第5回 交通安全トリビア

2015/04/30
今週はGW。
日本モータージャーナリスト協会 副会長で
日本自動車連盟(JAF)の交通安全委員会 委員でもある
菰田潔さんの監修で安全トリビアをお送りしました。


1)タイヤの空気圧チェックは最低1ヶ月に1度

菰田さんのオススメは2週間に1度。
というのもパンクしたモノを発見できるというメリットが大きいから。
パンクしてしまったタイヤは数日間、気づかずにいることが多い。
GWに長距ドライブする方は出発前に空気圧をチェックして下さい。
空気圧が少ないとデメリットが非常に多いのです。
燃費が悪くなる、ブレーキを踏んだ時の効きが弱くなる、高速道路でふらつく。
ただ、空気圧をたくさん入れればいいというわけではなく、
自動車メーカーが決めた車両指定の空気圧に合わせいといけません。



2)日本の信号は進行方向の信号と、交差する道路の信号、ともに赤になる時間がある 

最近、このことを知った上での危険な運転が増えているそうです。
ヨーロッパでは交差点の手前に信号機があるので他の道の信号は見る事が出来ません。
日本では交差点の向こう側に信号が付いている。つまり他の通りの信号が見えます。
進行方向の信号が赤になっても、交差する信号が赤だということが見えるから、
意図的に交差点に進入するドライバーがいるそうです。
そもそも、これは赤信号で止まり切れなかった車がいたとしても、
横の車が出て来ないから事故を未然に防ぐという為にやっていること。
見越した危険運転は、その効果を無くすことになります。
赤では停止線を超えないよう努力をして下さい。
そして、交差点でいちばん前に止まっている時、
信号が赤から青に変わっても不用意に発車しない!
交差する道からクルマが来ないか確認!!



3) 車間距離の世界基準は2秒間

日本で目安とされる車間距離は、
60キロ以上で走行する時は、速度に相当する距離、
80キロで走っているなら80メートル、
60キロ以下で走行する時は、速度マイナス15の距離、
50キロで走っているなら35メートル・・・となっていますが、
時間で車間距離の目安を表す世界基準では「2秒間」。

100kmで100mは空けすぎだと感じて、
車間を詰めて20m、30mで走っている車は少なくありません。
100kmでの走行は1秒間に約28m走ります。2秒間ということは56m。
これは違和感を感じない距離でしょう。
自分が判断するのに1秒、それからスピードを落としたり避けるのに1秒、
少なくとも「2秒間」の車間距離を空けるように心がけましょう。



4)ヘッドライト(前照灯)の基本はハイビーム

ご存知でしたか?
道路交通法第52条、夜間は前照灯を付けなければいけないという法律があります。
ここでいう前照灯という意味は100m先の障害物が見えるハイビームが基本。
前に車が走っていたり、対向車が来る時は、眩しさで危険を及ぼすので、
ロービームにして減光するという考えです。
最近、夜に右から横断してくる歩行者をはねてしまう例が多いそうです。
それはクルマが左通行の日本では左の照射角度のほうが広い
つまり左右のライトの照射角度は違うのです。
左が広いのは歩行者や自転車を注意するため。
そして、右側が強いと対向車が眩しいから。
このことも覚えておいて下さい。


5)サンキューハザードはやらないほうがいい

マナーとしてサンキューハザードが浸透しています。
でも、ハザードは本来「停止します」の合図。
自分の前に入ってきたタクシーがハザードを出した時、
ドライバーはお礼だと思ったけれども
実はお客さんを乗せるために停車する合図だということがあるそうです。
同じようにパッシングも、お互いの「意図」が、噛み合っていないと危険となります。
このことも気をつけて下さい。


6)仮眠は15分 カフェインを摂取したあとで

車を運転していて眠くなった時は仮眠をとって下さい。
時間は15分程度。それ以上、寝てしまうとよけいに眠くなるそうです。
そして、寝る前にカフェインを摂取するとより効果的です。
カフェインは飲んでから30分後に効くそう。
眠りにくくなることはなく、起きた後にスッキリします。



車を運転する機会も多いゴールデンウィーク。
みなさん、安全運転で、楽しい連休を!!