聴取期限 2022年9月30日(金)PM 10:00まで
音を学ぶ "音学"の授業、サカナLOCKS!。
現在は、このクラスの副担任・サカナクションのドラム:江島啓一先生が授業を担当中です。今回は、この2ヶ月、江島先生がゲスト講師を迎えてきた対談授業の振り返りと、サカナクション先生からのお知らせの授業でした。
そして、授業の最後にお知らせがありましたが、来週から山口一郎先生が戻ってきてくれます。一郎先生と江島先生のふたりで授業を行います、お楽しみに。
江島「はい、授業を始めますから席に着いてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いてる人は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。サカナクションのドラム、江島啓一です。今週も、副担任の僕がこのサカナLOCKS!をお届けしたいと思います。」
「さて、7月からこの授業を山口一郎先生に代わって担当して、ゲスト講師をお招きして対談をお届けしてきました。生徒の皆さん、いかがでしたか。今回は、5人のゲストの方との対談を少し振り返っていきたいと思います。」
「まずは、SUPER BEAVERの渋谷龍太先生。」
■『山下達郎 ニューアルバム『SOFTLY』の魅力を語り合う』→ (前編) / (後編)
「彼とは、山下達郎先生の曲を一緒に語るという授業をさせていただきました。彼も僕も山下達郎さんに結構影響を受けていて、山下達郎さんの新譜が出るということで、2人で一緒に聴いて感想を言い合うっていう授業でしたね。あとは、渋谷くんのソロの曲を聴いたりして。今後一緒に音楽を作れたらいいなって会話で終わりましたね。意外な組み合わせだって反応もいっぱいあったんですけど、元々は飲み友達で(笑)。家に遊びに行ったりさせてもらっているという、可愛い後輩……後輩?いや、確か授業の中で、後輩じゃなくて先輩だったんじゃないか説もありました(笑)。バンドの結成でいうと先輩だったという。楽しい授業だったと思います。」
「続いては、ドラマー・ビートプロデューサーの堀 正輝先生。」
■『ドラム対談!』→ (前編) / (後編)
「彼とは、地元が一緒で、同い年で、当時習っていたドラムの先生が一緒という。兄弟子になるんですよね、同い年なんですけど。彼の方が先にドラムを習っていて、僕が後から入ったという。音楽のために上京したのは僕の方が先だったんですけど、堀くんが後から来て、みるみるうちに売れっ子ドラマーになって。あっという間に追い抜かれたみたいな気持ち(笑)。でも未だに対談させてもらったり、音楽的にも近しい部分がいっぱいあって。堀くんの方がいろんなアーティストとやっているんですけど、そういう面ですごく刺激を受けています。この前の授業でも、いろんなミュージシャンと音楽を作る上で、こういうことを思ってやっているんだよっていう心持ちを熱く語ってくれて。そういう話は、二人きりでごはんを食べに行ったときにも聞けていなかったので、すごく刺激的で影響を受けました。」
「そして、映像作家の映像作家の森 義仁先生。」
■『サカナクションMV対談!』 → (前編) / (後編)
「森ちゃんって呼んでいたんですけど。彼は、サカナクションがデビューする前からの付き合いで、一番最初のミュージックビデオを撮ってもらったり、ライブ映像も携わってもらったりしていて。割と古い仲間っていう感じです。森ちゃんは、同い年っていうのもあって、彼にもすごい影響を受けたりしていたんですけど、まだ全然デビューしていない頃に、安い居酒屋で夢を語り合ったあの内容が徐々に身を結びつつある……そんな時期にお互いきているのかなっていうのもあって。ちょっと感慨深いなっていう対談になりました。」
★ミュージックビデオ
森 義仁監督とのお話、面白かったですね!
ずっとサカナクション先生との関係があるからこそ、今までで変わってきたものと変わらないものが見えてきて、興味深かったです。
第1作目のMVから順番に観たら更にいろいろと面白いんじゃないかなぁと思いました!
