聴取期限 2021年12月10日(金)PM 10:00 まで
学校のチャイムの音が遠くから聞こえる「キンコンカンコーン」
武田「懐かしい。こうだったなー。」
野田「なんか向こうに夕陽が見えるぞ。5年ぶり?5年ぶりらしいですよ。」
武田「5年も経ったか。」
野田「でも、やっぱり、この音ってすごいよね。連れて帰らさせる、というか。」
武田「一気に変わったわ。」
学校のチャイムが再び、大きな音で鳴る「キンコンカンコーン!」
武田「いやいや、もういいよ。」
野田「ちょっと音もデカめ。」
武田「さすがだね。」
野田「やっぱ、日本人だなって思うな。チャイムって全世界、違うでしょ?」
武田「どうだったアメリカとか?」
野田「ない、ない。全然違うヤツだった気がする。」
武田「ふーん。」
野田「郷愁を誘うね、なんかこう、胸の。」
武田「うん。」
野田「なんか最近、いいことあった?」
武田「うーん、最近かぁ。5年も経つと、子どもなんてものができてしまい。最近はね、パパ、パパって言ってくれてねー。」
野田「そのうち、SCHOOL OF LOCK!とか、聴きだす訳でしょ?」
武田「そうだよー、楽しみだよね。」
野田「ねー、グッとくるよね。僕らが最初に出てた頃が2007年とからしいんすけど。」
武田「うん。」
野田「その頃から聴いてくれてる人とか、今、聴いてくれてる人っているのかね?」
武田「ねー。」
野田「お便り欲しいよね。」
武田「その時、高校生だから……」
野田「今、30くらい(笑)」
武田「いや、聞いてみたいね。」
野田「ということで、僕たちRADWIMPSですけれども、今日から4回にわたって、久しぶりにRAD LOCKS!をお届けしたいと思います。」
武田「よろしくお願いします。」
野田「なんか、そわそわしてるよね。」
武田「慣れてこ。」
野田「これで5回目とか、らしいんですけど。もう何年も経っちゃってるんで、お邪魔しますって感じが強いんですけど。」
武田「うんうん。」
野田「校長とね、教頭も、まだ一度もお会いしたことないからね。」
武田「そうなんだよね。」
野田「こもり校長、ぺえ教頭、よろしくお願いします。」
武田「よろしくお願いします。」
野田「お手柔らかに、よろしくお願いします。どんな校風になっているかも分からないからね。」
武田「ね(笑)」
野田「校則も変わったでしょ。」
武田「そうか、そうだよね。会うの楽しみにしてます。」
野田「初代の校長・教頭はだいぶ、破天荒よりでしたからね。」
武田「そうだよね(笑)反面教師よりだったよね。」
野田「何回か、事故、起こしてたよね。あの時はね、熱くなり過ぎて。」
武田「ねー(笑)」
野田「こもり校長と、ぺえ教頭はどんな人なのか楽しみです。」
武田「僕らね、最初にこのRAD LOCKS!を担当した時は、“おかずの講師”でしたが…」
野田「はい。」
武田「そこから、“数のお講師”。」
野田「うん。」
武田「“おマスの講師”。」
野田「うん。」
武田「“先先先生”と来るたびに、講師名が変わっていました。」
野田「そうですね。ということで、今回、5回目ということで。僕たちRADWIMPS、何の講師を担当するのか、黒板に書きたいと思います。」
武田「ほい、お願いします。」
(カッ、カッ、カッとチョークが黒板に当たる音)
野田「最近、字、書かな過ぎて。不安になるわ。」
武田「最近、中国語しか書いてないわ。」
野田「そうだよね、めっちゃ勉強してるもんね。」
(書き終えて、チョークを机に置く音)
野田「はい。ということで、いきますよ。せーの…」
二人「『FOREVER講師』!!」
(RAD LOCKS!のジングルが流れて、懐かしーと興奮する二人)
♪ 海馬/RADWIMPS
野田「期間限定RAD LOCKS! RADWIMPS ボーカルの野田洋次郎です。」
武田「ベースの武田祐介です。」
野田「聴いてもらった曲は、RADWIMPSで『海馬』です。」
武田「はい。」
野田「いやー、ジングルとか、一個ずつが嬉しいね。」
武田「くるわー。」
野田「(いい声で)“RAD LOCKS!”」
武田「懐かしいってなるわー。」
野田「あれは、変わらないんだね。」
武田「嬉しいね、こうやって聴けるのは。」
