2013年5月20日

5月20日 東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」

今週は、震災の記憶を語り継ぐ、様々な取り組みをご紹介します。

今日ご紹介するのは、国立国会図書館の「東日本大震災アーカイブ ひなぎく」です。
震災に関する動画や写真、新聞記事などを検索できるポータルサイト。
さまざまな団体や機関の協力を得て、今年3月正式にスタートしました。

◆様々なメディア・団体の協力を得て
「ひなぎく」では、さまざまな機関や団体が集めている東日本大震災に関わる記録、写真、動画を一度にまとめて検索できるようなサービスを提供している。いわゆるヤフーやグーグルのようなインターネットサービス企業、東北大学のような研究機関、河北新報のような新聞社、動画としてはNHK、フジテレビの協力を得たので、それが大きな力になっている。NHKに関しては当時のニュース映像や、震災の後さまざまな体験をされた方の体験談を集められているので、そういった意味でも興味深いものがたくさん入っていると思う。ラジオの音源も大変重要だと思うので、これから考えていきたいと思う。
(国立国会図書館・電子情報部、電子情報流通課の大場利康さん談)


「ひなぎく」の花言葉、「未来」や「希望」への願いも、込められています。
大場さんには、「ひなぎく」の具体的な目的も伺いました。

◆3つの目的
一つはこれからの災害や震災に備えるということ。次の災害に向けてどうやって被害を減らしていくのか。そういったことを考えるための基礎になる情報やデータを提供したい。
二つ目は、実際に被害にあわれた地域の復興に役立てればと。どのような災害が起きて被害が起きたのかが如実にならないと、新しい街造りにつながらないんじゃないかと。
三つ目はそこ(被災地)に暮らす皆さんのこと。いますぐは震災のことを想いだしたくない方もたくさんいらっしゃるんじゃないかと思うが、これから10年20年経ったときに、あのときどういうふうな苦労をしたんだろうということを思い出すため、また共有するための材料を提供できるようになっていけばいいなと思う。


現在「ひなぎく」に集積されている記録やデータは、およそ240万件。
震災から2年2か月。震災を記録し、語り継ぐ取り組みはまだ始まったばかりです。

国立国会図書館 東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」

パーソナリティ 鈴村健一

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