第485回 第15回 交通安全川柳コンテスト

2024/07/26
毎年、新年度になってすぐに一般社団法人 東京指定自動車教習所協会が募集を開始する
『「交通安全」川柳コンテスト』の第15回 選考結果が、先月発表されたので
今週は受賞作を紹介しつつ、作者が川柳に込めた思いをお伝えしました。





今回、47都道府県から寄せられた作品は1万4485句。
その中から最優秀賞1作品・優秀賞2作品・入選5作品・団体賞1組が選ばれました。
まずは入選作品5句。

ペンネーム「月影 都」さん
ヒーローだ 法定速度 守るパパ 

ペンネーム「かめさん」さん
もうやめて 歩きスマホの パパとママ 

この2句は”親”の立場にある方はドキッとするかもしれません。
見ていないようで見ています。子どもに恥ずかしくない運転をし、行動をとりましょう。
将来の子どもたちが良くない事を真似してやらないためにも。


ペンネーム「みなまる」さん
初心者の 運転むしろ 見本です 


誰しも運転免許証を取得してすぐは、
緊張感と怖さとで慎重に安全に運転したことでしょう。
運転に慣れた今も「初心忘るべからず」です。


ペンネーム「閑古爺」さん
運転で 優しさ示す 通学路


例えば、自分が通学路を歩いている時、
クルマがゆっくり、静かに走ってくれていたら
子どもたちは怖さを感じず、嬉しいはず。
それは彼らが大人になった時のクルマの運転に繋がっていきます。


ペンネーム「ぽんさん」さん
その運転 煽ってないか 無意識に


自分は煽っているつもりがなくても、
乱暴な運転は他のドライバーに「煽り運転」と映りかねないので気をつけましょう。





優秀賞1作目 
ペンネーム「たぬき」さん
スピードを 出さないあなた チャンピオン


「ネガティブよりもポジティブな句がいいかな
いろんな人に交通安全を知ってもらいたいと思い投稿しました。
スピード違反で捕まることや、スピードに起因する事故が結構多いと思うので
スピードを出さない社会が実現できたらいいんじゃないかなと思います」。
受賞者の「たぬき」さんは、そう話して下さいました。

特に若い頃は、ついスピードを出しがち。
カッコいいと思っているかもしれませんが、大きな勘違い。
本当にカッコいいのは、他のクルマや歩行者・自転車に迷惑かけず、
スマートに、安全に運転するドライバーです。
そういう人こそ、チャンピオンですよね。





優秀賞2作目 
ペンネーム「陸上やってる人」さん
「反射材 夜道に輝く たからもの」


「塾や部活の帰り道に歩いていると車から見えづらいことがあると
トラックを運転しているお父さんから聞きました。
そんな時に住んでいる自治体からもらった反射材が役に立っています。
僕たちにも、車の運転手さんにも大切だと感じ、この川柳を考えました。
反射材を身につけることはすぐ簡単にできると思います。
夜道でも自分の存在を知らせ、車の運転手さんの安全運転に繋げていってほしいです」
そう「陸上やっている人」さんは話して下さいました。

交通事故が起こりやすいのは夕暮れ時、午後5時台から7時台にかけて。
こうした時間帯に歩く時には、必ず反射材をつけましょう。





最優秀賞 
ペンネーム「キノウ」さん
「スマートに 止まるあなたに 星5つ」

「この句は車のドライバーとしてではなく、歩行者の目線で読んだ句です。
駅までの道で信号がない横断歩道を毎朝渡るんですけども
大体ほとんどの車が歩行者を見かけると止まって下さいます。
朝からとても気持ち良い小さな幸せをもらっていて
停車するのは数秒のことなので歩行者を見かけたら停まって
安全運転をお願いしたいと思います」。
そう「キノウ」さんは話して下さいました。

JAFの全国調査では、去年2023年に信号がない横断歩道でクルマが一時停止する割合は、
2022年より5.3パーセントUPしましたが、それでも45.1%。半分以下にとどまっています。
ドライバーの方は、必ず一時停止しましょう。
歩行者はクルマが停まってくれたら「ありがとう」を伝えて下さい。

皆さんも、交通安全川柳を1句をつくってみてはいかがですか?
交通安全に対する意識も、より高まることでしょう。