聴取期限 2020年11月20日(金)PM 10:00 まで
(カッ、カッ、カッ、チャイム……ガラガラ…)
洋平先生「はい!進路室へようこそ!一昨日の11日(水)に生放送教室で、さかた校長とこもり教頭、そして[Alexandros]のメンバー全員でこれでもか!っというくらい盛り上がりましたが、今夜の進路室も先週に引き続き、ゲスト講師の方に盛り上げて頂こうと思います!」
綾野先生「ブンブーン。こんばんは。綾野剛です」
洋平先生「(笑)この登場の仕方いいな〜」
綾野先生「(笑)」
洋平先生「そんな綾野剛先生が主演を務めています、映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』がいよいよ公開となりました!おめでとうございます!」
綾野先生「ありがとうございます!こうして公開出来るのが奇跡だと思っております。本当に感謝です」
洋平先生「そして我々[Alexandros]も主題歌である「Beast」をリリースさせて頂きました!」
綾野先生「おめでとうございます!」
洋平先生「今回、CDシングルとしては久々なんですけれどもこういう時にCDをリリース出来る事が本当に嬉しいです」
綾野先生「そうだよね〜。これ、カップリングの曲はなんて読むの?」
洋平先生「‘Vague’と書いて‘ヴェイグ’って読みます。曖昧っていう意味ですね」
綾野先生「…またエロいね〜」
洋平先生「(笑)」
綾野先生「どっちかっていうと曲調はバラードなのかな?」
洋平先生「ポストロックになりますね。けっこう好きかもしれないです」
綾野先生「大好き!シューゲイザーまでいかない?」
洋平先生「もっとね、ギターはファズってないです。アコースティック単音なんだけど、細かく刻む感じですね」
綾野先生「いいね〜」
洋平先生「ぜひ聴いて欲しいです!あと…これ、台本に書いてあるんで、一応訊きますけど、お互い一言ぐらいだと思いますよ?」
綾野先生「(笑)」
洋平先生「僕からいきますね…『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の見所は、いっぱいありますが、綾野剛先生と北川景子先生の焼き鳥のシーンです!」
綾野先生「(笑)「Beast」の聴き所は、いっぱいありますけど、洋ちゃんの声とギターのリフです!」
洋平先生「ありがとうございます!(笑)」
M. Beast / [Alexandros]
洋平先生「今、曲がかかってる間も剛ちゃんが曲について、色々訊いてきてくれたんだけど…質問がプロフェッショナル過ぎ!僕もタジタジ!」
綾野先生「(笑)」
洋平先生「“え、あ、うん。そうかも”みたいな(笑)」
綾野先生「(笑)ごめん、子供並みにさ、質問しちゃうんだよね〜」
洋平先生「一緒に作って欲しかったですね」
綾野先生「(笑)」
洋平先生「そんな本日は綾野剛先生を迎えて、進路室らしい授業をやっていきます!」
(カッカッカッ…カッカッ…)
綾野先生「進路か〜自分にとっては1番遠いモノだな〜。進路を考えた事がなかったもんね」
洋平先生「あ、そうなんですか?高校卒業して上京して?」
綾野先生「そう。何の目的もなく」
洋平先生「そうだったんですか!?」
(カッカッカッ…カッカッ…)
洋平先生「そんな…進路の話!」
洋平先生「今、黒板を書いている間にちょろっと伺いましたが、いつ、なぜ、俳優になろうと思ったのかをお聞きしたいです」
綾野先生「デビューしたのが『仮面ライダー555』という作品で、怪人役だったんだけど、撮影の初日に23テイク撮ったのよ。つまり22回NG出してるってことだよね」
洋平先生「初日に!?」
綾野先生「そう。その時に“こんなに真剣に大人に向き合ってもらえる事ってなかったな”って思ったんだよね。それで控え室に戻ってる最中に、役者、始めようって思った」
洋平先生「へぇ〜!その時はおいくつだったんですか?」
綾野先生「21歳」
洋平先生「21!?」
綾野先生「高校最後の夏とかにBRAHMANとかTHE MAD CAPSULE MARKETSとかのコピーバンドをやってたんですけど、ある時、ニュースで渋谷のスクランブル交差点の定点カメラを見た時に“俺、ここにいかなきゃ”って思って…。根拠のない自信だけは年齢的にあるじゃない?」
