第496回 子どもの帰宅時間に注意

2024/10/11
日が暮れるのが早くなった今日この頃。
気をつけたいのが、子どもの帰宅時の交通事故です。
今回は一般財団法人 日本自動車研究所 主任研究員 
大谷 亮さんにお話を伺い、注意すべきことをお伝えしました。





最近のデータを見てみると・・・
令和3年も、令和4年も、月別の交通事故死者数は多い順に12月 → 10月 → 11月。
これからは特に注意しなければいけない時期です。

特に危険な時間帯は、夕暮れ時から夜間にかけて。
令和元年から令和5年の時間帯別で見た死亡事故件数は、
多い順に17時台、18時台、19時台となっています。

大きな理由は、人間の目は暗さ慣れるのに時間がかかり
ドライバーと子供ともに視認性が低下するため。
子どもが原因となる交通事故は「飛び出し」が多くなりますが、
双方が視界を確保できない状況だとするとお互いを確認できないことも考えられます。
また、帰宅時間なのでドライバーも子どもも急いでいる気持ちの問題もあるかもしれません。





まずはドライバーが細心の注意を払って運転しましょう。

★ ヘッドライトは早目に点灯する

★ 基本はハイビーム。ロービームと小まめに切り替えて視界を確保する

★ いつも通る道であれば、学校や塾など、子どもの通り道を認識しておく





子どもはなるべく明るい服を着て、必ず反射材を身につけること。
さらに道路の横断はできるだけ横断歩道。
そして、絶対に飛び出しをせず、車道に出る時は必ず止まって左右を確認する。
保護者はそうしたことを子どもが守るように伝えることが大事です。

小学校低学年のうちは、
それほど無茶や無謀な動きはしませんが、
高学年ともなると、塾帰りに自転車に乗って、
しかも友だちと一緒だったりすると、
悪ふざけをしているうちに危ない運転をしかねません。

なかなか耳を貸してくれないかもしれませんが、
その危なさも、何かの機会に、話して聞かせることが大切。
これからの時期の夕方から夜にかけて、
子どもが交通事故に遭ってしまわないよう注意を払いましょう。