第490回 クルマに備えるべき防災グッズ

2024/08/30
今日から9月5日まで防災週間です。
今朝も台風10号の情報をお伝えしていますが、
地震・台風・大雨など、このところ増える自然災害。
今回はクルマに常備しておきたい防災グッズについて。





クルマは室内スペースやトランクの大きさで収納空間が限られます。
どういう前提で防災グッズを常備しておくべきか。

All About「防災」ガイド 和田 隆昌さんによると
家庭における備蓄とは少し異なります。
移動が可能なので避難所か避難場所にたどり着くまで
一定の時間安全無事に過ごせることがポイントになります。
自宅の備蓄のように3日分の飲食物までは必要ありません。

ガソリンが常に満タン近くまで入っていることも重要です。
避難する状況ということは給油が困難なことが想像されますし
車内で過ごす時にバッテリーを取ることも可能になります。





クルマに載せておくべき物では、まず重要なのが水。
2ℓのペットボトル1本+500mlの小さいボトルも2本ぐらい用意しましょう。
あとは配給が手に入るまでやり過ごすための栄養補助食品やお菓子など。
通信手段が大切になるので、スマートフォン充電のためのモバイルバッテリー。
クルマのシガーソケットから充電できるようにコネクタ。
簡易トイレは渋滞や避難所にたどり着けない場合に必要になります。





そして、災害時には避難所に入れないなどの理由で、
車中泊避難という可能性も考えられます。

その場合に備えて用意しておくものは、まず車載用の湯沸かし器。
お湯が作れるのは重要で体を拭けて、食事にも使えます。
それから毛布やクッションなど車中泊をするためのグッズ。
また、給水用のウォータージャグがあると避難所に入れなかったり
避難所の環境が悪い場合に有効です。
家族に赤ちゃんやお年寄りがいる場合は、
おむつや常備薬も準備しておいて下さい。





クルマに備えた物は時々チェックし、水や簡易食は定期的に入れ替えます。
冬には毛布やダウンなどが必要で夏と冬では用意しておくべき物が違うので、
3月末と9月末に入れ替えるのが適切です。

万が一、避難場所がいっぱいなどの理由で車中泊避難をすることになった場合、
エコノミー症候群という病気になる可能性があります。
座った体勢で寝込まない、同じ体勢で長時間過ごさないといったことに気をつけて
運動やストレッチなどを定期的に行うようにして下さい。
そして、積極的に水分を摂取しましょう。

夜間はなるべくエンジンをかけたままにしないこと。
これは排気が車内に流れ込んで中毒を起こす可能性あるからです。

この機会に、クルマに防災グッズを載せていない方は常備を、
載せている方は現在用意している物のチェックをして下さい。