洋平先生「はい」
綾野先生「で、いざ行ってみたら、肩と肩がぶつかる距離で人が通り過ぎていって、それが全員他人であることに凄く自由を感じたんだよね。でもその直後に“このみんなは今、目的を持って歩いている。じゃあ自分はどこに向かって歩けばいいんだろうか?”っていう、初めて目的がないことへの恐怖が生まれて…。そこから音楽をやっていたんだけど、本当に自分がやりたい事なのか分からずでしたね〜」
洋平先生「なるほど」
綾野先生「でも今はそれが根っこになって、俳優への背中を押してくれたような気がするから、自分の中では、音楽はずっとかけがえのない存在ですよね」
洋平先生「今、聴いてくれている生徒は、大学に入って、就活して就職してっていう、ぼんやりとした青写真を描いている人が多いと思うんですけど、‘自分のやりたい事が見つからない’って声をよく聞くんですね。でも、好きな事があったらそれはそれで良いかなと」
綾野先生「うん」
洋平先生「例えば、アイドルが好きだから、そのためにお金を稼ぐとか、家族を守るためにそこまで好きじゃない仕事をやるとか。それも凄い立派な志望動機なのかなと思ったりするんですけどね」
綾野先生「そうだね〜。今、洋ちゃんが素晴らしい事を言ってくれて、例えばオタクである自分を圧倒的に愛して欲しいよね」
洋平先生「そうなんです!」
綾野先生「自分が好きなモノや自分が応援したと思っているモノ、それが確実に仕事になっていくと僕は思う」
洋平先生「うんうん」
綾野先生「僕たちの仕事も、好きの延長であり、立派な労働だと思います。例えばレコーディングも朝までやったりしね。やっぱ好きだから続けられている。もっと言ったら、新しい可能性を毎回毎回、自分の足りない脳みそを使って自分の進化を自分で生み出しているっていう喜びを感じてるからね。僕だってスタートは空欄だったし、空白だったけども、その空欄や空白を埋めたのは、自分1人ではなかったから、それを知っているか知っていないかが、進路を超える人生を開拓していくんじゃないかな。僕なんか、空欄の時はまともに家のない状態の時もあったからね」
洋平先生「(笑)」
綾野先生「ご飯はもやしだったし」
洋平先生「本当ですか!?」
綾野先生「だってさ、バイトだけに人生かけちゃうと、自分がやりたかった事よりも、東京で生活するという事がメインになってしまうじゃない?」
洋平先生「そうですよね」
綾野先生「自分がやりたい事を見つけるためにバイトをしていて、生活するためにバイトしているわけじゃないっていう、考え方の目線を1個変えるだけで、大きく変わる」
洋平先生「綾野剛先生も泥水すすってきたわけですね」
綾野先生「そうだね。しかもバイトも全然続かないタイプだったから(笑)コンビニとか仕分けとか色々やったよ。日雇いが1番幸せだった(笑)」
洋平先生「そんな話、他のメディアでしてます?(笑)」
綾野先生「言ってないかも(笑)」
洋平先生「でも、こうやってみんな下積みしてんですよね」
綾野先生「そうだね」
M. DOUBT '97 / hide with Spread Beaver
洋平先生「こちらは綾野剛先生に選曲して頂きました」
綾野先生「ありがとうございます。今、聴いても色褪せない楽曲の凄さ。でも当時は初めてエロを意識した時のような、禁断なモノに触れてしまった感があって、理屈ナシでしびれましたよね」
洋平先生「カッコイイですよね!」
綾野先生「今、聴いてもカッコイイ」
洋平先生「ではここで【アレキサンドロス掲示板】の書き込みを…」
洋平先生、剛先生、こんばんは!
Beastほんとに最高です!最近眠くなったら聞いてます!笑 ドクターデスの遺産すごく楽しみです!見れるのは受験後ですが、、
剛先生が出演されていた、自衛官のドラマと産科医のドラマの影響もあり、私の夢はずっと、自衛官である医療従事者になることです。受験生になって、いよいよ最終段階に入りました。今までその夢に対して思いが強かった分、ネガティブになったり自信がなくなったりして、メンタルがボロボロです。最近毎日泣いちゃいます。でも絶対に叶えたいので前向きな気持ちで勉強したいです。
洋平先生と剛先生は前向きになる為にどのようなことをされたり、大切にされていますか?
