■ 最近のサカナLOCKS!は
ジングルが流れてくる曲に合わせてエフェクトをかけたりしていて、音学の授業っぽい雰囲気が出てすごく良い!
あと、このまま休講の日がなければ、今月中にサカナLOCKS!が通算200回目を達成しますよ!!
(間違っていなければ、6/16だと思う)
女/18/山形県
山口「嬉しいですね。そう!今日このサカナLOCKS!は、200回目を迎えておりますー!ドンドンドン!パフパフ!(笑) ありがとうございます。無事、200回目を達成いたしました。……200回目なんて、通過点だけどな!!(笑) ちなみに、1回目の放送ってどんな感じだったんですかね?覚えていないんですよね、初回とか……緊張していましたよ、僕。」
「1回目の放送ってありますか? (職員より「あります。」)……ある!?聴いてみましょう、みんな。」
2012年4月2日の放送[→コチラ]
「……(笑)。テンション、低っ!はははは(笑)。あれ……何も言わずに黒板を書きはじめてる。あれー? 暗……硬いなー。なんかこれ、怖い話が始まりそう(笑)。……うん、うん。学べってことですね。"所存でございます" とか言って(笑)。真面目にね……(イントロが流れて)……きた!アルクアラウンド!!ここで。歩いていこうと。一緒に歩いていこうと。(歌い出す)♪僕は歩く〜、徒然な日〜♪ 新しい夜〜、僕は待っていたぁ〜〜♪ 行くぞーーみんなーーー!!!(笑)」
「……なるほどね。硬っ!(低い声で)こんばんは、サカナクションの山口一郎です……くらいでしたよね(笑)。でも、ちゃんとその当時、話していることを頑張って続けてきましたよね。今は多少チャラけているけど(笑)。でも、1回目で言っていたことは、ちゃんとこれからも続けて、300回目、400回目っていきたいんですけど、どうやらね、サカナLOCKS!が他のLOCKS!よりも人気がないと……それはよく聞くんですよ。あの……絶対的なファンの母体数の違いはある(笑)。それは仕方がないんだけど。頑張って長く続けてきた番組なので、まだ若いやつにバトンを渡すのは早い!ふざけるなKANA-BOON、と。お前らにまだ俺らの枠は譲らないぞと。……危ないけども(笑)。頑張っていきたいなと思うわけですけど。はい、今回は200回目の授業です。黒板書きますよ!」
「ということで、今日のサカナLOCKS!は、200回記念として生徒の皆さんにたくさんの宿題を出していきたいと思います!……(低い声で)さて、このサカナLOCKS!は、音学の授業ということで、生徒の皆さんにいろんな形で音楽を楽しんでもらいたいと思っています。これから音楽にまつわるさまざまな宿題を出したいと思います。……1回目風に言いましたけども(笑)。200回目だからといって、何かチャラけたことをやると思っていた諸君、これは授業なんです!皆さんは生徒なんです!いろんな宿題を考えました!まず1つ目の宿題はこちら!」
『踊るということについて200文字以内で答えよ!』
「よく、僕は「いっしょに踊ろう!」と言いますね。振付けがあるダンスではなく、自由で音楽で踊るということ……これがどういうことなのかというのを自分なりに文章にして200字以内で書いてきてください。200回記念ということで200文字にしているだけなので10文字とかでも大丈夫です(笑)。先生が思う、踊るというのはどういうことかというとね……ある種の「解放」ね。もう、音に身を任せ、他の人が自分をどう見ているのかなんて関係ない。全部を音に任せて身体を動かすと。縦にジャンプしようが横に揺れようが自由だと。つまり、解放だと思う。こんな感じで、生徒諸君が思う踊るということを200字以内で書いてきてくれれば、みんなが踊ることをどんな風に思っているのか、知れるのかなと思います。」
続いての宿題はこちら!
