橋本奈々未のSCHOOL OF LOCK!卒業式
2017.02.23
橋本奈々未
橋本「生徒のみなさん、こんばんは!SCHOOL OF LOCK!の女子クラス3週目担当 橋本奈々未です!」
今まで何度この挨拶を聞いてきたんでしょうか。
2015年4月20日の初登校から数えて、今夜の登校は90回目。
結構ふざけた授業もやってきているので、たぶん挨拶せずに終わっている回もある気がします。
それでもきっと80回くらいは言ってくれてるであろうこの挨拶を聴くことができるのも今夜が最後です。(←全部の回でちゃんと言ってたらごめんね奈々未ちゃん)
橋本「昨日と一昨日は校長教頭と一緒にお鍋を食べながら『私を送る会』を開いていただきました!校長教頭、そして職員の皆さんも本当にありがとうございました!嬉しかったし美味しかった!わざわざ校長と教頭もお忙しい中来てくださってありがとうございました。
それを終えて今日は女子クラスに戻ってきたんですけど……1人だーーーー!!!!!!!!!!! いつも1人ですけどね、女子クラスは(笑)いつもと同じなんですけど昨日まで賑やかだったので...ちょっとさみしいなと思ってしまってます。
そしてね、今日は私がSCHOOL OF LOCK!の生徒として女子クラスに登校する最後の日です。
そう、だから…この今の時間が私の『SCHOOL OF LOCK!卒業式』です。
卒業式かぁ…なんか不思議だよ……そう、さっきも1人でさみしいとか言ったけど、それでもラジオの前にはたくさんの生徒、リスナーのみんな、私のファンのみんなが出席してくれてます。1年10ヶ月ですか、SCHOOL OF LOCK!と過ごした時間は。みんなはどうでしたか、この1年10ヶ月。
そうだね…私は小中学生の頃に毎日聴いてて、すごい好きでいたラジオ番組で…そして私はラジオが好きだったけどラジオの仕事をあまりしたことがなくて、でもなんかラジオの仕事がしたい!ってスタッフさんに言った時に『どんなラジオがいいの?』って聞かれて、『絶対無理だけどSCHOOL OF LOCK!にGIRLS LOCKS!ってコーナーがあるじゃないですか。あんな風に少しの時間でもいいから自分が好きに喋れる時間があって、ファンの人の声とか読んだりとか、喋りたいことを喋ったりすることができるラジオがやりたいなぁ』って話したんですよ。
そしていつかそんな機会があるといいなぁって思ってたら、まさかですよ!例えばで出したGIRLS LOCKS!の担当にさせていただいて…嘘みたいでした、聞いた時は。運が良かった、ホントに私は(笑)いろんな縁が重なってめぐり合わせていただいた時間ですけど……………やだなぁ泣くの」
橋本「……私は乃木坂のメンバーとして活動してきた中で、自分でこういう仕事がしたいとかこうなりたいって人に言ったことがあまりなかったんです。なんか………目標っていうものがなかったから。もう日々毎日あるものに向き合うことで精一杯だったからっていうのもあるし…でも私は唯一昔からラジオが好きだったし…..なんか………聴いてた…学生の……ちょっとごめんね、鼻水拭くからガサガサ言うかもしれん(笑)…………うん、自分の学生時代を彩ってくれた番組をやらせてもらうことができたっていうのはすごく…私が唯一『こういう仕事がやってみたいです!』って自分からスタッフさんに初めて言ったお仕事だったんです。
だからすごく個人的にも思い入れがあるし…うん、握手会とかで話しててもいろんな話題があったけど、SCHOOL OF LOCK!を始めてからはみんながすごい嬉しそうに私にラジオの話をしてくれるようになって………多い時では握手会の8割ガールズの話だったんじゃないかなっていう時もありました。……いろんなことやったからね、アントニオななみやってくださいって言われてさ(笑)大丈夫かな、せっかく会いに来てくれたのにブスな私見てそれでいいのかなって思ったりとかさ………」
『ご唱和ください……』
橋本「え!? やだー!出てきたなんか(笑)やらんぞ!!!!(泣)……………はぁ、ブサイクな音聴かせてごめんね。1回出してくる……」
M 何もできずにそばにいる / 乃木坂46
橋本「…はぁ、出してきました(笑)とにかくそういうことですよ。大事だったんです、とっても。
……………うん……でもね、やっぱり涙は出ます。悲しいからね。今まで1年10ヶ月、こうやって生徒のみんなにも温かく迎えてもらって、校長教頭そして職員の皆さんにもたくさんの思いやりと……好意をいただいて……とっても嬉しかったですし、私の今後の人生においても素敵な思い出になりました。
こんなにメソメソ泣いてるけど、後悔というか………なんていうんだろう…そういうものがあって泣いてるわけじゃなくて、本当に良い思い出だったな、みんなとサヨナラするのがさみしいなっていう涙です。
