---

(メール紹介)
一郎先生、JOIN ALIVE 2013 参加してきました。
サカナクション先生はトリでしたね。
やっぱり北海道で聴くサカナクション先生の音楽は格別です！

---

山口「あおちゃん、JOIN ALIVEに来てくれたんですね。ありがとうございます。北海道で行なわれている JOIN ALIVE 2013 (http://www.joinalive.jp/2013/)っていうフェスに、今年もサカナクションは出演させていただきました。2年連続でこのフェスのヘッドライナーを務めさせてもらって、僕らは北海道出身なので、そういった部分でもすごく気合が入って、楽しいフェスでした。やっぱり気候だね。生まれ育った場所だし、自分の身体にピッタリくる気候で。東京で作った歌をそこで歌うと、ちょっと変な違和感がありましたね。デビュー当初の曲とかもやったんですけど、それは(北海道で作っていたから)しっくりくるというか……。だから、不思議だな、と思って。音楽って、作る場所や気候みたいなのでも左右されるんだなって思いました。」



今夜は、生徒の皆さんに出している宿題「売れそうなバンド名を考えよ！」に提出されたものを紹介していきます。前回この宿題の授業を行ったときは、いろいろと細かいバンドの条件を出した形での宿題募集だったのですが、今回はそういう細かい設定は一切なし！とにかく自分が思う、売れそうなバンド名を考えてもらいました。

「前回は、細かい設定のせいで皆さんを悩ませていたようですが、今回はヒントが少ない中で、ものすごい量のバンド名が届きました。……生徒諸君、ようやく宿題をちゃんと提出するようになったか！先生はちょっと誇らしいぞ (笑) 」

Twitterなどで「授業が厳しい！」と指摘されている事を実は気にしている山口先生。最後、少し笑っちゃってましたけど……。それでは、さっそく皆さんから届いた売れそうなバンド名を紹介していきましょう。

---

ロボットマン
っていうバンド名はどうでしょう？名前から言って機械的で面白いし、明らかに売れそうだから良いと思います！！！！！！

---

「明らかに売れそうかどうかは分からないですけどね(笑)。ロボットマンっていうバンド名でありながら、(バンドの音は)アコースティックとかだったら面白いですね。そういう、デジタルとアナログの差を使ったりするっていうのは面白そうだけど……ロボットマンっていうと、コミカルですね。ポップバンドに聞こえるから、売れそうかっていうと、そんなに……。オリコン16位くらいかな？」

山口先生の評価は……40点！

---

ベストエンド
ただ単にかっこよくないですか？

---

「ベストエンド……"良い終わり"、ね。太宰治の『晩年』的なね。バンド名からして良い終わりになっているという、これは面白い発想ですね。結構好きかも。……オリコン、4位くらいにはなりそうだね。「それでは聞いて下さい。ベストエンドのニューシングル、どうぞ！」みたいなね。」

山口先生の評価は……80点！(高得点！)

---

The wife

---

「あはは！(笑) "妻！"いや、"嫁！" かな？(笑) なんでwifeなんだろう……。コメントも何も書いてないからなぁ。響き的には良いけど……。「最近、どんなバンド聴いてるの？」って聴かれて、「The wifeだよ！」ってちょっと恥ずかしいね。子どもなら良いけど、独身の40才くらいの人が、「The wife聴いてるんです。」とか言うと、ちょっとリアルに「大丈夫かな？」って思いそうだからね。でも、Mr.Childrenの、大人子ども、みたいな感じで、浸透すればなじむものなのかな？……オリコンは12位くらいかな。」

山口先生の評価は……70点！

---

始皇帝
古代中国を始めて統一した人(秦)だからです。統一するのも凄いのに、初めてっていうのが更にすごいです！カッコよかったのでこれにしました。

---

「おぉ〜！(笑) すげぇ、バンド名が"始皇帝"(笑)。「初のフェス出演！オープニングアクト、始皇帝！」みたいな(笑)、始皇帝なのにオープニングアクトで立場ない、みたいな。ヘッドライナーの一個前の出演が始皇帝とかね(笑)。もうちょっとだな！みたいなね。……でも、かっこいいですね〜、始皇帝。聴いてみたいな。漢字で見てもかっこいいよね。オリコン、3位とかに入るんじゃないですか？」

山口先生の評価は……90点！(高得点！！)

