の心情に寄り添われているような感覚がありつつも、その先の希望を照らしてくれるような力がありました。
そのおかげもあり、無事内定をいただけたので「Love What Happened Here」を今年のフェイバリットソングに選びました。
京都府/22歳/男性
(リリース日:2011年12月11日)
「James Blakeいいねー。この曲はね、僕もすごい大好きで……何年だったかな……自分が作ったプレイリストにも収録していましたね。この曲僕も大好きなので、選んでくれてすごい嬉しいですね。James Blakeって本当に時期や年代によって楽曲の雰囲気が違ったりもして、本当に素晴らしいミュージシャンなので、興味がある方は掘ってみたらいいんじゃないですかね。特にこの曲はね、僕らサカナクションのシンセ選びをする時にも参考にしていた曲なんですよ。だからすごく近しいものを感じるというかね……素晴らしい。是非皆さん聴いてみてください。」
「内定出たということでね。これから始まるからね。内定でゴールじゃないから。新しい人生が始まるんでね。素晴らしい音楽体験ができる人生を送れるように頑張ってください。おすしの里、ありがとう。」
2022年のフェイバリット・ソングは相対性理論のテレ東です。
それまで相対性理論を知らなかったのですが、2022年に偶然見つけました。
ここまで刺さるバンドはサカナクション以来(約10年ぶり)で、
見つけたときは嬉しかったです。どの曲も好きで選ぶのに迷いましたが、
イントロで心つかまれたこの曲を選びました!
曲名からは想像できないけれど、結構なラブソングなのもツボです。
神奈川県/22歳/女性
(リリース日:2009年1月7日 ※アルバム『ハイファイ理論』)
「相対性理論いいよねー。僕、同期……ではないかな、年齢的には僕らの方が上だけど。よくスタジオが一緒でしたよ。でも今相対性理論に出会うっていうのもね……すごい時代ですね。出てきた時相当衝撃的でしたけど、今、思うと相対性理論のボーカルの感じとかって、なんかルーツを感じますよね。今のシーンのね。当時はすごい新鮮だったけど、今は結構こういうテイストが出てきているというか。それのパイオニアだったんじゃないかなと、今、聴いても思います。(エフ)さん、紹介ありがとうございます。」
2022年私のフェイバリットソングは2005年に発売されたゲーム、テイルズオブジアビスの主題歌、バンプオブチキンの「カルマ」です。
元々、カルマという曲は知っていたのですが、ゲームのストーリーを知ると歌詞の意味が分かると友達から聞いたので、ゲーム実況を見てストーリーを確認しました。
噂どおり、ストーリーは素晴らしく、曲とマッチしていて、カルマという曲名の意味も分かり、歌詞の意味も理解出来て泣きそうです。
今は毎日カルマを聞いて余韻にひたっております。カルマ最高!
東京都/18歳/女性
(リリース日:2005年11月23日)
「やっぱ、BUMP OF CHICKENって声がいいよねー、声が。藤原(基央)さんのね。あと、すべての昨今の楽曲のルーツだよね。ふふ(笑)。なんか全部を感じるもんね。ビジュアルも含めてね。米津(玄師)くんもそうだし、RADWIMPSも感じるしさ。すべての要素があるもんねー……だから宇宙だね。ふふふ(笑)。カメチーさん、ありがとう。」
2022年のフェイバリットソングは荒井由美さんの『ひこうき雲』です。
新潟県/20歳
(リリース日:1973年11月20日 ※アルバム『ひこうき雲』)
「二十歳の人が2022年のフェイバリットソングに1973年リリースの「ひこうき雲」を選ぶっていうのはね……すごい良い時代になりましたよ、本当に。いつどの時代に聴かれても素晴らしいと思われるものを作っていくっていうのはミュージシャンのひとつの使命なんじゃないかなと。その瞬間に良いと思われるものを作るのではなくね、ずっと長く聴かれるというか……5年後、10年後にも評価されるものを作っていこうとする気合いみたいなものがミュージシャンには必要なのではないでしょうか……ということが分かります。……いやー……やっぱ素晴らしいよねー……。」
そろそろ、今回の授業も終了の時間になりました。
宿題を提出してくれた生徒の皆さん、ありがとうございました!
「なんかね、毎年毎年この曲惹かれるわっていうものはもちろんあるんだけど、人生のフェイバリットソングみたいなものがこの歳になってくると出てくるんですよね。だから、皆さん毎年毎年良い曲に出会って感動して、素晴らしい体験をしてもらいたいなと思うんですけど。昔の曲の中からもいろいろ見つけていって、人生のフェイバリットソングを是非見つけていただけたらなと思います。」
生徒の皆さん、宿題の提出、ありがとうございました。
今回、一郎先生がスタッフ用に作った"サカナクション メタリカ風Tシャツ(非売品) "が当選した生徒はこの3名です。
・ラジオネーム:負け魚 (宮城県/19歳/男性)
・ラジオネーム:みかぜ1105 (沖縄県/18歳/男性)
・ラジオネーム:手稲手稲手稲ーにー (北海道/14歳/女性)
おめでとうございます!
プレゼントが届くのを楽しみに待っていてください!!
聴取期限 2023年3月10日(金)PM 10:00 まで