後悔のない受験生生活を送るためにアドバイスを頂きたいです!よろしくお願いします
女性/18歳/長崎県
洋平先生「…とのことですが、いかがですか?」
綾野先生「悩んでいる事や不安な事に全力で向き合っていいと思います。むしろ、今逃げていない、という事が大事。泣いてしまうのも心のために泣いてるんだなと思いますし、こーしなきゃ、あーしなきゃっていう事よりも自分の中にあるポジティブっていう部分をもう1回再確認するために、ネガティブを1回通過している時期なんだと思う」
洋平先生「落ち込んだりするかもしれないけど、受け止めた方が良いですよね」
綾野先生「そう。まさに今、確実に進化してようとしている瞬間。苦しくて不安だとしても、必ずポジティブに変わるから、一生返ってこないこの時間とじっくり向き合って欲しい」
洋平先生「ありがとうございます。ポジティブに変わるよね」
綾野先生「うん。僕はね、メンタルがうぅ〜んってなってる時、“今、メンタルきてる”って自分に言い聞かせるし、そっから逃げないようにしてるかな。ちょっとでも誤魔化そうとすると、長い時間かかっちゃう。なんとなく隠してだとまだ出てきちゃうから、一気にガァーって向き合って、なんか美味いモン食う(笑)」
洋平先生「いいですね(笑)」
綾野先生「お父さんお母さんが作ってくれた料理でも良いし、自分の好きな食事。それだけでだいぶ僕は違うからね。とても大変だと思うけど、まずは向き合う。あんま僕、人にこんなこと言わないですけど、RN ジャディさん。大丈夫です」
洋平先生「大丈夫。これで間違いないです!先週と今週、お付き合い頂いてありがとうございました。俺も嬉しかったな〜。生徒のみなさんも喜んでくれていると思います」
綾野先生「偉そうに言うのもちょっと何だと思ったんだけど…」
洋平先生「いやいやいや!綾野剛でも落ち込むこともあるし」
綾野先生「落ち込むよ」
洋平先生「“だったら、私も頑張ろう”ってなると思います」
綾野先生「何より努力が1番の近道だからね。遠回りに見えるけど。才能なんてない。でも努力する才能がたまたまあったんだと思う。そこに賭けるしかなかったし。そして新たな才能を見出してもらえるきっかけをたくさん作ってもらえたのかなと。洋ちゃんも、例えば僕も行った幕張でのライブで開花した事っていっぱいあると思うから…」
洋平先生「あります」
綾野先生「大小関わらず、今の自分の景色を生徒のみなさんには豊かにして欲しいなと思います」
洋平先生「僕も映画が大好きでずっと綾野剛という俳優を観てきたんですけど、成長っていう言い方はちょっと生意気なんですけど、物凄い進化を遂げてらっしゃって、『日本で一番悪い奴ら』とか観てて心配になるくらいで」
綾野先生「(笑)」
洋平先生「その時に“俳優って凄ぇな”って改めて思って…」
綾野先生「でも変な言い方ですけど、難しいか難しくないかって言ったら、難しくない方に入ります。『コウノドリ』とかの方が断トツで難しい!世の中みんな、自分の感情だけで戦ってるわけじゃないじゃない?グッと抑える。グッと我慢しなきゃいけない時って山ほどあるから、そういう意味では『日本で一番悪い奴ら』とか『新宿スワン』とかは、あくまで僕の論点だけど…大したことはない」
洋平先生「そうなの!?(笑)本当に〜!?そんなことはないでしょ!?」
綾野先生「(笑)」
洋平先生「さて、そろそろ終わりが近づいてきましたが、進路室はいかがでした?」
綾野先生「とにかく楽しかったし、洋ちゃんがとても素敵です」
洋平先生「僕なんか役者っていいな〜って思いますけどね」
綾野先生「何言ってんの〜!ミュージシャン良いなって思うよ!ステージにブワァーって出てきた時なんか神様みたいでカッコイイじゃない」
洋平先生「いやいや。役者さんってアートもありつつ職人感もあって職業としてカッコイイですよ」
綾野先生「ぜひまた来たいです」
洋平先生「来てください!本当にありがとうございました! そして来週のアレキサンドLOCKS!は毎年恒例、受験生を応援するプロジェクト「湯島天神の絵馬」企画を始めます! [Alexandros]メンバーも全員集結いたしますので、我々に絵馬を代筆して欲しい!という生徒は、【アレキサンドロス掲示板】に「#(ハッシュタグ)絵馬」を付けて、受験への熱い思いを書き込んで下さい!」
聴取期限 2020年11月20日(金)PM 10:00 まで