---

さよならのあとに

---

「いいですね〜。しかも、全部ひらがな。恋愛の曲だけじゃなく、人の心を掴む曲を書きそう。曲名っぽいバンド名だからかな？曲名だとちょっとクサいけど、バンド名だとぐっと来る感じがしますね。結構良いな〜。……3ピースバンドかな？サニーデイ・サービス的なイメージがありますね。売れるか売れないかって言うと、オリコン4〜5位じゃないですかね？」

山口先生の評価は……84点！(高得点！)

---

高田のババーズ

---

「しほ、富山県に住んでいながらも"高田のババーズ"っていうのがね(笑)。響きで選んだんでしょうね。高田馬場ってテレビで見た事あって、響きが好き、みたいな。高田は漢字で、ババーズはカタカナだからねぇ……これは、60代のおばちゃんたちがバンド組んじゃった、みたいな感じなのかな？(笑) 結構面白い！モダンチョキチョキズ的な感じ？コミックバンドっぽい響きだね。オリコンは……18位とかだと思う。」

山口先生の評価は……60点！

---

夜になるまで

---

「おぉ〜、さっきの、"さよならのあとに"みたいな感じだね。"夜になるまで"っていうバンド名で、バッキバキのテクノとかだったら好きかも。必ずライブ前に「夜になるまで踊ろう！」って言ったりするんでしょ？(笑) 結構良いかもしれないな〜。曲によってはグッとくるかも。オリコンとかでも、2位とかに行って欲しい！そういう気持ちがある。かなり好き。」

山口先生の評価は……92点！(最高得点！！！)

---

Pop step JACK
JACK(トランプのJ = 兵士)だけど、Pop(Hopとかけた)とstepを使い、軽快な感じにしました。簡単な単語を使って爽やかな感じが出せればいいなと思ってこれにしました！

---

「ほ〜。「それでは聴いてください！Pop step JACKで……！」みたいな感じか。ちょっとダサいね(笑)。男子3人の踊って歌うイメージじゃないですか？「Popです！」「stepです！」「JACKです！」みたいな。「Pop step JACKの夜はまだまだ続くぜラジオ！」みたいなのやってそうなイメージ(笑)。まあ、あんまりかっこよくはないね。売れそうか売れそうじゃないかはその3人組のダンスグループのビジュアルにかかってくる感じがあるのでね。そして、バンドの名前って感じじゃないね、これは。」

山口先生の評価は……40点！

さあたくさんの宿題を紹介してきましたが、そろそろ授業も終わりの時間です。この中から山口先生が、いちばん「売れそうなバンド名」を選びます！

「たくさん送ってくれたバンド名を見ていたら、生徒諸君の傾向が分かりましたよ。基本的に、狙い過ぎなのが多いですね。英語で難しいのとか、閃光ライオットに出てきそうなバンド名が多かったです。かっこ悪くはないんだけど、面白くはないし、印象に残らないのが多いんですね。その辺を加味して、今日の授業で紹介しました。実際にラジオを聴いている生徒たちでバンドを組んでいたり、これから組む生徒は、今回先生が授業で話した事は……

あんまり参考にしなくていいかな！(笑)

……自分が良いと思って、自分たちの曲に合わせて考えていって、頑張っていけばいいんじゃないかと思いますね。ただ、バンド名を考える際に注意事項にあげていた、「検索にひっかかりやすい」「他に居ない」っていうのは本当に重要。先生なんかは、フェスのステージ直後にすぐに楽屋には行ってTwitterで検索するんですよ。「サカナクション」と。すると、評判がすぐに分かるんですね。だけど、Pop step JACKみたいなやつだと、他に色んなのがひっかかってきちゃって、リアルタイムな反応が分からなかったりするので、そういう意味でも、引っかかりやすいやつの方が良いし、耳に残るもの、覚えやすいっていうのも良いんじゃないかな。そういうのを気にしてみると良いんじゃないかな。」

それでは、山口先生が選ぶ、もっとも「売れそうなバンド名」を発表します！

選ばれたのは……

---

さよならのあとに

---

「このバンド名に決めた理由は、全部ひらがなだっていうところですね。検索する際に、「さよならのあとに」と全部ひらがなで検索したときに、他に引っかからないと思うんですよ。そういう意味でも、バンド名らしくない、曲名のようなバンド名なので、覚えやすいし耳に残るっていうところもあって、このバンド名に決定させていただきたいと思います。今回で、この、「売れそうなバンド名を考えよ」は完結です。」



ということで、売れそうなバンド名は、さよならのあとに！！！！
皆さん、たくさんの宿題提出、ありがとうございました。