羽田空港から飛行機で向かいました。
この日、熊本は大雨の予報で、熊本空港へ着陸できない可能性があるとのアナウンス。
地震に次ぐ、大雨の被害。
正直、「なんで熊本ばっかり!ボケ!」と、神様に言ってやりたい気持ちです。
なんとか、熊本空港へ着陸できるとのことで、上空から熊本の町並みが見えてきたとき、緑の多い熊本のはずなのに、一面、青い景色が広がっていました。
家の屋根の上にかけられた、たくさんのブルーシート。
鮮やかな青なんだけど、どこか暗く、被害地域の広さが一目瞭然でした。
熊本へ到着して、西原村へ向かいました。
まずは西原村の「CHANG-PLANT」さんでお昼ご飯を頂きました。
ここからエフエム熊本のパーソナリティ、高橋よしえさんと合流させてもらいました。
ここ「CHANG-PLANT」さんは地震の被害があって、最近ようやく営業を再開できるようになったカレー屋さん。
お話を伺いながらCHANG-PLANTオリジナルカレーを頂きました。すごくおいしかった!!!
続いて、西原中学校近辺に向かいました。
西原中学校は、避難所になっていて、まだ避難されている方がたくさんいらっしゃいます。
また個人的な話になってしまうんですが、ここ西原村は僕のおじいちゃん家がある場所で、小さい頃からよく遊びにきていました。
いつも通っていた道路にできている大きなヒビ。
崩れてしまった、いとこたちと歩いた田んぼ道。
変わり果てた思い出の場所を目の当たりにし、もともとよく知っている場所だからこそ、どれだけ大きな地震だったかを痛感させられました。
そして、よく報道もされていて、被害の大きかった、益城町へ向かいました。
避難所にもなっている益城町総合体育館の辺りは、まるで別世界。
こんな簡単な言葉で表現したくないけど、1本道路を越えただけで別世界なんです。
たくさんの倒壊した家がそのままの状態で残っていました。
報道は少なくなっているけど、地震直後のニュースで見た景色が、まだ変わらず残っていることがわかりました。
そして、去年11月の全国家庭訪問の時にも訪れた「熊本城」へ向かいました。
熊本県民にとって"誇り"である熊本城。
ニュースで被害があったことは知っていたけど、実際目の当たりにするとショックでした。
「武者返し」と呼ばれる立派な石垣が崩れ、天守閣の瓦はほとんど落ち、変わり果てた姿となっていました。
ここからは2人の生徒に会いに行きました。
まず最初に会ったのは、RN:おーち。
おーちは地震によって、家がほぼ全壊してしまい、
現在、家族で別の家を借りて生活をしています。
おーち「前の家では自分の部屋があったので、1人になれる時間があり、勉強に集中できたりしていたけど、今の家では、自分の部屋がなくて辛い。週末は家族みんなで家の片付けに行っているけど、まだまだ終わりそうにないし、新しく家を建てるのは時間もお金もかかるから、現状がいつまで続くのかわからないのが辛い。ボランティアなど色んな人が熊本を助けてくれたことが、自分も頑張ろうと思える力になった。
今どういう生活をしているのか、
どんなことを思っているのかを聞かせてくれました。
おーち。話しを聞かせてくれてありがとう。また会おうね。
そして2人目に会ったのは、RN:広く!深く!!
覚えている生徒もいると思うけど、
地震直後に避難所から逆電で話を聞かせてくれた生徒です。
広く!深く!!「めんどくさいと思っていた学校が、地震で行けなくなったときに、早く行きたいと思った。今は学校が楽しい!今、自分がやるべき勉強を頑張ろうと思っている。熊本城を見に行ったがショックだった。早くまたお花見しに行ったりしたい。熊本の人たちだけじゃ復興できないので、日本のみなさんが時々でいいから熊本のことを思い出してくれたら嬉しいです。それが復興につながると思います。」
地震から約2ヶ月半経って感じていることを力強い言葉で話してくれました。
広く!深く!!。話を聞かせてくれてありがとう。また会おうね。
2人に会ったあと、エフエム熊本へ移動し、生放送授業を届けさせてもらいました。
実際、生放送授業中にも地震がありました。
熊本では4月以降1500回以上もの地震が起き続けています。
報道は少なくなってきたけれど、まだまだ避難している人もたくさんいるし、心から安心して過ごせない状況は続いています。
このレポートで、少しでも多くの生徒に、熊本の現状が伝わったら嬉しいです。
熊本は復興に向けて頑張っています。
RN:広く!深く!!も言ってくれたけど、熊本、そして大分のことを頭の片隅にでもいいから置いておいて、たまに思い出してくれたら嬉しいです。
それがきっと復興につながります。