第13回 チャイルドシートが子どもを守る 後編
2015/06/25
今週は先週の続き。
コメントは「チャイルドシート」や「子どもを連れたドライブ」について
執筆している自動車生活ジャーナリスト 加藤久美子さんでした。
チャイルド指導員の資格を持つ加藤さん。
「シートベルト式」のチャイルドシートは、
間違った装着をしているケースが多いそうです。
シートベルト方式はクリップで止めたりしてガッチリと固定するもの。
ところがクリップやロック機能で止められていても緩い状態だったり、
チャイルドシートが締まっていても子どもにつけるハーネスが緩んでいることが少なくありません。
その状態だと万が一の時に子どもががすり抜けて飛んでいってしまう恐れがあります。
ハーネスは「こんな窮屈にしたら苦しいのでは?」と思う人が多いかもしれませんが、
指2本入る位の締め具合で固定するようにしましょう。
また、冬の時期にはダウンジャケットなど厚着をしたままの装着に注意。
車とチャイルドシートと子どもの距離は、
可能な限り密着している事が安全だということを覚えておいて下さい。
また、先週お伝えしたように1歳未満は8割、5歳だと4割・・・と
チャイルドシートの使用率は子どもが大きくなるほど減っていきます。
その原因の1つは子どもがシートベルトを嫌がるようになることだと考えられます。
実際に嫌がる子どもは多いようです。
ただ、それが親の影響によることも少なくないようです。
歩けるようになるとチャイルドシートを嫌がるという固定概念を親が持っているため、
その感情が子供に伝わり、チャイルドシートに座ると
「お母さんが不安そうな顔をしているから、このシート、嫌だ!」・・・という、
イメージで嫌いになってしまうケースもあるとか。
チャイルドシートは大切な子供の命を守る為のもの。
使って当たり前、使わないという選択肢はないという姿勢を持つようにしましょう。
例えば、子供がチャイルドシートと嫌がった時に、
「チャイルドシートしないと、ママが警察に捕まっちゃんだよ?」という態度は良くありません。
子供も2歳を過ぎれば、きちんと教えれば、理解できるようになります。
ただ「これをしてないと危ないから」と抽象的に教えてもよくわかりません。
そこでYouTubeなどでチャイルドシートの使わないとどういうことになるのか、
事故防止を目的にしたシミュレーション動画を子どもに見せて
子ども自身にきちんとした危機意識を植え付けることも大切です。
「今日はおばあちゃんが乗っているから」「友人の車だから」
どんな時でも例外をつくらず、泣いているからといってしなくていいということにもしない、
子どもの安全のために強い姿勢を持つようにしましょう。
最後に女性は安全面を十分に配慮をした上で、
できれば可愛いチャイルドシートを使いたいと思いますが、
今はいろんな製品が出ていて、その点は問題ありません。
例えば、加藤さんが持参してくださったブリタックスのレーマー。
これはイギリス王室、ウィリアム王子とキャサリン妃の長男
ジョージ君が生まれた時に一躍、世界のママたちに注目を浴びたブランド。
安全意識の高い方たちが選ぶチャイルドシート「ベビーセーフ」、
安全性からも、デザインからもお薦めだということです。