第483回 信号のない交差点の安全走行
2024/07/12
信号のない交差点は危険なポイント。
優先道路を把握せず、またルールに則らず交差点に侵入すると重大な事故が起きかねません。
今回は日本自動車ジャーナリスト協会 会長で日本自動車連盟 交通安全委員会 委員も務める
菰田潔さんにお話を伺い「信号のない交差点の安全走行」についてお伝えしました。
信号がない交差点で、交差する道路のどちらが優先か?
判断する基準の1つが、一時停止標識の有無。
これは一時停止の標識が無い方が優先です。
ただ、優先道路を走っていた時に、交差する道から来る車両のことを気にせず
スピードをそのままに交差点に入ってしまい、一時停止しない自転車と衝突する事故例もあります。
注意してください。
次の判断基準が中央線や車両通行帯の有無。
これは車両通行帯や中央線がある道が優先です。
さらに、道幅が違う場合は、もちろん広い道の方が優先。
この場合も広い道を走っているからといって油断しないようにしましょう。
そして、信号機がなく、一時停止もなく、中央線や車両通行帯もなく、
道幅も同じ場合、日本は左側通行なので、左方優先の原則があります。
十字路で下から来るクルマと右から来てるクルマがいれば左方は下から来てるクルマ。
上から来てるクルマと左から来てるクルマがいる場合には上から来るクルマが優先です。
最後に交差点で左折をする時には少しずつ左に寄って曲がる原則を守って下さい。
左に寄らないで左折しようとしたクルマが曲がり始めた時に
交差点を渡ろうとしている横断歩行者がいて止まったとしたら
クルマの前部は左に向いていても後部は後ろの直進するクルマの邪魔をしている状態になります。
曲がるためにブレーキを踏む前に余裕を持ってウインカーを出すと
後続車が動きを読んでスムーズに走れるようになります。
ベテランドライバーから、こういう周囲に気を配った運転を始めましょう。