SCHOOL OF LOCK!BUMP LINESのみんなへ
第1回目の「BUMP LETTERS」で、みんなに伝えた福岡の14歳の不登校リスナー ターロ君。
福岡マリンメッセでちゃんと会えたよ。
そんで、届いた。ライヴレポ。よかったら読んで見てください。

海賊先生より

update : 2/21

ターロです。
一応ライブレポ書きました。
あの日、帰ってからはBUMPのライブの所だけ書き、それ以外の部分を昨日と今日と丸一日かけて書きました。
ていうかちょっと海賊先生へ謝りたいことがあります。
最後の校長・教頭へのコメントを録る所で、思わず興奮してビッグ・イシュー凄いビッグ・イシュー凄いとしか、言えませんでした。
本当はバンプのライブで感じたことがいっぱいあって、でも中々それが、言葉に表せなくて、つい、ビッグ・イシューについてしかしゃべれませんでした・・・
でもビッグ・イシューの販売を手伝ったり、スタッフさんや、海賊先生の話を聞いて、ビッグ・イシューについても感じたことがいっぱいあって、なのになかなかそれが口に出せなくて・・・、家に帰ってお風呂に入って我に返って、あの時なんでお前はあれしか言えなかったんだ!?となぜか自分で自分を責めました。

以下、ライブレポです。



バンプのライヴに初めて行って by ターロ

2月12日、マリンメッセ福岡、

2月2日、校長からBUMPのLIVEに誘われて、いつの間にやら、12日。約束してた場所で、海賊先生と会いました。
個人的な第一印象としては「アコギが似合いそうな人」でした。
その後フッキーさんや「BIG ISSUE」のスタッフさんとも会わせていただき、「BIG ISSUE」の販売を手伝わせてもらう事になりました。
最初は全く人が来なくて、自分は疫病神なんじゃないかと不安になったりもしましたが場所を変更したら、買ってくれる人が増えてきました。
中にはSOLリスナーもたくさんいました。
完売も時間の問題、となってきたころ、時間の都合上、僕たちは会場の中に入る頃になりました。


そして会場に入る途中、海賊先生から「BIG ISSUE」についての詳しいお話を聞くことができました。

「BIG ISSUE」は、200円で売られていますそしてその内の大体90円は運営費として扱われ、それ以外の大体110円は販売員さんに渡ります。
それを受け取った販売員さんは、ゴミをあさらなくてもパンやおにぎりなどを買って食べれます。
もちろん何冊も売るのでお金が溜まり、今度はそれを使って家を借りることができます。
そこでその販売員さんは「自立」した事になり、「BIG ISSUE」の販売員として働く事ができなくなります。
僕はそれを聞いて池田さんが「BIG ISSUE」に一目惚れした気持ちがわかった気がしました。

そして会場内SOLの花の下に立っていると、天から「ターロ!」と叫ぶ声が。
幻聴?と思い上を見ると、なんとそこには2階から、"SOL" と書かれた手の甲を出した女の子が「ターロ、頑張って!」と言って去って行きました。

SOLって凄いです
その後、開演間近になったのでちゃんと中へ。
ステージが明るくなると、バンプが登場。小刻みにですが体が自然に動き出しました。
ふと前を見ると家族で来たのか、女の子だけはしゃいで棒立ち状態のお母さんとお父さん。
でも、何曲か終わってみると、父さんとお母さんが小刻みに揺れてました。
お母さんに至っては顔の辺りまでぐらいだけど手を挙げてて、バンプのメンバーでも無いのになぜかとても嬉しくなりました。
そして自分の中で今日、一番心に響いた唄があります。
それは「銀河鉄道」。

「僕の体は止まったままで、時速200kmを超えている考えるほどに可笑しな話だ僕は止まったままなのに」

掲示板で「ターロ、頑張って」という書き込みを沢山見た。
もちろんここでも沢山の人達が「頑張って」と言ってくれた。
きっとSOLを聞いてる人は皆「頑張って」という言葉の重みが分かったうえで、勇気を出して僕に「頑張って」と言ってくれる。

トイレの前に立っていたら話しかけてくれた人達、「BIG ISSUE」を買って、また戻って来て話しかけてくれた人、2階から呼んでくれた人、もちろんこんな良い機会を与えてくれた校長、教頭、海賊先生、「BIG ISSUE」のスタッフさん、販売員さん、フッキーさん。

僕はそんな人たちにただ、「ありがとう」や「はい」しか言えなかった。
決して軽々しく、「頑張ります」とは言えなくて、そんな自分が皆を裏切ってるようでどこかツラかった。

だけど、
「動いてない様に見えても確かに進んでいる」

この一言で僕の中の何かが弾けて、涙がボロボロ溢れてきた。
なぜかタオル代わりにかけていたマフラーで涙を拭き取りあくびをした振りをしてしまいました。

ここからは自分なりの解釈なので、おかしいと思っても寛大に受け入れて下さい。

僕は今、みんなが色々な道を色々な速度で歩く中、1人で泥だらけの山道を遠回りだと判りながら時速数mくらいの遅さで歩いている。
その道からはもしかしたらひょんな事から出られるかもしれないし、誰か一緒に歩いてくれる人が現れるかもしれない。
逆に何年も時間をかけて一人で出るかもしれない。
でも僕はそんな山道をこれからも「頑張って」歩きます。
落とし穴もあるかもしれないけど、ちゃんと這い上がってきます。
そしてその山道から出たときみんなに改めて「頑張ったよ、ありがとう。」と言いたいです。


「BIG ISSUE」の販売員さんを見て感じたこともいっぱいあります。
販売員さんはきっと言葉にも出来ないような苦労を色々積み重ねてきたと思います。
でも、今は「BIG ISSUE」を売るというちゃんとした職に就いて、胸を張って「BIG ISSUE」を販売しています。
僕が緊張して固まって立っている横で販売員さんや池田さんは「BIG ISSUEです」と一生懸命叫んでいた。
そんな販売員さんや池田さんがとてつもなく輝いて見えて、しょうがなかったです。


そんな事を考えているうちに、ライブは終盤に差し掛かりました。
演奏してくれたsupernovaの「ランラーラーラーラン,,,」の合唱が凄くて圧巻でした。
そして盛り上がったまま、ライブは終了。
でも鳴り止まない拍手の嵐。会場はまた明るくなり、メンバーが戻って来てくれました。
DANNYを演奏してくれました。
初めて聞いたんですがカッコいい曲で、普通に飛び跳ねたくなる曲でした。
最後はガラスのブルース。本当に良かった。

会場の外に出て、今日聴いた中で一番心に残った曲を聞いてみた。
みんなが色々考える中、1人の女の子が「全部」と答えた。

そろそろ家に帰る時間が近づいてきたのでここで海賊先生やフッキーさんともお別れ。
バスのあまりの行列に唖然としつつも本当に楽しい1日だった。
全然関係ないけど「BIG ISSUE」のスタッフさん、販売員さん、またぜひ福岡へいらしてください。
もちろんその時はまた「BIG ISSUE」の販売手伝わせてください。
最後に、校長、教頭、海賊先生、フッキーさん、SOL!スタッフの皆さん、「BIG ISSUE」のスタッフさん、販売員さん、そしてバンプ・オブ・チキンのみなさん。
今日は本当にありがとうございました。きっと僕は今日を死ぬまで忘れないと思います。
とても楽しい1日を本当に、本当にありがとうございました。

おわり。