『音楽履歴書を提出しなさい。』
「皆さんが最初に好きになったミュージシャンや音楽から始まり、次に好きになったミュージシャン……その次……その次ときて、今どのミュージシャンが一番好きなのか、皆さんの『音楽履歴書』を書いて送ってきてください。」
「ちなみに、先生の音楽履歴書は……フォークソング学科 友部正人部入部、いるか入部、吉田拓郎入部、五つの赤い風船入部、海援隊入部……フォークソング学科卒。からの、フォークソング部時代にちらちら聞こえてきていた、電子音楽部入部。Kraftwerk入部。からの、The Beatles入部。そこからいろんな音楽を知る。ジャズ部入部。中学に行ってロックを知る。ロック部。あ、その前にB'z部がある。B'zの「太陽のKomachi Angel」でCDを初購入。からの、中1でロック部に入学したときに、Oasisの「Wonderwall」に感動する。こんな曲を作りたいと思う部、……思う部って(笑)。高校に入って、UKロック部。blur、Coldplay、Radioheadに行き……Pearl Jamとか、Nirvanaとかもモッチ(サカナクション ギターの岩寺先生)に教えてもらって聴く。からの、ロックに飽きてくる部(笑)。変わったロックを探してきて、The Chemical Brothers部に入部。Daft Punkあたりを聴き始めて、フレンチ・テクノ部に留学(笑)。……みたいな感じだよ、長くなっちゃったけど(笑)。こういう感じで送ってくれ。すると、みんながどんなミュージシャンが好きで何を卒業しているのかが分かるからね。それを、おもしろおかしく送ってくれると先生は楽しいな。」
続いての宿題はこちら!
『ありそうでなかったバンドグッズとは?』
「サカナLOCKS!でも何度もグッズの授業をやりましたが、グッズはTシャツ、タオル、トートバックが一般的かな。今回は、今までありそうでなかった、そして、私が欲しい。そんなバンドグッズ(アーティストグッズ)を教えてください。これは、良いアイディアがあれば採用していくかもしれませんよ。ちなみに、音楽フェスとかで売られているグッズって、普通のワンマンライブよりもアイテム数が少ないと思いませんか?フェスには大体、平均して8アイテムくらいしか1組のミュージシャンは持っていけないんです。すると、Tシャツ白、Tシャツ黒、リストバンド2つ、タオルを2種類……それでもう6アイテムでしょ?あと2アイテムですよ。これ、何を持っていくか?って話になったりするわけですよ。いま話したベーシックな物の他に持っていけるちょっと特殊なグッズ。あると売れると思うもの、アイディアをください。それでみんなで検証しよう。」
そして最後です、続いての宿題はこちら!
『サカナクションに作ってほしい生活音を述べよ!』
「サカナクションに作って欲しい生活音、それを皆さんに考えて欲しい。どういうことかというと、サカナクション先生はこの間、OrigamiというアプリのOrigami Pay 決済音を作ったんですね。Origami Payというのは、スマートフォンをかざすと買い物ができるもの(スマホ決済サービス)。その、スマホをかざした時のピッという音をサカナクションが作ったんですよ。ロックバンドがこういうことをやり始めるのって初かもしれない。だけど先生はこういう新しい形で、今までになかった音を作っていくっていうのもやっていきたいと思っています。生徒諸君に、サカナクションに生活の中のこの音を作って欲しいっていうものがあれば、アイディアが欲しい。先生が今やってみたいのはね……言っちゃうぞ。冷蔵庫の音、やりたいね。冷蔵庫を開ける音、閉める音。あと、開けっ放しにしていたときの警告音……そっけないよね、あれ。もうちょっと優しい感じで聞こえる帯域の音をやりたいね。あと、車の音もやりたいね。電気自動車の走行音とか。電気(照明)の音もやりたいね。みんな、部屋に入った時に電気をつけたら、スイッチがカチッていうだけでしょ?あれ、寂しくない?あれがフワーンってなったら、部屋が急に……未来?みたいな(笑)。安らぐでしょ?しかも、自分でその音を選べたりしたら良いよね。そんなようなことを先生はやっていきたいと思っているんですけど、生徒諸君からも、サカナクションに作って欲しい生活の中の音を募集します。採用者には、先生がその場で音をつけるぞ。是非教えてください。」
「今、サカナクション先生が音楽を作るチャンスっていうのは、CDを作るときと、ライブをする、この2つしか表現のチャンスがないんですよ。だけど、ロックバンドはもっといろんな事を考えて、いろんな表現をしても良いんじゃないかと思っているんですね。ロックバンドが持つ夢も、時代に合わせてアップデートするべきだと先日Twitterでつぶやいたんですけど、あんまり反応がなかったな(苦笑)。」
ロックバンドが抱く夢も時代に合わせてアップデートしていきたいです。
— 山口 一郎 (@SAKANAICHIRO) 2016年5月19日
ということで、今回の授業も終了の時間になりました。
「200回記念でいろいろしゃべりすぎたし、宿題も出しすぎたけど、生徒諸君は生徒なんだから、先生が出した宿題はきっちり提出するように!宿題の提出、お待ちしています。サカナLOCKS!はこれからも頑張って、1回目でも伝えたように、音楽の裏側を一生懸命伝えていきたいと思っています。楽しくね。」
宿題の提出は[⇒コチラ]