(カッ、カッ、カッ、チャイム……ガラガラ……)
洋平先生「進路室へようこそ!先週、我々[ALEXANDROS]はですね、アメリカのワシントンD.C.とニューヨークで『USA TOUR 2018』を開催してきました!なので帰国したてほやほやでございます。この進路室には“『USA TOUR 2018』に参戦しましたよ”っていう生徒さんはほとんどいないのではと…受験生の方とか絶対いないと思いますしね!いたら先生、さすがに怒るかな(笑)なので本日はツアーの報告をしたいなと思っております!」
M アルペジオ / [ALEXANDROS]
洋平先生「改めましてアレキサンドLOCKS!略してドロックス!この前から‘ドロックス!’って言ってますけど、‘アレキサンドロス’っていうバンド名の略称‘ドロス’を知らないと何のこっちゃ分からないよね(笑)なのでまだ悩み中ですね(笑)‘アレキサンドLOCKS!’と‘ドロックス!’…どっちがいいでしょうかね?ご意見は【アレキサンドロス掲示板】まで!」
洋平先生「さて、いよいよ発売となるNEWアルバム『Sleepless in Brooklyn』のリードトラックでもある「アルペジオ」なんですけど、『USA TOUR 2018』でも歌ってきました!ほとんど日本語詞なんですけど、けっこう盛り上がったんですよね〜。今日はそこら辺の話も含めて…」
(カッ…カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「F○△X…いきなり放送禁止用語(笑)」
(カッ…カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「ちょっと汚い字でごめんなさい…Forget me.About USA TOUR!」
洋平先生「行ってきましたアメリカ!ツアーをやってきました!ビザの問題もありまして、本来5か所だったはずが2か所になってしまったんですけど…やってみて良かったな!と思いましたね。最高でした!レコーディングの前の曲作りの段階からトータルで、半年くらい『Sleepless in Brooklyn』をアメリカで作ってたんですけど、やっぱりライブやるのとレコーディングすると違うなと。(スケジュール的に)地続きで来てはいるんですけど、ライブをやって初めて市民権を得たなって感じがしました。現地で友達になった人とか来てくれて“あ、お前!本当にミュージシャンだったんだな!”ってやっとそこで分かってくれたんですよね(笑)
そしてライブは実際どうなるかと思っていましたけど、ニューヨークのライブでは現地の人も半分くらい来てくれて凄い嬉しかったですね。単純に日本の文化が好きっていう人もいるだろうし、You Tubeとかで[ALEXANDROS]の曲を知って来てくれた人もいるだろうし。外国人のお客さんもシング・アロングしてくれましたし、盛り上がってくれたから、これは本当にちゃんと[ALEXANDROS]を知ってくれているお客さんなんだなって、ステージから見ても分かりましたね。だから嬉しかったですね。みんなノリ方が自由だなって思いました。っていうのもね“日本人のお客さんは曲と曲の間にシーンっとなるんだね。君たちの事、嫌いなのかと思ったよ”って現地の人に言われて(笑)“そうじゃないんだよね!たぶんシャイもしくはリスペクトしてるからなんだよ!”って。
Oct 22 in Washington D.C.@U Street Music Hall
実は海外アーティストが日本でライブする時も思うことらしくて“なるほどなぁ”と思いました。そういうのを見てると日本と海外の違いって分かりますよね、良い部分も悪い部分も…。海外だとみんなでご飯を食べながら音楽を楽しむっていうのが普通の文化なんですよね。生活の中に溶け込んでるからね。バーの中にもライブが出来るスペースがあったりしね。そういう意味では総合的な楽しみ方をしてるなって…。だって日本でさ、ポップコーン食べながらライブ観てたら怒るでしょ?(笑)日本のお客さんは、正直もっと自由になった方がいいなと思いましたね。マナーとかモラルとか規律とかを守り過ぎるのも、どうかなって思う所もあるんだよね。
October 23rd in NYC at the Gramercy Theatre
例えば、シング・アロング!割と日本って歌っちゃダメな風潮があるじゃん?俺はね全然歌って欲しいと思う。別に‘歌っちゃダメ’を否定するつもりはないんだけど、もっと楽しむという意味では良いと思うんだよな。だからせめて[ALEXANDROS]のライブでは、もうちょっと自由なマインドで楽しんで欲しいなと思います。俺もお客さんだったら、そうやって楽しみたいと思ったんだよね。絶対に自分のマインドがオープンされた中で楽しんだ方が入ってきやすいですし、ウチらはロックバンドだし!ウチらのライブでは多少ラフでもね…。