女性/17歳/神奈川県
「ありがとうございます。そうですね、やっぱり一番最初のミュージックビデオをやってもらったっていうので、ちょっと特別な関係ですね、彼とは。彼もいろんなミュージシャンのミュージックビデオを撮っているので、こういう風に彼も作品のスタイルが変わっていったんだなとか……そういうのも追いかけると面白いかもしれませんね。」
「続いては、KERENMIこと、蔦谷好位置先生。」
■『KERENMI(蔦谷好位置)先生との対談授業』→ (前編) / (後編)
「蔦谷好位置さんは、僕の大学の先輩……リアル先輩で。サカナクションとしてはそんなに一緒に仕事したりはしていないんですけど。ずっと昔から……僕が19〜20歳くらいの時から名前を聞いていて。かつ、YUKIさんのシングルのコンペに一緒に出していたという。山口一郎の曲になるのか、蔦谷さんの曲になるのかをせめぎ合って……蔦谷さんの曲になったという。選ばれなかった山口一郎先生の曲は、僕たちのセカンドアルバムの1曲目になりました。ここが運命の分かれ道みたいな(笑)。これがもし、一郎先生がYUKIさんの曲をやっていたら、蔦谷さんの音楽活動もまた違ったことになっていたかもしれないし、僕たちのバンドも今こういう感じになってなかったかもしれない。そういう分水嶺みたいなところがあったんだなと、一緒にお話ししていて思いました。あと、授業の後にごはんに連れていってもらって。あの……授業では言えないあんなことやこんなことも教えていただきました(笑)。ちょっとね……言えないっす(笑)。言えないけど、すごい面白かった。これはまた別の機会に。」
「続いては、映画音楽作曲家で演奏家の世武裕子先生。」
■『映画音楽作曲家・演奏家:世武裕子先生との授業』→ (前編) / (後編)
「僕は、plentyっていうバンドをサポートした時に始めて一緒に音楽を作ったんですけど、それからの付き合いなので10年以上になるのかな。今も昔も変わらず、やっぱりパワフルだなって。溢れ出るバイタリティ、エネルギーがこんなに体から溢れているミュージシャンはあんまりいないなと。あと、そもそも固定概念に囚われていなくて。自分が思ったことをストレートに表現していくって結構今の時代難しいけど、それを体現されている方っていうのを、授業を聞いていても思って。周りとあんまり合わないなっていう生徒の皆さんって結構不安になると思うんですけど、そんな不安に思うことないよと。自分は自分で他の人と違うのがいいんじゃないのっていう……そういう感じのエールみたいな授業になっていたんじゃないかなと。音楽だけ聴いてもそれはあんまり分からないかもしれないですけど、一緒にお話しさせてもらうと、そういう魅力も感じてもらえたんじゃないかと思っています。」
★世武さん
世武さんの考え方すごくかっこいいです。
作品がいい方がいいからって割りきれちゃうの、ほんとにすごいし、強いなって思います。
女性/15歳/静岡県
「そうですよね。この映画に音楽をつけるのは自分じゃないんじゃないですかって言っちゃうっていう。多分この映画だったらこの人の方がいいですよって。仕事をもらったらそれに応えたいって思うじゃないですか。それが自分にあんまり合っていなくても、なんとかして期待に応えたいっていう方を優先しがちなんですけど。世武さんは、作品がめちゃくちゃ良くなるにはどうしたらいいかっていうのを第一優先に考えている方だから、そういう発言が出てくるんじゃないかなって。それって結構難しいですよね。映画を作るっていうだけじゃなくても、仕事をしていてもそうだと思うんですけど。自分の評価よりも、結果を優先するっていうのは結構難しいんですけど、それをナチュラルにやれているのが彼女の魅力なのかなと思いました。」
「この5人の方々と対談させてもらって、僕的にはすごい刺激になりました。元々友達だったり、知り合いだったり、先輩だったり……っていう方たちとおしゃべりがしたいっていうのでこの5人を選ばせてもらったんですけど、普段はそんなに真面目な話はしないんですよね。音楽の話とか。どう思いながら音楽を作っているのかって、なかなか二人でごはん食べに行ったとしても、そんな深い話にはならなかったりするんですけど、こういう場を儲けさせてもらって、改めてそういう深い話ができたのは僕的にもすごい新鮮だったし、刺激的な授業になりました。あと、授業に参加してくれた5名の方たちも、僕としゃべったのが新鮮だと思ってくれていたんだと思うんですけど、授業の後にすごい連絡をくれるようになったり、飲みに行ったりしているんですよ(笑)。だから、よかったのかなって思って。僕だけ美味しい思いをするんじゃなくて、ゲスト講師の方にとっても、いい刺激になっていたら嬉しいなと思いました。どんな対談だったか気になる生徒は、WEBサイトに放送後記があるので読んでみてください。」