そう…『もしかしてななみんこんなに泣いて、ホントはまだやりたいんじゃないの?』とかさ、『ホントは戻ってくるんじゃないの?』とか思ってくれてる人もいるかもしれない………でも確かにさみしいし、お別れは悲しいけど、でも私は次の道に向かって……もう歩き始めてます。歩いてます。
私はそこがすごく希望に溢れているものだと思って前を向いているし、私が決めて私が選んだことですから。そこには私は今まで乃木坂46としてやってきたことと同じだけの責任を持って、これから先も歩いていきたいと思ってます。
みんなの声を見ていると『もっと早く出会ってもっとたくさんななみんに会いに行けば良かった』とか『もっといろんなななみんを見るためにもっといろんなことをしておけば良かった』とかそういう声もたくさん聞いたし見ました。けどそれは違うなと思ってて。人は必要な時に必要な人と会うと思ってます。だから………足りないと思ってて………その足りなさがきっと今後の人生において大事になってくる想いになるんじゃないかと思います。だから………足りないということも多すぎるということもないと思います………ちょうど良かったんだと思います。だから…私は自分を信じるし、皆さんも自分を信じて。これからもお互い!」
M サヨナラの意味 / 乃木坂46
橋本「この曲は乃木坂46で……サヨナラの意味です(笑)ちょっと間違えそうになった!乃木坂46で橋本奈々未ですって言いそうになった(笑)これは6年間の職業病ですね、乃木坂46って言ったら自分の名前が出ちゃうんだもん。でも、それも今日で終わりです。
もう私が『乃木坂46の…』って名乗ることはありません。今日この時間をもって、乃木坂46としての私は全て終了します。
そして、この時間をもってSCHOOL OF LOCK!『GIRLS LOCKS!』3週目担当も卒業します……うん。みんな、改めて私と一緒にSCHOOL OF LOCK!と過ごした1年10ヶ月はどうでしたか?………ななみんのラジオが好きだよって言ってもらえて本当にうれしかったです。
…それでは………お別れの時間がきました。うん…SCHOOL OF LOCK!を聴いてる生徒のみんな、これからいろんなことがあると思うけど……全部どうにかなります!生きてればなんとかなるし、何かがあって後悔が生まれたとしても、生きてる限り後悔を晴らすチャンスはあると私は信じてます。……後悔する前提で喋ってるな、私(笑)なるべく後悔しないほうがいいけどね(笑)でもいろんなことが起こるじゃないですか、人生は。そういう時に、辛い時にね、ぜひ思い出してください。
そして、みんな本当に楽しい時間を私にくれてありがとうございました。………本当に………たくさんお世話になりました。皆さんお幸せに。橋本奈々未でした。したっけー!!!!!!!!!!!!」
橋本奈々未の「これで全部」、生徒の皆さんはしっかり受け止めてくれたでしょうか。
ここまでが授業として、放送としてお届けした「全部」です。
出し惜しみはありません。
全ての思いをSCHOOL OF LOCK!に置いて、彼女は新たな道へと歩き始めます。
SCHOOL OF LOCK!卒業。
乃木坂46卒業。
卒業が持つ意味には、少なからず希望が含まれている気がします。
それはきっと、サヨナラの意味にも通じるもの。
彼女が決めた「サヨナラ」が、彼女の「未来」を明るく照らすスタートであることを信じてますし、そういった気持ちで生徒全員が送り出してくれていると信じています。
この黒板は、授業が終わった後に奈々未ちゃんが書いてくれたもの。
我々職員から奈々未ちゃんへの最後のテストに対する答えです。
【問】今の気持ちを黒板に書きなさい
卒業を発表した2016年10月20日の時の黒板と卒業を迎えた2017年2月23日の黒板。
4ヶ月前の黒板も今見ると「乃木坂46を、SCHOOL OF LOCK! をまだまだよろしく!!」って言ってくれてるようにも思えてきたり、「頑張れ」じゃなくて「頑張ろう」と書いてくれるのが奈々未ちゃんだなと思うし、とにかく「やっぱ奈々未だな!だなー!」という黒板です。
奈々未ちゃん、放送とは関係のないテストにまでしっかり向き合ってくれてダンケシェーンでした!!!!!
このまま書き続けると乃木坂ネタをどんどん絡ませようとして脱線しそうなのでもうやめます!
でも奈々未ちゃん、奈々未ちゃんのおかげでSCHOOL OF LOCK!は乃木坂46のことが大好きになりました。本当にありがとう!
あ、そういえば最後の授業で着てた服、紅白の『サヨナラの意味』の衣装みたいで素敵だったよ!
橋本奈々未ちゃん、卒業おめでとう!
最後に全力で………したっけーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!