■色々盛りすぎて理解不能に(笑)。
今度出すサカナクションのライブビデオの詳細が発表されましたが、果たしてどれほどの人が商品の内容を完全に把握出来ているのか…。「全曲収録」と「バイノーラル」までは分かりましたが、そこから先がもう何言ってるのか分からないYO!!専門用語多すぎ(笑)!!これはアレですかね?「買って確かめろ!!」ってことですかね?とりあえず色々盛りだくさんになっているということはよく分かりました!!
キューン25
男/16/兵庫県
男/16/兵庫県
山口「あはは(笑)。そうだよね〜。11月13日にリリースになる、サカナクションのLIVE Blu-ray&DVD、"SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-" のことを言っているのだと思うのですが……。」
さあ今回はキューン25君のメッセージを紹介したところから、まずは11月に発売になるサカナクションのLIVE Blu-rayとDVDについての解説です。サカナクションのサイトに掲載されている情報を見ますと……
「SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-」
・2013年11月13日(水)リリース。
・本編音源は2chステレオ音源(96kHz 24bit)、5.1chサラウンド音源(96kHz 24bit)、バイノーラル音源(96kHz 24bit)の3種類を収録。
※一部音声収録フォーマットにドルビーTrueHDを採用。
・VISUAL REMIX 「『 バッハの旋律を夜に聴いたせいです。 』-SAKANAQUARIUM 2013 VERSION-」remixed by LAPTHOD
・SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at OSAKA-JO HALL 2013.5.22-〜4K shooting & binaural recording〜
※一部音声収録フォーマットにドルビーTrueHDを採用。
確かにこれは、専門用語だらけで解らない部分が多いですね。
「キューン25君は、この内容がよくわからなかった事でしょう……。少し説明していきますね。本編の音源は3種類用意されています。ひとつは、2チャンネルのステレオ音源でCDの音質に近いもの。ふたつめは、5.1サラウンド音源っていう、6個スピーカーを使うやつね。みんながヘッドフォンで聞くLチャンネル+Rチャンネルに加えて、センタースピーカーって言う真ん中に置くスピーカーがひとつ。そして、後ろにもLチャンネル+Rチャンネル。合計5チャンネル。そして、残りの0.1は、低音だけ出るウーハーのスピーカーです。その6つに分散されている音源も入っています。でも、それを聴くには、家に5.1サラウンドシステムがないと聴けません。そこで、みっつめ。バイノーラル音源。これは、サカナLOCKS!の生徒たちは分かってくれていると思うけど……バイノーラルっていう、360度の音を収録できて、その場の音を疑似体験できるっていう録音方法があるんです。それは、みんなの持っているイヤフォン(L+Rの2チャンネル)でも体感できるもの。5.1サラウンドシステムが家に無い人たちのために、360度の音を拾えるマイクで録った音源も聴かせてあげるよ、っていうことですね。この3種類が収録されていて、どれで聴くかをメニュー画面で選ぶことができます。」
はい、ここまでの解説をまとめると……3種類の本編音声。
＊本編音源は2chステレオ音源
＊5.1chサラウンド音源
＊バイノーラル音源
解説は続きます。
「ここでね〜、ややこしいんだけどね〜……今日はややこしい話をドンドンしていくよ〜! これは授業であって、エンターテイメントではないから(笑)。バイノーラル音源っていうのは、人の模型の耳にLとRのマイクを装着させるんですね。そのマイクが、LとRで広い範囲を収録して、それをまとめて一個の箱に入れちゃう、って考えですね。すると、その場に居るような空気の音になるの。だけどライブって音が爆音だから、バイノーラルのマイクが歪んじゃって、音が割れてしまう……っていうことを過去の経験から学んだので、今回はライブ音源をまず5.1ミックスしました。そこからスタジオに5.1スピーカーを立てて、その真ん中にダミーヘッドを立てて、バイノーラルマイクを装着させて、5.1ミックスを流して、それをバイノーラル録音したの。だから、ライブ会場本来の音ではないんだけど、5.1の音をサラウンドで体感できるから、より5.1感はあるっていうことです。……言っている事、分かるかなぁ。これ、Ustreamだったら図に書いて教えるんだけど……(笑)。言葉で説明するのは難しいね。……よし、ドンドン行くよ!」
「今回はステレオ音源も、5.1サラウンドの音源も、バイノーラルの音源も、全ての音源の形式が、96kHz-24bit なの。これもみんなはよく分かっていないと思うんだけど……普通、CDは44.1kHz-16bit なの。これは音質がどのくらい良いか?っていう数値です。写真で例えると、画素数が高ければ画質が良いでしょ?それと一緒で、44.1kHz-16bit っていうのは、画素の少ない写真だと思って下さい。だけど96kHz-24bitっていうのは画素が高い写真。だから、音質がいいはず!……好きか嫌いかは抜きにして(笑)。音が良いって言われているものになっています。」
