★NF!
4月26日にNF開催決定しましたね!
未成年も入場可能だと聞いて嬉しくて嬉しくて書き込みしてしまいました。
ひとりで少し不安だけど行きたいなぁ。
女性/19歳/埼玉県
山口「そう!4月26日(水)に恵比寿LIQUIDROOMで『NF 1Room』を開催します。この『NF』っていうのは、サカナクションが主催している音楽イベントチームみたいな感じですね。普通のライブとかではなくて、音楽だけじゃないカルチャーイベントをやっていて、今回は18時スタートなので、クラブイベントなんですが未成年も入れます。未成年がクラブに入るというこの違和感……皆さん、ぜひ体感してもらいたい。行くと多分結構迷うぞ。何したら良いんだろう……音楽は流れているけどバンドもいないしどう楽しんだら良いんだろう……ってなると思う。だけど、頑張って食らいついてこい!自分のリズムで音楽にのってもらいたいと思う。恥ずかしがることはないんだから。未成年で、普段なかなか来られない人も来てもらって、今後は地方でも未成年が来られるイベントをやっていきたいと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください。限定のTシャツとかも出るぞ。」
「皆さん、忘れているかもしれませんが、サカナクション先生はこのSCHOOL OF LOCK!の『バンド部』の顧問でもあります。ということで、今回は[バンド部掲示板]の書き込みを紹介していきます。……そうだ、しかもバンド部には、[サカナクション 山口一郎による格言集]というコーナーがありましたね。だから、最後に格言っぽいことを言わなきゃだめなんですね……それでは紹介していきましょう。」
★ギターについて
わたしは今中学入ってアコギをやる部活に入ったのですが、大学になったらバンド組んでエレキをしてみたいなと思ってるんです!そこでアコギからエレキに変えたって言う人に相談です!
アコギからエレキに変える時の弾くときのアドバイスとか教えてください
女性/13歳/兵庫県
「あー……これはね、ひとつ言えるのは、アコギからエレキに入るほうが演奏に幅が出るね。ドラマチックになると思う。エレキをずっと弾いてきた人ってバッキングが下手なんですよ。アコギってコードを弾くから、自分のリズムで弾くんですね。自分の弾くリズムが備わってからエレキでリフを弾いたり、ソロを弾いたりすると自分のリズムで弾くから良いと思うんですね。コツみたいなものは……アコギとエレキはネックの太さも違うし奏法も全然違うから。アコギはジャーンって伸ばすサスティーンがなくなるけど、エレキは自分でそれをエフェクターとかでどんどんコントロールするものだから……楽器の種類として違うものだと考えた方が良い。機能は一緒だけど違うものだと考えたほうが良い。それは自分で慣れていくものだけど……。アコギの時から、小指の使い方をちゃんと意識していると良いと思いますよ。小指の押さえる強さとか、スライドとか。それを覚えていると、エレキにチェンジした時にいかせると思いますね。」
<太鼓ドドン!> ←名言が出ましたの合図の音。サカナLOCKS! の職員が判断しています。
「……お、出た。じゃあ……
『アコギをやっておいた方がエレキを弾いたときに、自分のグルーヴを醸し出せる! 』
……と思います。先生はね。アコギを一生懸命やっておいた方が良いよ。」
★作曲
私はバンドで曲を作ってるのですが、一曲の製作期間がふつうより長い気がします( ´-`)
曲作ってる人がいたら、どれくらいの期間で作ってるか教えてください!!
