My Home Town 3
長渕LOCKS! 2015.5.31 日曜日
校長「失礼しまっ…クッ……っと、開いた!開きづらいなぁホントに…」
長渕「(苦笑)」
校長「え〜、今週もまだ鹿児島にいます!3週目に突入です!」
長渕「My Home Town〜♪ My Home Town〜♪」
校長「出た!生歌!!!(笑)」
長渕「校長ね、俺は本当に思った!年を重ねれば重ねるほど鹿児島が、この街が愛おしくてたまらない!やっぱり僕らはね、田舎を捨てて東京を目指したクチだろ?」
校長「はい」
長渕「でも東京で叩きのめされたりいろんなことがあった時にさ、背中を丸めてクソ〜って思う気持ちっていうのはどこからくるのか?校長の場合は北海道で根を張ってたものがググっと芽を突き出してくる。俺の場合は鹿児島!だから故郷を持ってるっていうことはめちゃくちゃ強いんだな…愛情があるんだなぁって思うんだよ」
校長「確かにそうですね」
長渕「だからもう3週目だけどさ、俺はもう帰りたくないわけよ東京に(笑)」
校長「ちょっと!東京で剛先生を待ってる人もたくさんいますから!…ん?」
長渕「…え?なに?」
校長「…ちょっと待って下さい剛先生。鹿児島ボコボコ同好会の方、今日来てません?」
長渕「いや、来てないけど」
校長「ちょっと右向いていいですか?(スタジオの外に目をやる校長)」
長渕「…………」
校長「……やっぱりいるじゃないすか!不適な笑みを浮かべた方が!」
長渕「いやいやいや!違うんだって!これは違うの!」
校長「話と違うじゃないすか!仲良くいこうって言ったのに、先週!」
長渕「いやいや、ちょっと待って!本当のこと言うから!」
校長「本当のことって何なんすか!?」
長渕「実はさ、彼はボコボコ同好会発祥の地・鹿児島の青年団をやっている者です」
校長「…青年団?」
長渕「その鹿児島ボコボコ同好会の青年団団長がですね、校長が連れてきた北海道ボコボコ同好会200名を連れて歓迎会を開いたわけですよ」
校長「え!? 全然知らなかったですよ!」
長渕「ウェルカム焼酎パーティーだったらしいんだけど、それがすっげぇキワキワでピリピリで地元の警察もピリピリしちゃうぐらいの一触即発ムードだったらしいんだよ。それをあの方が取り仕切って『北海道ボコボコ同好会めっちゃいいじゃん!』となり、そこから両者盛り上がってガッチリ握手して、北海道ボコボコ同好会の方々は飛行機に乗って帰られたそうですよ」
校長「…そうだったんすか…すごい強面なのでてっきり悪い人かと思ってました。すみません!」
というわけでというか、フィクションの話をずっと文字起こししてるのも大変なので、この後の話はかいつまんで説明しましょう!
① 鹿児島ボコボコ同好会と北海道ボコボコ同好会が手を組む。
② 現在、強面の青年団団長さんがボコボコ同好会の統一を図っている。
③ 静岡ボコボコ同好会とも手を組み、現在は鹿児島・北海道・静岡が提携。
④ 全国ボコボコ同好会を作り、みんなで富士に向かおう!
⑤ その気持ちを汲んで長渕先生も『富士の国』を歌っている。
⑥ 「暴力の礎に国家などありゃしない」という一節はそういうこと。
⑦ 抗争終結を目指しては全国ボコボコ同好会を作り、青年団団長が若頭に。
というストーリーになっています。
つまり、長渕LOCKS!でずっと続けられていたボコボコ同好会のくだりがついに終結!!(するのかどうかは不明)スッキリしたところでそろそろ今夜の授業にいくぞ!
(ちなみに「ボコボコ同好会って何なのよ?」という人は【2015年2月21日】の放送後記から順に読んでいくと分かります!)
では、今夜の授業はこれらのカキコミを元に進めていきましょう。
今日も学校に行けなかった。
「明日こそ」って、いつも思ってるのに「明日」が「今日」になった瞬間に怖くなる。
でも、明日こそ頑張ろう。明日こそ。
めいちゃむ
女/15/栃木県
女/15/栃木県
どんなに嫌でも明日は来る。
明日はその次の日やまたその次の日…未来を連れてくる。
私に明日なんてこなくていいのに…
でも!こんなこと言ってないで割り切ってやっていかないとだめだよね。
自分の気持ちもやりたいことも。
笑顔で元気にいないと!そうですよね?