「CDでも十分良い気がするのに、なぜ今回そんなに音質を良くした物を収録しているかと言うと……Blu-rayってすげぇ!ってことなの。めちゃくちゃいっぱい容量が入るんだよ。例えて言うと、みんなのお父さんの中で、日本酒を飲む人は、おちょこできゅって飲んでいるでしょ?おちょこ一杯がDVDだとしたら、みんなが牛乳を飲む時に使うでっかいコップがBlu-rayだと思って下さい。それくらい容量に差があるってことなんですよ。ということは、良い映像のもの、良い音質のものがいっぱい入れられるの。DVDだと、画質も落とさなきゃいけないし、音質も落とさなきゃいけない。CDだと、CDに入れられる容量が決まっているから、音質はこれっていうのが決まっちゃうんです。それが、Blu-rayになると、良い物を入れる事ができるんですね〜。ちなみにDVDの方は、44.1kHzの24bitなので、CDよりも良い物にしているんですが、そこまでなんですよね。」
「サカナクションは、ここで宣言します。これから、映像関係で何かをリリースする時は、Blu-rayがメインだと思って下さい!家にBlu-rayプレーヤーが無い人は、お父さんに言おう!(笑) 例えば「今の時代、Blu-rayプレーヤーが無いなんて、うちはあまりにも映像や音楽文化に対して深く考えていないと思います。」……みたいな(笑)。これからは、良い物をみてもらうために、Blu-rayを主体に、DVDはその補足っていう形でやっていくんじゃないかな。それは、どのミュージシャンもそうなっていくんじゃないかと思って、今回そうしています。」
ということで、ここまでのおさらい……
＊(96kHz 24bit) ←これは、CDよりも音がいい
写真で言うと高画質。まさに高音質、ということですね。
そして山口先生の解説は、まだまだ続くようです。
「あとね(笑)、Blu-rayの特典で、"VISUAL REMIX「『 バッハの旋律を夜に聴いたせいです。 』-SAKANAQUARIUM 2013 VERSION-」remixed by LAPTHOD"というのがありますが、これは何かと言うと、「『 バッハの旋律を夜に聴いたせいです。 』」っていう曲のリミックス・バージョンをライブで演奏したんです。ラップトップで、メンバーが5人並んで、ガンダムみたいなセットがドーンと出て来て、クラブミュージックになる瞬間……。そこの映像を、LAPTHODっていう人に、 映像リミックスしてもらったよっていうことです。……ややこしいでしょ?音源だったら、"REMIX"っていうので解決するんですけど、映像の編集をしてもらうことを、"VISUAL REMIX "って言っているんだよね。……みんな、今日、覚えよう!映像のリミックスは、"Visual Remix"って言うからね!」
「そして次ね。"SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at OSAKA-JO HALL 2013.5.22-〜4K shooting & binaural recording〜"っていうのがあるんだけど、これは、幕張メッセの映像じゃなくて、大阪城ホールでやったライブ映像も、全曲ではないけど、特典としてついてくるよってこと。だけど、これはすごいんだぞっていうのは、"4K"っていう表現、みんな聴いた事あるかな?大型電気店とかに行ったら「4Kテレビ」っていうのがあって、4K映像が見れますよっていう特設ブースがあったりするでしょ?4Kっていうのは、メチャクチャ画質が良いんですよ。今は8Kっていうのもあるんですけど、そっちはもう3Dテレビでもないのに、3Dみたいに見えるくらいビックリしちゃうんですけど。そういう、4K映像用のカメラがあるんですよ……お高いヤツね!それをサカナクションは導入しまして、大阪城ホールで撮影したものを、更に、バイノーラルレコーディングもしました!っていうね(笑)。映像は4Kで音はバイノーラル。めちゃめちゃ画質が良くて、しかも音はリアルだよっていうことです。」
「……っていうものを、今回は収録しているってことです。生徒の皆さん、今日の説明を聞いて、まだ解らない部分があったら、メッセージください。こういう事をもっと解りやすく、視覚的に、音的に説明する映像トレーラーを作りますので。はぁ……すごく長くなってしまってすみません。さ、それでは授業を始めましょう。黒板書きましょうかねー……」
♪パッポー、パッポー、パッポー、パッポー (授業終了の合図)
……あれっ?! え?! 終わり?! ……あっちゃー。え?本当に終わり?(笑)……話しすぎたねぇ……今週、これで終わり!?……生徒諸君、申し訳ない!先生、熱くなりすぎたみたいで、前半部分、話しすぎたみたいだ(笑)。……ということで、今回の授業はココまで!音で学ぶ、音を学ぶ、音に学ぶ、"音楽の授業" ! サカナクションの山口一郎でした!(笑)」
