9/1 「 サンキューチャットモンチー 」

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9月です! 9月最初の授業です!!
今日は久しぶりに黒板から授業を始めてみたいと思います!!!

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「さんじゅうきゅう」じゃなくて「サンキュー」です。

チャットモンチーがデビューしたのが2005年11月23日。
8月を終えて3年と9ヶ月が経過しました。

3年9ヶ月...「サン」と「キュー」で...サンキュー!!!

もう4年近く経つんですねー。
っていうか、このダジャレみたいな黒板で授業を始めていいんでしょうか(笑)
ま、そのへんは気にせずに先に進むとですね、3周年とか5周年とか、そういうメモリアルな節目じゃないんですけど、今夜は

サンキューチャットモンチー
というテーマで授業してみたいと思います。

チャット先生が思う、チャットモンチーへの感謝。
チャット先生にとっての、チャットモンチーとは。


『チャットモンチー 3人の居所』という初の単行本もリリースされましたし、チャット先生自身が "今の自分たち" の居所、3人の居所を考えてみるにはいい機会。でも、全員で喋るのも照れくさいので、久しぶりの "一人ずつ話すバージョン" でやりたいと思います!

話すテーマは以下の3つ。
チャットモンチーがくれたもの
最初のインディーズ盤のタイトルは
『チャットモンチーになりたい』。
3年9ヶ月経った今、あの頃思い描いた
「チャットモンチー」になれましたか?
今の自分を支えてくれている、チャットモンチーの曲は?

この3つです。
それでは、早速いってみましょう。



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チャットモンチーがくれたもの。
くれたものっていうと...私は元々チャットのファンだったから、 そこから考えると...まぁ全てというか、今現在のアタシの全てなんですよね。

やっぱりえっちゃんがライブしてるのを観て、自分もやりたいって思って、やってみたらめっちゃ楽しかったから...っていうきっかけがなかったら、演奏したり自分で曲を作ったりする人にはなってなかったと思います。だからくれたというより共存してるという感じです、今は。

3年9ヶ月前に思い描いたチャットモンチーになれましたか?
えーっと、昔ね、アマチュア時代にいろんな人に言われたことがあって、

「キミたちのジャンルは?」
「結局何したいん?」
「もっとジャンルちゃんとせな売れんよ」

みたいな。
だからこう...自分たちって何なんだろう? チャットモンチーって何て説明すればいいんだろう? っていうところからこのタイトルがついたんですけど...だから「なれましたか?」って聞かれると「チャットモンチーです」って言えるぐらいにはなったかな。

でも当時思い描いてたことは、っていうか、こんなに顔が知られるとは思ってなかったです。
音楽だけいろんな人が知ってくれるっていうか、「チャットの曲スゲえ!」みたいな感じで、私たちの音楽が世の中に広まって欲しいなっていう気持ちはあったんですけど、まさか自分達の顔がこんなに知られて、指さされるぐらいまでなるとは思いませんでした。それぐらいかな。でもいい感じにみんなが曲を知ってくれて嬉しいです。

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今の自分を支えてくれているチャットモンチーの曲
これ...難しいんですけど、個人的にというか、チャットモンチーの転機になった曲があって、『染まるよ』なんですけど...この曲はけっこう前からレコーディングしてたんですけど、出す直前にダメが出て、1回考え直せみたいな話になって...
これは3人の中で景色を変えたいみたいな気持ちで作って、もちろん毎回渾身の気持ちを込めて作ってるんですけど...
「これ出せんかったらバンドとしてどうなんや!?」みたいな話し合いにもなったりとかして、ここからのチャットモンチーを支えてくれたシングルでもあるので、この曲を選びます。

染まるよ
チャットモンチー
(Single 染まるよ)


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チャットモンチーがくれたもの。
なんだろう...やっぱり音楽を作ることとか、音楽をやることの喜びを一番もらえた気がします。
今、机の前に自分達のCDがあるんですけど、こうやって形を残せる職業やなって思うんですよ。
だからすごいつらい時とか、チャットをやっていく中でも迷っている時とかあるんですけど、そんなときに過去の曲を聴くと、「あぁ、やっぱりやっててよかったなー」って思うんです。うん...曲に一番支えられてる気がしますね。