ふっきゅう
女/14/千葉県
女/14/千葉県
校長「めいちゃむもふっきゅうも、そして掲示板の中にもこういう生徒はたくさんいます。でもその反面『明日が楽しみで仕方ない!』っていう生徒もいますし。こういう気持ちって普段考えない人が多いと思うんですけど、剛先生はどうですか?」
長渕「そうだね、みんなほとんど考えないのかもしれないね。あとは『考える間もなく必死で生きてるか?』っていうことも思うけど。みんな、明日のことなんか考えないでさ、今を必死に生きてるだろうか?僕なんかはね、10代で明日のことを考えるっていうのがよく分からない。自分の10代を振り返ってみると明日なんか考えずにギター弾いてバスケットやって、生徒会の活動をして…24時間あっても足りないぐらいのめまぐるしい日々を送ってたからさ。だから自分のことを振り返ると『10代っていうのは明日なんか考えず何かに向かって生きてるんじゃないの?』って思っちゃうんだよな。だからそうじゃない奴がいるっていうことにちょっとビックリしてるよ」
校長「例えば学校で友達と上手くいってないとか、先生に好かれてないとか、いじめられてるとか…そういう奴たちは明日が怖いって思うでしょうね、やっぱり」
長渕「そうか…俺も殴られたりしたけどね、学生の頃」
校長「誰にですか?先生にですか?」
長渕「いやいや、先輩とか。ケンカも負けたりしたしな…でも明日が怖いとは思わなかったよ」
校長「それ、ケンカ負けてボコボコにされて家に帰るじゃないですか?でも明日はまた学校に行かなきゃいけない。その前の日はどんなことを考えてるんですか?」
長渕「仕返しするためにはどうしたらいいんだって考えてたよ。この屈辱をどうしたらいいんだって。考えて考えて1人じゃどうしようもなくて、自転車とばして山野くんちに行くんだよね」
校長「山野くん?友達ですか?」
長渕「うん。で、山野に『俺今日殴られてさ、痛かったっていうよりも心がしおれててさ、どうやって復讐していいかも分からねぇし…でもタイマン張ったら負けるの分かってるし、情けねぇ自分がいてさ。勝ちてぇ気持ちもあるけどどうしたらいいか分かんねぇよ』って言ってね。この時の俺は明日のことなんか考えてないわけよ。今のその自分の感情をどうしようっていう思いだけだよね」
校長「なるほど…そうですね」
長渕「でもこの時点で自分自身は動いてるわけだよ、分かるかな?」
校長「そうですね、山野くんの家に行ってるわけですし、相談してるし」
長渕「そしたらね、真剣に相談されたやつは『お前の気持ちめちゃくちゃ分かるよ。じゃあなんで殴られたんだ?』って聞いてくれるわけ。それで理由を答えると『でも相手にタイマン張るぐらいの気持ちにさせたってことは、お前もダメなところ絶対にあるはずじゃねぇか。お前もガムとかペチャペチャ噛んで生意気そうにしてたんだろ?』そうだよな…でも相手は2人だったんだぜ?『バーカ、ケンカに1人も2人もねぇよ、ルールなんかねぇんだから。それぐらい覚悟しとけ。でも殴られてどうしていいか分からなくて恥も外聞も捨てて俺んとこ来たんだからお前すげぇカッコいいよ。あとは俺に任しとけ』って言われて、カッケーこいつ!!! って本当に思ったんだ」
校長「カッコイイですね、山野くん…」
長渕「本当に俺もこういうヤツになりたいって思ったんだよ。ってことはね、屈辱的な毎日があっても、情けない自分がいても、とにかくすぐにその『今』を修正しにかかるってことが『今日』であって、今日を一生懸命生きると『明日』が向こうからやってくるんだよ」
校長「なるほど」
長渕「そして夜があけると、つまり答えが見つかるとね、あとはもうさらに動くだけだよ。明日が待ち遠しくてしょうがなくなるんだ。そういう感じなんだよ、今日と明日っていうのは。今日っていうのは『今』の『日』って書くだろ?今の日に何があったんだ?どういう風に落ち込んでるんだ?何が楽しいんだ?それをキチっと感受性という五感でちゃんと受け止めるわけさ。仕返しも人生のひとつですよ。屈辱的な思いをしたら仕返ししたいっていうのは当たり前に備わっている10代の感性です。人間の正しい感性。その感性を眠らせないで『やられたらやり返すぞ!』と思う。だけど現実を見つめると『俺は弱虫』。じゃあどうするんだ?『友達に相談しよう』。友達がいない…『じゃあ探そう!』という思考回路にすることができるか?」
校長「そうか…動くっていうのはそういうことですよね」