野田「母校に帰ってきた感が、半端ない。OB感が否めないけど。」
武田「ははは、まだ現役みたいなんで(笑)」
野田「ということで今回、僕たちRADWIMPSは、SCHOOL OF LOCK!のFOREVER講師となりました。」
武田「うおい。」
野田「何度も何度も、SCHOOL OF LOCK!の講師を担当しているので、ついに、“永遠の講師”の称号を手にした、ということで。嬉しいっすね。」
二人(拍手)
野田「野球で言えば、永久欠番みたいなことでしょ?長嶋さん、みたいなことでしょ?」
武田「長嶋レベルってことでしょ。」
野田「やったよ。なんか、こんなに何回も復活するアーティストは、RADだけ、らしい。」
武田「おぉー。そうだよ。最初、僕らがやらせてもらったのが14年前とかでしょ。」
野田「多分、これ聴いてる人、分かんないでしょうけど。4回あるので、後々分かってくると思いますけど。武田の滑舌問題というのがありまして。」
武田「ええ(笑)」
野田「14年間ね、ずっと尾をひいてるっていう。」
武田「噛み続けるっていうね。」
野田「しかも、年々、老いもあるじゃん。だから余計にね。」
武田「プラスでね(笑)」
野田「でも中国語は噛まずに言えるって、すごい特技もあるから。」
武田「だいたい、中国語の方がうまいねって言われる。」
野田「どっかで披露してよ。」
武田「OK、OK。」
野田「という事で、この授業では、FOREVER。永遠をテーマに授業をお届けしたいと思います。」
武田「はい。」
野田「さて、僕たちRADWIMPSですが、先月、『FOREVER DAZE』というアルバムをリリースしました。」
武田「聴いてくれたかな?」
野田「まだ、という人は聴いて欲しいな、と思います。デイズというのはD A Z Eと書いて、日のDAYSの方ではなく。ゆらめき、とか、めまいの意味なんだけど。」
武田「うんうん。」
野田「でも、きっと、やっぱり。10代のみんなは、すごい2年間だったよね。」
武田「そうだよね。学校に行きたくも行けず。」
野田「大会とか、部活とか、催物とか、修学旅行とか。彼女とデートするにしても、なかなか、しんどい時期だったんじゃないかな。」
武田「外に出るのもダメだし。」
野田「ほんと、偉いと思う。その怒りのやり場みたいなものが、どこにぶつけていいのか分からないだろうし。想像するだけで、ちょっと、苦しくなるというか。」
武田「ねー。」
野田「それでもきっと、楽しみだったりとかを描きながら、生きてるんだろうけど。」
武田「自分のできる範囲の中で。ちゃんと見つけて。」
野田「なんか、そういう声も聴いてみたいんで、教えてください。」
武田「よろしくお願いします。」
野田「大人たちに対する怒りとか、もし俺が10代だったら、とんでもないものがあるだろうな。そういうのも聴いてみたい。」
武田「うんうん。」
野田「何の話だっけ(笑)FOREVER DAZEの話してたんだった。でも、この2年間。不思議な浮遊感というか、絵空事のような、なんか現実感のない、ゆらめきの中を、たゆたっていたようなイメージがあって。」
武田「うんうんうん。」
野田「だって、予定通りになんて、世の中いかないしさ。運命にすごい翻弄されながら、生きてるなって思って。
でも、この2年間に限らず、永遠に、運命みたいなモノに翻弄されながらその都度、その都度、生きてくんだろうなって思って。」
武田「うん。」
野田「でも、その中で、勝手に与えられたり、ぶん投げられたりした中でも、なんか抗わずに、その上で、どうやって自分らしく生きられるかなって思ってこういうタイトルにしました。そんなアルバムに、きっとなってると思います。」
武田「ぜひ聴いてみてください。」
野田「アルバムを聴いてくれた生徒から、早速、感想メッセージも届いているので紹介していきましょう。武田くん。」
武田「はい、まず一通目。」
アルバムをフラゲして聴きました!
もう、どの曲も良すぎて永遠リピートしちゃいます。
ずっとRAD不足でしたが、アルバムを聴いて心が満たされました。
いつもファンに元気を与えてくれてありがとうございます。
LIVEで会えること楽しみにしています!