「さてここで、サカナクションからのお知らせがあります。もう既にニュースなどになっているんですけど、開催がどうなるか結論が出ていなかった全国ツアー『SAKANAQUARIUM アダプト NAKED』は、療養中の山口一郎先生の体調回復を見つつ、メンバー、スタッフでライブの開催を協議してきました。まだ十分なライブパフォーマンスをする状態まで回復できていないという結論に至りまして、現在予定しているライブスケジュールはすべて、延期ではなく中止、キャンセルということにさせていただきます。楽しみにしていた皆さん、本当に申し訳ございません。」
「あの……この例えが適切かどうかちょっと分からないんですけど、例えば足を骨折したとして、骨がくっつけばいいかと言われるとそうではなくて。くっついた後、走れるようにならないとやっぱりライブって難しいんですよね。日常生活を送れるっていうだけじゃなくて、元気いっぱいにならないと、自分たちが求めている……こういうライブを観せたいっていうところまでのパフォーマンスをお見せできる状態にならなくて。山口一郎先生の周りの判断、病院の先生の判断も、本人の判断的にも、まだ時間がかかりそうだということになりました。本当に楽しみにしていた方には申し訳ないんですけど、すべてキャンセルという形で判断させていただきました。」
「まず第一に、チケットを買っていただいたファンの方。地方のチケットをとって、旅費とかも払っていた方もいらっしゃると思うんですけど……楽しみに待っていてくれた人には、第一に本当に申し訳ないです。あと、関係各位の皆さん。全国ツアーをやるってなると、何百人のスタッフの方が動いてくれるので、その方々にもとても申し訳ないと思っています。事務所も、経済的に大きな負担になるんですけど、それでもメンバーの体調を優先しようっていう判断を下してくれたことは、申し訳ないしありがたいなと思っております。短いスパンで考えると、何本かやっちゃうっていうことも考えられたんだと思うんですけど、今僕たちはもっと長いスパンで考えて、満足のできるパフォーマンスができるまで待とうということにしました。」
「今の僕のモチベーションとしては、その申し訳なかった気持ちをちゃんとプラスに変えて、山口一郎先生の復活祭はどでかい祭りにしたいなと。それに向けてみんなで頑張っていこうというモチベーションで、これからも続けていきたいと思っています。どうか皆さんにも、長い目であたたかく見守っていただけたらと思っています。」
「そして、10月4日と5日に開催予定の、Underworldとサカナクションの公演なんですけど、山口一郎先生を除く4人のDJセットでの出演を予定しています。当初は5人でバンドとして出演する予定だったんですけど、今回は4人でDJセットでの出演となります。正直、世界的なアーティストに来日してもらって、DJで出演することが……いうても僕らDJを専門にやっているわけじゃないので、Underworld側に失礼なんじゃないかっていう意見もいただいていまして。その話は真摯に受け止めます、もちろん。僕の個人的な気持ちとしては、そういう声をいただくと、とても燃えます。今回のUnderworldとサカナクション・マイナス1(山口一郎先生を除く4人)のテーマは、"ピンチをスペシャルに"。よく一郎先生が、"ピンチをチャンスに"って言うんですけど、今回僕のテーマは、ピンチをスペシャルに。もちろんちゃんと覚悟を持ってやろうと思っています。そんな生半可な気持ちではありません。ちゃんとこの日が特別な公演になるように。スペシャルなセットを考えていきますので、どうか会場に来る方は楽しみにしていただけたらと思います。」
「そして、山口一郎先生は、このサカナLOCKS!をはじめとするレギュラー番組に出演するところから徐々に活動を再開させていくことになりました。先日発表になりましたが、山口一郎先生がTikTokの新アンバサダーに就任しまして、一郎先生が出演して「新宝島」が使われているテレビCM『もっと世界を好きになる。篇』のオンエアも始まっています。一郎先生は、めざましテレビのインタビューにも答えていたらしいですね。……ちょっと僕、見逃したんですけど……すいません(笑)。あー……なんか怒られそうだな……。そうやって、あまり体に負担がないようなお仕事から徐々に活動を再開して、ゆるやかに体調を回復させていく方向にいければと思っています。」
「ということで……来週のサカナLOCKS!は、山口一郎先生カムバック!戻ってきます!」
「3ヶ月ぶりに山口一郎先生がカムバック。どうかお楽しみに。待ちに待った生徒もいっぱいいらっしゃるんじゃないかと思いますけれども……ついでに、僕も授業に参加します(笑)。一郎先生のサポートという形で。担任と副担任ということですね。微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。なので、来週は2人体制です。是非ぜひ、お聞き逃しなく。」
聴取期限 2022年9月30日(金)PM 10:00 まで