長渕「ラジオ聴いてるお前たち、何がなんでも悔しいか!? 何がなんでも悲しいのか?何がなんでも苦しいのか?本当にこのメール通りか?って俺は思うんだ。きっとみんな何かしら動いてるんだよ。動いているとしたら今の日をちゃんと生きてるってこと。そうすれば必ず明日はやってくる!『明日』は『明』るい『日』と書くじゃないか。自分の気持ちを振り動かして今の日を生きることができればきっと明るい日がやってくるんだ。『そんなことできないです』って言うやつもいるかもしれないけど、そんなのはウソです。本当に苦しくはないんだよ」
校長「そうやって言うやつはまだそこまで苦しくない…と」
長渕「そう。ホントにいじめられてホントに屈辱的な思いをしたら絶対に人間は仕返ししたいと思うはずなんだ。そこでさっきの思考回路にできるかどうか。『友達を捜す』というキーワードに行き着くことができるかどうか。そういう風に生きていく。そうすると友達はね、無視するやつもいるかもしれないけど、本当にお前が苦しくて情けなくて弱かったらその心に打たれる人間は必ずいるんだ。人は心を打たれた時に必ずそいつの手を握ります。そしたらなんて言うか?『一緒に行こう』。そう言ってくれる。これが友達。連帯なんですね。そんなに沢山はいないよそんなやつは。でも自分が能動的に動いていれば必ず仲間は現れてくれるんだ」
校長「そうですね」
長渕「明日という日が見えないって思うならね、明日なんて考えるな。今日いまこの日、自分が受けた屈辱や悲しみや弱さを本気で耐えられないくらい受け止められているかどうか。そしたら死ぬ暇なんかねぇんだよ。死ぬってことは人に甘えてるってことなんだよ。自分にも甘えてる。そんな暇があったら今というこの日、自分の感情をキチっと受け止めて生きていこうよ」
M Run For Tomorrow 〜明日の為に〜 / 長渕剛
校長「やっぱり不安な時や怖い時っていうのは『次どうしよう』っていうことを考えがちだなって思うんですけど、明日っていうのはあくまでも2歩目な気がして。まずは今日という1歩目を踏み出さなければ次の足も踏み出せないんだなって思いました」
長渕「そうだね。1人で踏み出そうと思うと不安になるんだけど、そんなときは『助けて』って言えばいいんだよ。助けてって言われて手を貸さないやつも多いけど、お前が真剣に生きていれば絶対に助けてくれるやつはいるから。助けてっていうことは恥ずかしい事じゃないからね。俺もいつも言ってるから(笑)」
校長「自分のことを強いって思ってるやつもいると思いますけど、1人でできないことって思った以上に多いですよね。僕も36歳ですけど1人でできないことって沢山ありますし。だからそういう自分に気づいて、ちゃんとまわりに手を差し伸べてあげられるようにならなきゃいけないって思いますよね」
長渕「あとさ、そういう何かをするという欲求を10代はもっと大事にして欲しい。おおよそ外れてないよ、10代が欲して行動することは。ほとんどが正しい。たまにはそれでぶつかることやケガをすることもあるかもしれないけど、そういうことは若いうちに経験しておくべきことなんだ。大人になってからケガしても収拾つかないから。バカって言われて終わりだよ(笑)」
校長「大人は色んな責任とかも生まれてきますからね(笑)」
長渕「だから擦り傷も切り傷も10代のうちに、だよ」
今夜の授業、いかがだったでしょうか。
この日の授業を聴くことができなかった生徒のキミ。
今回オンエアした曲もまさに今夜の授業テーマにふさわしいので歌詞だけでもぜひ読んでみて下さい。
ということで、今夜の授業はこれにて終了!
ちなみに今週のアドレス読み、結果は13点!実は今回が鹿児島出張放送のフィナーレだったんですが、『www.』のドットのところでいきなり噛んでしまって無念のロースコアに終わってしまいました…長渕先生も「校長!こんな俺に明日はないです!」とさっきと矛盾したことを言う始末でしたが、校長が「お前には明日はないけど今がある!剛ならできる!」と鼓舞されて再チャレンジ!!
・・・しかし今度は熱が入り過ぎてlock(ロック)をlocks(ロックス)と発音してしまったため22点に終わりました(笑)
ということで色々あった鹿児島出張放送も終了!!
FM鹿児島のみなさん本当にお世話になりました!きっとまた行く(というか行かなきゃいけない)予感がするのでその時はまた宜しくお願い致します!!!
さて、長渕LOCKS!ではみんなからのメッセージも待ってます!
長渕先生に相談したいことでも、怒りを抱えたヤツでも、オールナイトライヴについてアツい想いを持っているヤツでも、富士山について語りたいヤツでも誰でも何でもOK!
長渕先生は生徒のキミたちと真剣に、ガチで向き合いたいと思っているから遠慮はいらない!ぜひ【長渕掲示板】か【メール】から声を届けてくれ!待ってるぞ!!!
それでは、また来週!
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