そんな事を『USA TOUR 2018』で学んだことだし、感じたかな。
それを鵜呑みにしてそのままやろうって事ではないんだけど、良い所は吸収して、日本の良い所は保ってって感じ。だから生徒のみなさんも海外旅行だったり留学とかで、ライブに行った方が良いと思う。別に大きい規模でなくても…。行ってみると“なるほど!洋平先生が言ってたことってこういう事か!”って何となく感じると思うし、日本とは全然違ったりするから。
…すげぇー語っちゃいましたね(笑)
でも本当に色々学んだし、これを12月から始まる『-TOUR 2018~2019-』にも活かして、それが色濃く出ればなと思っています!」
M Claw / [ALEXANDROS]
*因みに“Claw”は、今回のUS TOURの1曲目に演奏されてました。
洋平先生「あとワシントンD.C.でやった次の日。実はオフだったんですけど、急遽『Paste Magazine』のオフィスから生配信をしました。ネットで観れる権威のある番組があるんですけど、そこでアコースティックライブをやろうと急遽決まって、オフが無くなっちゃったんですよ(笑)でもライブをやる為に来てるわけですから、追加公演的な感じでやっちゃおうぜって事でね。実はアコースティックライブって、ウチらやった事が無かったんですよ。俺が弾き語りでやった事はあるんですけど、メンバー全員で人前でやるっていうのは初めてで…。だから最初にワシントンに行った日にスタジオに入ったんですよ。その日も最初はオフだったはずだったんですけどね(笑)だから全部オフが無くなったんですよね(笑)でも凄い雰囲気の良い所で、狭い所だったんですけど、図書館の角でやってるイメージ。後ろに本棚みたいなのがあって、本が並べられてるのかな?って思ったら、今まで出演してきた人たちのテープが保管されたんですよ。その倉庫みたいな所でマイクやカメラを並べてやってるっていう感じ。
Ba.磯部くんがベースを弾かずに珍しくシェイカーを振ってるんですけど、それも最小限の音でやらなきゃダメだ!っていうことで、モニターもスピーカーもない部屋だったから…。モニターが無いっていうのはどういう事かというと、自分の歌った声が聴こえなくて…それはライブをやる上であり得ない話なんですけどね(笑)例えばカラオケ行ったら自分の声が聴こえるでしょ?それが聴こえないんだよ(笑)
Dr.聡泰の生ドラムもGt.白井くんのギターも入るとなると音は最小限に減らさなきゃって事でベースは減らしました。実はまーくんも聡泰もかなり間引いて弾いているんだけどね。見直しましたけど、良かったと思いますよ。やっぱ百戦錬磨のスタッフさんたちですね!めちゃくちゃ良いミックスで(笑)ぜひ観てみてください!珍しい「Mosquito Bite」のアコースティックVer.も聴けるので!」
■ [ALEXANDROS] at Paste Studio NYC live from The Manhattan Center [Oct 24, 2018]
M Mosquito Bite / [ALEXANDROS]
洋平先生「「Mosquito Bite」もニューヨークで作って、ニューヨークでレコーディングした曲でMade in Brooklyn,New Yorkって感じ(笑)「Mosquito Bite」からだな…やっと自信を取り戻して“絶対、海外でもやっていけるな”って、思えた曲で凄い自分の中でエポックな曲なんですよね。アコースティックで作ってて、適当に“カッコイイの出てこないかな〜”ってずっと弾いてて、そうしたら出てきたんですよね…あぁ、ちょっとギターあるから弾いてみようか…」
M Mosquito Bite(アコースティック) / 川上洋平 from [ALEXANDROS]
洋平先生「弾いてる内にフレーズが偶然出て“これ、めっちゃカッコイイ!”ってなって、それをずっとやっていくとサビが出来て…。その一部始終を11月21日(水)にリリースするNEWアルバム『Sleepless in Brooklyn』の完全生産限定盤にレアトラックとして、収録します。俺がネタ作りのためにiPhoneでただ録音しているモノとか…「Mosquito Bite」が生まれた瞬間とか…「明日、また」が生まれた瞬間とか…来週の授業は、その素材を使って曲が出来るまでの過程を授業としてやっていこうかなと思います!お楽しみに!」