女性/17歳/北海道
「おー、16歳で。いいね。これは原曲って話かな?アレンジも含めての話かな?……でもね、先生が曲を作り始めた頃、原曲を作るのは速かったけど、バンドでアレンジするのはめちゃくちゃ時間がかかりましたね。それに完成がないのよ。リリースがないわけじゃん。だからやればやるほど変化していくし、変わっていくから、常にアレンジし続ける……みたいな。完成がないんですね。だから、原曲を作る時間を短くしたいのであればいろいろ工夫することはあるだろうけど、バンドのアレンジを短くすることは考えなくて良いと思うけどね。常に変えていったら良いと思う。前やってみたのが良かったら戻せばいいわけだし。あと大事なのは、LIVEで演奏した映像をメンバーみんなで見るっていう習慣をつけた方がいいね。みんなで指摘し合うのが良いと思う。「ギターの音が大きい(小さい)よね」「ここ遅れてるよね」とか……ちゃんと指摘し合える関係でいるっていうのが重要で、アレンジっていうのは常に途中経過だと思っていればそんなに重要なことではないのかなと思う。」
<太鼓ドドン!>
「……お!
『アレンジは、さほど重要ではない!』
ははは!(笑)格言じゃない(笑)。
『制作期間は気にするべきではない!』
違うなー……まとめるとなると難しいな。良いこと言っていたはずなんだけどな……
『アレンジに完成はない!』
これね!あなたたちはメジャーじゃないんだから、締め切りがない。みんなで指摘し合って成長していくっていう、バンドの成長をアレンジに使っていくべきかなと思いますね。」
★音楽の授業で!
私たちの学校では音楽の時間にバンドを組んで発表会をします。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの四人で演奏します。曲目は中島美嘉さんの「Glamorous Sky」です!自分はドラムなのですが合わせるときに全員が注目すると緊張して早くなってしまいます。焦らずに落ち着いてリズムを刻むにはどーしたらいいですか?
男性/17歳/山形県
「へー、すごいね。授業ってことですね。これはね、メジャーでもありますよ。ただ、テンポが走るのは、僕は悪いことじゃないと思うんですけどね。走りすぎてメンバーがついてこられなくなるのは良くないけど。ちゃんとしたテンポで始めたいんだったら、クリックっていうのがあるんですよ。キッ、コッ、コッ、コッ……って鳴るクリックを用意しておいて、課題曲のテンポを作っておいて、演奏前に聴いて、自分の気持ちは原曲よりこれくらい速いんだなって確認してから演奏を始めるとそこのテンポに近づくかなって思いますね。あとは、曲中に走るっていうのはあるよね。(サカナクションの)ドラムの江島も結構走りますよ。それと、ドラムが上手いバンドって歌が上手いって言うよね。ボーカルが育つの。ドラムのリズムでボーカルが歌っていくから、バンドと一緒に気持ちが乗っていけるので、良いドラムには良いボーカルがいるって言われますよね。」
<太鼓ドドン!>
「お……そうだな……
『リズムが走る時には自分の気持ちがどれくらい前にあるのかを確認すべし!』
「おー。これ、「自分の気持ちがどれくらい前にあるか」っていう言い方が良いね……自画自賛(笑)。」
そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。
「中学高校とかでバンドを始めるのは早いのかな……でもそんなもんか。先生がバンドを始めたのは高校1年生でしたね。バンドを始めるきっかけになったのは、高校に入って最初の自己紹介で、僕より前に「自分、ベースやってます!バンドメンバー募集してます。」って言った人がいて。ベースやってるやつがいた……って思って。自分は曲を作っていたから、小樽から来た山口一郎です。アコースティックギターで曲を作っています。って言ったんですよ。そしたら終わったあとに、「ギターやってんの?」って言われて、バンド組むことになったんですね。」
「あと、バンドでボーカルやりたい奴は、最初にスタジオに入った時に、自分の曲を自分で歌えると必然的にボーカルになる。こういう歌も作ったんだーって弾いて歌ったら、セッションを始めた時に自然とボーカルになるっていうね。……メンバーの中にボーカルになりたがっているギターのやつとかがいるとすごい煙たがられるけどね(笑)。でも良い歌だったらしょうがないねってなるからね。それをやっておくとボーカルになりますよ。僕も、学生時代にバンドをやってきたことは一生の思い出になっているし、忘れない思い出になると思うので、皆さん、楽しい音楽生活を送って良い音楽にたくさん出会ってください。」
[サカナクション 山口一郎による格言集]は[→コチラ]