3年9ヶ月前に思い描いたチャットモンチーになれましたか?
うーん...あの頃は本当に前も後ろも分からないっていうか...勢いだけでやってたっていうか...
本当にがむしゃらに走ってきたと思うんですね。
で、今思うと「こうすればよかったなー」って思うことってやっぱりあるんですよ。
でも、あの時はあの時でベストのことを考えてやってきてたって思うから...過去の自分達を引き連れた上での自分達でありたいってすごい思います。

だから今だったらこうしただろうなって思うことはあっても、間違いはなかったなって、そう思ってやってます。

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今の自分を支えてくれているチャットモンチーの曲
これ迷うよなぁ...うーん...1曲かぁ...でもやっぱり、『ハナノユメ』かなぁ。
『新宿で半熟』っていうイベントを、あ、今年Vol,2をやったんですけどね。
で、1回目のこのイベントはデビューした直後にやったんですけど、その時の音源を最近聴いたんですよ。
そしたらものすごいカッコよくて。
「あぁ〜、今は出せないグルーヴやなぁ」って感じたんです。
これ、過去の自分達を越えられてないんじゃないかって、今の演奏と聴き比べながら悩んだ時期があって...

でも『ハナノユメ』っていうのはその時々でその時のわたしたちを映してくれる曲だと思っていて...これから先もいろんな色でその時のあたしたちを映していってくれる曲なんだと思ってるんです。だから、すごい大事な曲です。

ハナノユメ
チャットモンチー
(Album chatmonchy has come)


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チャットモンチーがくれたもの。
これは...私は高校2年生の春からずっとチャットモンチーをやっているので、なんだろうな...チャットモンチーがくれたもの...今の私全部なんじゃないかなと思います。
なんていうか、チャットをやってないっていう想像はなかなか出来なくて、っていうかたまにそういうこと考えたりするんですけど、何もやってないってのは考えられないですね、今は。

3年9ヶ月前に思い描いたチャットモンチーになれましたか?
これは...音づくりの面ではだんだんなれてきている...と思う。
3人だけで「おっ!?」って思わせるような音にずっとなりたくて、そういうのを目指してずっと音を作ってきたつもりだから...音の面ではそうなってきてると思う。

うーん、3年9ヶ月前に思ってたチャットモンチーっていうのは...名前も、他と違って目立てばいいやみたいな気持ちで決めたし、自分がバンドしててどういうふうになりたかったかっていうと、大勢のお客さんにキャーキャー言われたかったんですよ。
「もうすっごいカッコいいなこのバンド」って女の子にモテてるっていうようなイメージはありました。

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今の自分を支えてくれているチャットモンチーの曲
えーとこれは...そうねぇ...ハイビスカスかな。『ハイビスカスは冬に咲く』かな。
『告白』のアルバムを作っている時に改めて思ったんですけど、よくお客さんで「あの曲に支えられています」とか「元気もらいました」って言ってくれる人がいて、どういう部分でみんな元気もらってるんだろう?ってすごく不思議に思ってたんですけど...

そのレコーディング中に、まぁ私事なんですけど、本当に個人的な問題で色々あって。
その時に2人の歌詞に助けられたと思います、すごく。
なんかこう...歌詞に助けられる意味が分かったアルバムでした。

ハイビスカスは冬に咲く
チャットモンチー
(Album 告白)




...ということで、1人喋り終了!!!
やっぱり3人で喋る時よりもぐっとシリアスな感じになりますね。久しぶりにそれぞれの話をゆっくり聴くことができてよかったです。

今日は「サンキューチャットモンチー」タイトルで授業をお届けしましたが、一番の「サンキュー」はもちろん、ここまでチャットモンチーを応援し続けてくれている生徒諸君! リスナーのみなさんに一番言いたいです!

改めて、本当にありがとう!!!

そして、今夜はもうひとつ生徒のみんなに伝えたいことがあります。SCHOOL OF LOCK! で音女の講師として話すようになって2年10ヶ月。

SCHOOL OF LOCK! とチャットモンチーは、音女の講師の授業をいったん休講することに決めました。

残す授業は...あと2回。
9月15日の授業をもって、休講します。


掲示板に「まさか休講するんじゃ...」とか「言わないでください!」「嫌な予感が外れてほしい!」と書き込んでくれていた生徒がたくさんいましたが、本当にごめんなさい。

でも、この休講を期に力を蓄えて、また来年には戻って来ます! だから、さみしくないよ!
会えない間、キミたちもチャット先生に負けないぐらい力を蓄えておいてください!!!
あと、今週末にはYOUNG FLAGもあるしね!!
残り2回の授業、めいいっぱい楽しみましょう!!!!!