RN まりか
山形県 17歳 女の子
山形県 17歳 女の子
野田「いやー、嬉しいね。」
武田「山形県ね。ライブで会えるってことは、ファイナルかな?」
野田「そういうことね、仙台公演。その頃には、きっと仕上がったいることでしょう。」
武田「すげー、いいステージになっていると思いますよ。」
野田「今リハやってて。リハやりながら、このアルバムのことをドンドン知っていってる気がして。」
武田「うんうん。」
野田「まず、歌詞多過ぎっていうね(笑)誰が書いたんっていう。」
武田「ずーっと言ってるよね。」
野田「あの歌詞を書いてる時の俺は、何を考えていたのだろう。ライブをすることを考えていなかったのだろう。」
武田「ふふふ(笑)」
野田「マジで繰り返さないし、サビを。」
武田「そうですね。」
野田「これからミュージシャンやるとしたら、みんな。サビは繰り返した方がいいよ。」
武田「ライブのためにね。」
野田「絶対に繰り返した方がいいんだから。カラオケでみんなで歌うにしても、盛り上がるんだから。」
二人「あははは(笑)」
野田「ぜひ、歌詞覚えて、観に来てください。」
RADWIMPS先生の曲は自分の気持ちを表現するのが苦手な私を
代弁をしてくれているような、『辛かったね、苦しかったね』だけでは無く
『そうだったんでしょう?』と語り掛けられているような気がして、
図星を突いてきます。その問いかけで、素直になれて
自分を褒めてあげないとと よく頑張ったと知らない間に溜まっていた涙が
流れます。このご時世、高校生らしいことが出来ない中
RADWIMPS先生の音楽を聴き 登下校することが私の楽しみです。
RN ジャニュアリーさん
大阪府 16歳 女の子
大阪府 16歳 女の子
武田「嬉しいね、ありがとうございます。」
野田「なんていう、言葉の力を持った、ジャニュアリーさんだろうか。」
武田「ね、16歳。」
野田「こんなに言葉を紡げるのは、すごいよな。俺、16歳のとき、こんなに言葉を知らなかったな。」
武田「これは、だいぶ伝わるね。」
野田「こんな風に受け取ってくれんだね。俺は極めて、個人的にというか、自分で自分を励ましたりだとか、救ったりしてあげたいなと。自分で何とか明日を迎えたいなって思いで、歌詞を書いてる部分もあったから。特にこのアルバムとかは。それがジャニュアリーさんにも伝わったのであれば、すごく嬉しいですね。聴きまくってください。」
武田「ぜひぜひ。ありがとうございます。」
RADWIMPS先生の曲は自分の気持ちを表現するのが苦手な私を
代弁をしてくれているような、『辛かったね、苦しかったね』だけでは無く
『そうだったんでしょう?』と語り掛けられているような気がして、
図星を突いてきます。その問いかけで、素直になれて
自分を褒めてあげないとと よく頑張ったと知らない間に溜まっていた涙が
流れます。このご時世、高校生らしいことが出来ない中
RADWIMPS先生の音楽を聴き 登下校することが私の楽しみです。
RN ラフメイカー
神奈川県 15歳 男の子
神奈川県 15歳 男の子
野田「おぉ、ぐっとくるよ、ラフメイカー。」
武田「ありがとうございます。」
野田「意外とこのSUMMER DAZE、人気というか、結構声をもらうよね。間奏と、前奏と、後奏と長い曲ですけど。」
武田「しかも、サビに歌詞がないっていうね。」
野田「RADWIMPS史上初ですよ。やっぱり、音楽の高揚って伝わるんだ。」
武田「僕らも、この曲、フジロックに向けて作って、ちゃんとフジロックの会場でできて。お客さんは声を出せない状況だったけれど、あの時の溜まっていたものもあっただろうし、でもちゃんと制限された中でも楽しもうっていう、すごい意志を感じて、その光景と共に残ってくんだろうなっていう、大好きな曲です。」
野田「みなさん、メッセージありがとうございます。」
♪ SUMMER DAZE 2021/RADWIMPS
野田「SCHOOL OF LOCK!のFOREVER講師、RADWIMPSのRAD LOCKS! そろそろ授業も終了の時間になってしまいました。」
武田「はい。」
野田「なんか今、帰ってきた感と嬉しい気持ちでいっぱいです。」
武田「またできて、ありがとうございます。」
野田「僕たちの声を初めて聴くという人もたくさんいるでしょうけど、限られた4回という授業ですが、残り3回もよろしくお願いします。」
野田「ということで、本日の授業はここまで。RADWIMPSがお届けしました。
こもり校長、ぺえ教頭、これからよろしくお願いします。」
武田「よろしくお願いします。」
野田「バイバイ。」
聴取期限 2021年12月10日(金)PM 10:00 まで